平原綾香、多彩な表情にユリアの慈愛を宿す ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター 〜北斗の拳〜』ビジュアル撮影レポート

レポート
舞台
2021.10.12
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 ユリア:平原綾香  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 ユリア:平原綾香  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

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本発のオリジナルミュージカルとして、2021年12月、東京・日生劇場にて上演される。タイトルは、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。音楽にフランク・ワイルドホーン、演出に石丸さち子、脚本・作詞に高橋亜子というトップクリエイターたちが集結して創作される注目の本作において、ケンシロウの婚約者であり、多くの男たちが心惹かれるユリア役は、歌手としても活躍する平原綾香、May’nの歌姫二人がダブルキャストで務める。このほど、平原綾香のビジュアル撮影のレポートが届いたので紹介する。


ビジュアル撮影最終日。最初にその姿を現したのはユリア役の平原綾香だ。ゆるく上品にウェーブのかかった長い黒髪が全身白のドレスに映え、揺れるまつげも美しい。首周りを優しく包むレースの飾り、透け感のある袖、長く引かれた裾。全身のラインを完璧にするために選ばれた白いハイヒールで颯爽とカメラの前へ立ったその表情には、早くもユリアの慈愛と意思の強さが宿っている。スタッフからも「しっかりと気持ちが入っていますね」との感想が。

平原綾香 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

平原綾香 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

イメージイラストを確認後、少し体をひねり、軽く背をそらしてスタンバイ。カメラの隣に置かれた姿見で髪の流れる分量や手の角度も入念に整えながらすっと宙を見つめる平原。絶妙に配される両腕の表情とシェイプされたウエストから一気に広がるドレープのその先まで、全身のラインそのものでユリアのオーラを放つと「素敵」「素晴らしい」の声と共に、全員一致で「これです!」と湧き立ったスペシャルカットも次々に生まれていく。

手元が映るカットでは急遽ネイルを塗り重ねる配慮も。目を伏せた祈りのポーズ、慈愛の表情に少しずつ凛々しさや強さを乗せていく感情のグラデーション、ダンスするかのような躍動的な一瞬など、平原自身の表現のバリエーションも豊富。派手な動きではないが思わず場を圧倒するような立ち姿の撮影ではカメラマンから「Beautiful!」と感嘆の声も上がった。

平原綾香 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

平原綾香 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

繊細な部分にまで目を配り佇まいを常に微調整、様々なオーダーの声にもレンズの向こうから「はい」と即対応。そしてカメラの前で見せる目力とモニターチェック時の談笑する微笑みはまさにONとOFF。集中力にもしっかり緩急をつけ役割に徹する平原のプロ意識は、現場を鼓舞するパワーを放出し続ける。

ラストスパートのシルエットから印象的なアップまで、じっくり撮り続けた1時間。愛に溢れたセッションが繰り広げられた。

平原綾香 コメント

自分なりに事前にイメージを膨らませて臨んだビジュアル撮影。原作の見た目に寄せていくのはもちろんですが、彼女の内面の優しさと強さ、抱えている宿命の重さのようなものが表情にも出るように心を配り、ポージングにもこだわりました。スタッフのみなさんと共に力を合わせて「お客様が想像しているユリアにどこまで近づけるか」を探りながらの時間はとても楽しいものでした。

自分がやるべきこと、宿命を背負い自分の人生を歩んでいくユリアの姿は、ある意味どの登場人物よりも男らしく、彼女を愛する者たちに「決して裏切らない」と思わせてくれる母のような温かさを宿している。それと同時に、少女性も持ち合わせているとても魅力的な人。精神的にも肉体的にも強さと柔らかさを兼ね備えたユリアは、私にとっても理想の女性と言えるかもしれません。

私はミュージカルはまだ3作品に出させていただいただけで、新作ミュージカルに関わるのも初めて。しかもまったく形も見えない状態からあの『北斗の拳』を舞台で表現するなんて! この作品はきっと、今までに観たことのない “初体験のミュージカル” になる気がしています。原作ファンの方々にもたくさん観に来ていただいて、この作品がミュージカルになるという歴史的瞬間を一緒に味わいたいですね。もちろん『北斗の拳』世代ではない方たちにも、原作の魅力がしっかり伝わるように、現場は絶賛“創造中”です。ミュージカルの概念を壊していくような作品になるであろう『フィスト・オブ・ノーススター 〜北斗の拳〜』。みなさま、どうぞお楽しみに!

取材・文=横澤由香

公演情報

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻本知彦 顔安(ヤン・アン) ※辻本の「辻」はしんにょうの点ひとつが正式表記
協力:株式会社コアミックス

宣伝美術スタッフ
アートディレクター:服部浩臣(COM Works)
宣伝写真:HIRO KIMURA( W )
宣伝スタイリスト:徳永貴士
宣伝ヘアメイク:宮内宏明
 

<キャスト>
ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大 (Wキャスト)
リュウケン 他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)
 
バット:渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈・近藤 華(Wキャスト)
リハク 他:中山昇
青年ラオウ 他:一色洋平
ライガ 他:後藤晋彦
フウガ 他:田極翼
青年トキ 他:百名ヒロキ
ダグル 他:宮河愛一郎
ミスミ 他:安福毅
飯作雄太郎
岩瀬光世
輝生かなで
坂口杏奈
澄人
内木克洋
中野高志
原広実
妃白ゆあ
福田えり
藤田宏樹
LEI‘OH
 
※ダグルはオリジナルキャラクター
 
■公演時期・会場
<東京公演>
日程:2021年12月8日(水)~29日(水)
会場:日生劇場
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
 
発売:
11月2日(火) ホリプロオンライン先行予約受付開始
11月9日(火) 一般発売開始
 
<大阪公演>
日程:2022年1月8日(土)・9日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)
https://www.umegei.com/schedule/1007/
 
<名古屋公演>
日程:2022年1月15日(土)・16日(日)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
主催:中京テレビ放送
お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477(平日11:00~17:00/土日祝休業)
https://cte.jp/hokuto-no-ken/
 
※2022年秋 中国ツアー公演あり
 
企画制作:ホリプロ
 
■公式サイト:
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021/ 
https://www.hokuto-no-ken-musical.com
■公式Twitter:https://twitter.com/musical_fons
■イープラス特設:https://eplus.jp/hokutonoken/
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