岸田教団&THE明星ロケッツ 岸田の「オタク無分別禁止論」 第三夜 ネトゲについて

2021.8.31
コラム
アニメ/ゲーム

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同人音楽サークルにしてロックバンド 岸田教団&THE明星ロケッツ リーダーであり教祖である岸田によるコラム「オタク無分別禁止論」。岸田が語れそうなお題“だけ”投げて、あとは好きに書いてもらうというある意味博打のこの企画。第三回目は「ネトゲについて」。MMO全盛期に乱立していた各種ゲームたち、岸田は何を語ってくれるのか?

※このコラムのタイトルバナーは「可愛いネコちゃんの写真載せておけばPVがふえるんじゃないですかね」という岸田さんの制作方針により作成されています。


はい。ついにこのコラムも3回目になります。岸田です。

今回のお題はネトゲです。

ネトゲ。俺と同世代の人たちはこの言葉で急にゾワっとするものがあるはずです。そう、何を隠そうMMO全盛期を駆け抜けたオタクと言えば俺のことだ!

岸田さんのMMOキャリアはエランシアというのちにマビノギをリリースする会社の作った奴から始まりROに移籍、その後シールオンラインやFF11に行き、TERAとかFF14の頃には辞めちゃったみたいな人です。

今の人たちからするとFF14のあの感じがまさにMMOという感じだと思います。しかし俺のようなおじさんからするとあんな健全でしっかりしたゲームがMMOだなんて信じられない!(老害の発想)

今決めました。今日のお題は黎明期のクソMMOのカオスぶりを振り返る! です。

岸田さんが最も情熱を燃やしてプレイしていたあのゲーム、そうエランシア! まあその中身は未完成極まりない凄まじいものでした。

レベルではなくアビリティの熟練度で成長していくシステムなんですけどこれがもう本当にめちゃくちゃで。アビリティがなかなか上がらない程度はいいんですけどまずその種類が無駄に多い。剣、大剣、格闘、弓、スタッフ、ハープ、太刀、槍、斧、短剣……。武器だけでもこれ。これに加えて生産系もあったし釣りとか採掘とかもあってな……。

まあ膨大な感じだったのですが俺がやってた頃はまだベータテストでろくに中身が実装されてませんでした。(正式サービス直後もほとんど変わんなかったけどな!)

そのカオスぶりは凄まじく、ちょっとした例をあげると、剣を使うと当然剣の耐久値が下がっていくので修理しないといけないんですが、攻撃力は素手と同じだったのです。

そう、装備するだけ無駄!なんの意味もない!なんのための武器なのか一切わかりません。まあそんなところが良かったので俺はこだわって大剣振ってましたけど。元ロランシア聖騎士団団長といえば俺のことよ……

(カッコつけた名前ですがこれには深いわけがあり、装備しても意味のない武器を使う奴らはただカッコつけてるだけなのでいっそ開き直って武器にこだわるアホだけを集めて敢えてバリバリにカッコつけてロマンを追い求めるネタギルドとして作ったのに本当に強い人が集まってしまい引っ込みがつかなくなった岸田さんの黒歴史の一つです)

岸田さんの家のネコちゃん

まあそんな当時のMMOですが今では考えられないようなことが起きていました。

ある日、いつものように街の外を特に理由もなく歩いていたのですが急に画面が青くなってキャラが次の瞬間死んでしまいまして。

なんとその時運営が人為的ミスで全ワールド全画面にダメージカンストの攻撃魔法が降り注いだらしくて街の外にいた人が文字通り全員死ぬという大事件が起きました。

このゲーム、死ぬと容赦なく持ち物を全て落とす上に自由にみんなが持っていける状態になるので盗み放題になるんですけど、そんな仕様で回避不能の即死とか本気でやばかったですねあれ。もちろん盗みや殺人を生業とするギルドとかもありましたので阿鼻叫喚の地獄絵図です。

他にもゲームマスターが女の子とデートしたい一心でレアアイテムをユーザーに横流しした事件とか当たり前に起きる無限増殖バグ、あまりの稚拙な運営のミスを誤魔化すための丸半日とか1日のロールバックとか本気で普通に起きてました。

そんなまともにプレイできないようなゲームだからこそユーザーたちが思い思いに独自の遊び方を作っては日夜いろんなことしてましたね……。このゲーム、訓練人形というダメージで破壊できるオブジェクトをユーザーが設置できたのですが、当然こんなもの悪用されるに決まっていてダンジョンの入り口をこれで封鎖して閉じ込めた鉱石とってる人たちを軒並み皆殺しにする事件とか頻繁に起きてましたね……。

もちろん街の入り口だって封鎖できてしまいます。まじあの訓練人形になんで疑問を持たなかったんだ! 危険すぎるだろ! おまけに何故か弓だけはイベントこなすと使うだけで1発で30超えるダメージが出るやつがあってですね。他の武器だと8とかなのによ? 当然徒党を組んでpkがこの弓で狙えば誰でも死ぬというクソ仕様。誰だこれ考えた奴。

他にもなんの利益もドロップもないクソダンジョン、誰も狩りに行かないせいで中のモンスターがとんでもない数に増殖して入ることすら困難な魔境になってる日があったりしました。天然でも見事なまでのクソっぷり。あのガーゴイルのダンジョン意味なくやばい日に攻略する遊びとか楽しかったなあ。もちろん無理です。だって画面一面いっぱいまで無限か? ってくらい増殖してるんだもん。なんでああなるんだよアホなのか? 日によって違うのとかアレなんだったんだろ。謎です。

ちなみにこのゲーム、敵がだんだん強くなっていきHPが三桁なのに簡単に二桁ダメージを食らう仕様で狩りがすげえ過酷とかパーティプレイ……とかもなく、麻痺の魔法で動きを止めてただ囲んで殴るという狩りをします。緊張感皆無でみんなでだべりながら。麻痺は俺がやってた頃は100%効いて敵は攻撃できなくなります。鍋を四人で囲むみたいな感じ。文字にするととんでもないクソゲーですねこれ。さらにこの麻痺の魔法、イベントとかで習得できず完全なる雑魚敵のレアドロップ依存でした。こんな仕様よく通ったな。

岸田さんの家のネコちゃん

まとめますと黎明期のMMOは

"蔓延るpkが溢れる殺意でユーザーを皆殺しに、運営は人為的ミスで皆殺しに、ゲームマスターは私欲のために女の子にアイテムを渡し、バグによる無限増殖で経済は毎日のように崩壊しており狩りはレアアイテムで覚える魔法で無力化きた敵を作業のように殴る"

という話でした。いやあよくやってたなこんなゲーム! 今思うとゾッとするほどクソだな!

でも確かに楽しかったんですよねえ。

このカオスに溢れてて割と何しても許される感じ。ちなみに当時の友人達とは今も繋がりがあり仲良くやっています。あの頃ネトゲなんかやるやつはみんなクレイジーだったせいかキャラがとても濃いやつしかいませんでしたね……。

その一例を挙げると下ネタのみを言い続け、エロいことのみを追求するエロンシア帝国とかいうギルドを立ち上げた人とか特に何をするわけでもなく広場に立ち続けて漫才してた人とか本当にいろんな人がいました。

まあ俺も人のことなんも言えねえけどな……。

そんな岸田さんが今やってるバンドがこちら

嘘みたいな本当の話としては、当時のギルメンがたまたま福岡在住で元音楽やってた人で、俺にsm57という定番のギターrec用マイクをくれたんですけどこのsm57、彼も先輩からもらったものだったらしく非常に古い57でその後購入したどの新品の57より音が良くて岸田さんのメイン57としてうちで#1のナンバーを振られてずっと現役で使われています。これはいい話です。

さて色々話してみましたがどうでしょうか。全部誇張なくガチなんだよなあ。他にもたくさん、たくさんありました。ここでは書けないようなこともたくさん! ガチで無法すぎて今思うと危険でもあったなあと思います。俺は人生を見事に踏み外してしまったけどみんなは俺のようにはなるなよ!

そんなMMOですが今はしっかり整備され遊んでみると普通にちゃんとしてて驚きます。

時代はすっかり変わってしまいましたがあのときのアレはどう考えてもおかしかったので今のMMO本当にすごいなって思います。おじさんは昔を懐かしみながらなんだかんだ結果的に一番好きで楽しくプレイしたMMOであるラグナロクに思いを馳せて改めてラグオリでもやりますね!

文・写真:岸田

リリース情報

岸田教団&THE明星ロケッツ「異世界転生したらベストアルバムでした。」

2021年10月20日発売
CD
DISC 1
01. HIGHSCHOOL OF THE DEAD
02. ストライク・ザ・ブラッド
03. GATE~それは暁のように~
04. GATEII~世界を超えて~
05. 天鏡のアルデラミン
06. Blood on the EDGE
07. ストレイ
08. シリウス
09. Blood and Emotions
10. nameless story
11. 暁のカレイドブラッド
12. HIGHSCHOOL OF THE DEAD [2021]
※1~11曲目はオリジナル音源、12曲目は再レコーディングした音源。
 
DISC 2
01. ナイトウォッチ
02. POPSENSE
03. ワールド・エンド・エコノミカ
04. over planet
05. ハンゲツトウゲ
06. another
07. Hack&Slash
08. 希望の歌
09. Reboot:RAVEN
※1~9曲目は再レコーディングした音源。
 
Blu-ray(初回限定盤、あにばーさる限定盤)
・HIGHSCHOOL OF THE DEAD[2021]MUSIC VIDEO
・岸田教団&THE明星ロケッツZeppDiverCity 配信ゴリラライブ映像