リアルな躍動で場を掌握するラオウ、福井晶一 ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター 〜北斗の拳〜』ビジュアル撮影レポート

2021.10.11
レポート
舞台

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 ラオウ:福井晶一  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

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全世界、累計発行部数1億部超えの伝説的人気コミック「北斗の拳」が、日本発のオリジナルミュージカルとして、2021年12月、東京・日生劇場にて上演される。タイトルは、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。音楽にフランク・ワイルドホーン、演出に石丸さち子、脚本・作詞に高橋亜子というトップクリエイターたちが集結して創作される注目の本作において、北斗ファンの間でも人気が高いラオウ役は、ミュージカル界、バレエ界のそれぞれのトップを極めた福井晶一、宮尾俊太郎の二人がダブルキャストで務める。このほど、福井晶一のビジュアル撮影のレポートが届いたので紹介する。


ビジュアル撮影最終日。大詰めの現場にいよいよラオウが降臨。深紅のマントに身を包んだ福井晶一がメイク室から現れると……その屈強な佇まいにスタッフも一瞬、息を呑んだほど。どこからともなく「うん、決まりだね」の声。場の空気がキュッと引き締まる。セッションの始まりだ。

福井晶一 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

戦う男の精悍さを際立たせる短髪。大振りな石がぐるりと繋がった首飾りは、『北斗の拳』の世界で一握りの人間しか身につけることのできない高級で貴重な逸品だ。マントの下は袖なしのインナーとオリーブ色のパンツに黒いブーツ。動きやすさを重視したコーディネートに拳王としてのプライドが滲む。ファーストカットはカメラに正対し、腕を組んでまっすぐ立って。力強くカメラを睨む福井。眉間のシワはひときわ深く刻まれ、相手を見下すかのような視線が決まる。スタッフのアシストによるマントを翻しながらのアレンジは、画面全体を覆う赤に浮かび上がるラオウというアートな1枚。風を受けるイメージで、福井の口元にも自然に力がみなぎっていった。

福井晶一 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

片手を差し出し手のひらを広げて敵を威嚇するような姿勢も雄々しく、拳を握り腕を突き上げる見覚えのある姿は周囲の視線を奪う“本物感”。静止しつつもしっかりと力が込められた拳、その力はプルプルと腕を震わせ、肉体のラインをさらに際立たせるリアルな躍動へと繋がっていく。シャッターのタイミングに合わせて大きく息を吸い、スッと止める福井の集中のリズムも心地よい。

撮影が進むごとに胸筋にもさらに力が宿り、光沢のあるインナーが自然と身体の逞しさを浮かび上がらせていく。人差し指を立てて空に突き上げる姿、天地を掌握したかのような余裕の笑み…ラオウならではのポージングが続く。中でも下方から狙ったカメラに拳を叩きつけるシーンは圧巻の極み! 福井ラオウのオーラに呼応するかのように「次はどのポーズ行きましょうか?」とスタッフ陣の“少年ジャンプ魂”も加速していったスタジオ全体の熱さも忘れ難い。

福井晶一 コメント

「北斗の拳」がミュージカルになるなんて本当にびっくりしていますが、様々な挑戦をされているホリプロさんが一から作品を立ち上げるというチャレンジに共感し、こうして参加させていただきました。演出の石丸さち子さんと音楽のフランク・ワイルドホーンさんとは『マタ・ハリ』に続いての再会。今回はまたどう進化を遂げていくのか──僕自身も大いに期待が膨らんでいます。

ラオウはやはり根強い原作ファンもいらっしゃるキャラクターなので、撮影はそのイメージを壊したくないという思いとプレッシャーもありましたが、現場のカメラマンさんやクリエーターの方たちも男性の方が多く、ワイワイと少年漫画の世界を楽しむ空気に乗せられ、楽しくセッションさせてもらいました。ずいぶん前からトレーニングは始めていますが、本番までにはもう少し体を仕上げていきたいですね(笑)。

僕がアニメを見ていたのは中学生くらいなのでとにかく戦闘シーンを真似して学校で「アタタタター!」とかやっていた思い出が強く……今改めて漫画とアニメを見させていただいて、物語の深さに感動しています。思念を貫き己しか信じないラオウですが、台本には幼少時代の心優しいエピソードも描かれていて、彼の強さや冷徹さだけでなく、なぜその道へ進まなければならなかったのかという彼の本質の部分が伝わってくる。舞台でもそれらを繊細に演じられればいいなと考えています。

アクションシーンも豊富ですが、やはりミュージカルなので音楽がこの物語をどういうふうに支え展開させていくのかも本当に見どころです。ぜひぜひ幅広い層のみなさま、たくさんの方々に観ていただけたら嬉しいです。

取材・文=横澤由香

公演情報

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

 (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻本知彦 顔安(ヤン・アン) ※辻本の「辻」はしんにょうの点ひとつが正式表記
協力:株式会社コアミックス

宣伝美術スタッフ
アートディレクター:服部浩臣(COM Works)
宣伝写真:HIRO KIMURA( W )
宣伝スタイリスト:徳永貴士
宣伝ヘアメイク:宮内宏明

 
<キャスト>
ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大 (Wキャスト)
リュウケン 他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)
 
バット:渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈・近藤 華(Wキャスト)
リハク 他:中山昇
青年ラオウ 他:一色洋平
ライガ 他:後藤晋彦
フウガ 他:田極翼
青年トキ 他:百名ヒロキ
ダグル 他:宮河愛一郎
ミスミ 他:安福毅
飯作雄太郎
岩瀬光世
輝生かなで
坂口杏奈
澄人
内木克洋
中野高志
原広実
妃白ゆあ
福田えり
藤田宏樹
LEI‘OH
 
※ダグルはオリジナルキャラクター
 
■公演時期・会場
<東京公演>
日程:2021年12月8日(水)~29日(水)
会場:日生劇場
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
 
発売:
11月2日(火) ホリプロオンライン先行予約受付開始
11月9日(火) 一般発売開始
 
<大阪公演>
日程:2022年1月8日(土)・9日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)
https://www.umegei.com/schedule/1007/
 
<名古屋公演>
日程:2022年1月15日(土)・16日(日)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
主催:中京テレビ放送
お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477(平日11:00~17:00/土日祝休業)
https://cte.jp/hokuto-no-ken/
 
※2022年秋 中国ツアー公演あり
 
企画制作:ホリプロ
 
■公式サイト:
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021/ 
https://www.hokuto-no-ken-musical.com
■公式Twitter:https://twitter.com/musical_fons
■イープラス特設:https://eplus.jp/hokutonoken/
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