【映画レビュー】『 呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』モザイク技術が光る!驚異の呪殺アイドル・エンタテインメント
-
ポスト -
シェア - 送る
呪殺アイドル・キッドドールズのマキとモエ『 呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』 (C) 「呪ギャル」製作委員会/(有)十影堂エンターテイメント
SPICE×ぷれシネ特集 第十二回
SPICEをご覧のみなさま、いかがお過ごしでしょうか?この特集では毎回、日本初の映画試写アプリ「ぷれシネ」配信作品を紹介していきます。
同アプリでは、最新作やDVDの本編を新旧問わず丸々1本を無料で楽しめます。アプリ内の作品一覧から選んで応募すれば、その場で抽選結果も分かり、当選すればそのまま鑑賞可能です。この企画では、SPICE編集部の映画好きライター・フジモトが同アプリを体験し、ネタバレなしの作品レビューで皆さまにその魅力をお伝えしていきます。
○過去の記事はこちらから
第十二回に取り上げる作品は『呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』です。
■あらすじ
芸能記者の夏目大一朗と上河内チカ子は、日々、金になるスクープ追い続けていた。今回の彼らのターゲットは、若者たちにカリスマ的人気を誇るギャルアイドルユニット"リキッドドールズ"のマキとモエ。夏目たちは男性アイドルとの密会現場をおさえるべく、二人を尾行する。するとカメラが捉えたのは、超常的な力で次々と男たちを呪い殺していく、マキとモエの姿だった。無人飛行機・ドローンや隠しカメラに収められる、密会呪殺現場の数々…果たして彼女たちの真の目的とは?そして、夏目たちの運命は?
■ ドローン、タブレット、そして元実話ナックルズ編集長!すべてを駆使して呪殺アイドルに挑め
ドローンが大活躍『 呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』 (C) 「呪ギャル」製作委員会/(有)十影堂エンターテイメント
本作はSPICEで取り上げるモキュメンタリー(ドキュメンタリーの体裁をとったフィクション)ホラー、第三弾です。第六回、第八回でレビューした2作品と同じ製作会社の作品ですが…今回はこれまでとは一味も二味も違いますよ。
モキュメンタリーホラーは幽霊や怪現象、モンスターなど「得体の知れない恐ろしいもの」をカメラで追っていく作品が多いのですが、本作はその対象からしてヒネリが効いています。今作で「恐ろしいもの」の役割を果たすのは『スター・ウォーズ』のジェダイばりの念動能力と、怨霊を呼び寄せる能力を持つ二人のギャルアイドル。彼女たちの呪殺現場を目撃した記者・夏目と上河内は、事件に巻き込まれ、命を狙われることになるんですねえ。
そして、撮影に用いられるガジェットの数々にも工夫が。無人撮影機・ドローンを使って空中から盗撮してみたり、タブレットとカメラを同期させて遠隔撮影してみたり……これまでになかったシチュエーションで事件を撮影するシーンが続くので、おのずと展開にもバリエーションが出てくるわけです。最新機器で呪殺アイドルを出し抜けるのか?緊張感のある展開はなかなかに見ものですよ。
さらに、なぜか元実話ナックルズの編集長・久田将義氏も「芸能界の闇に詳しい編集者」として本人役で出演。ご存知の方は、呪殺アイドルについて当たり前のように解説する久田氏のシュールな登場に期待してください。
■出演・監督 夏目大二郎のモザイクテクニック&名言が光る!
次々と殺られるイケメン(?)アイドルたち『 呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』 (C) 「呪ギャル」製作委員会/(有)十影堂エンターテイメント
さて、モキュメンタリーホラーでは、いかに「恐ろしいもの」を見せるかが重要です。どんな怪物や残酷なシーンも、CGが安っぽかったり、常に「モノ」が見えていては緊迫感を失ってしまうもの。本作は、ドキュメンタリー作品など使われる「モザイク」を駆使し、この問題を上手くクリアしています。安っぽく見えるかもしれないものはモザイク処理!映ってはいけないものはモザイク処理!フィクションならばすごく不自然な映像になってしまいますが、本作はモキュメンタリーであることを逆手にとったモザイクテクニックで緊迫感を保ち続けているんですね。まあ、「全体的にモザイクだらけだよ!」とツッコミたくもなりますが。
さらに、本作では主役の夏目がつぶやく名言にも注目です。「浮いたことのないやつがそんなこと言えんの?」など、物語が進むにつれて彼が吐く言葉の絶妙さに、吹き出してしまうこと請け合い。はっきり言ってしまえば、本作は実録ホラーの体裁をとった、コメディなんですね。最後には「小どんで返し」でも楽しませてくれるので、まず退屈することはありません。
予算をかけたくないがために手持ちカメラで撮影する安易なモキュメンタリーものを観ると残念な気持ちになりますが、本作のような創意工夫のある作品は大歓迎です。ぜひ続編を期待したいです。
さて、本作に興味を持った方はぷれシネで試写会に応募して見てください。応募の方法は簡単。
①itunesまたはApp storeでアプリをダウンロード
②会員登録(メールアドレスと希望するパスワードを入力)
③ログイン
これだけで応募が完了し、その場で当選の結果もわかります。当選決定から24時間の間は、いつでも同じ作品を観ることができるので、通勤や通学、ちょっとした待ち時間をつぶしながら気軽に鑑賞するのもいいですね。
現在公開されている作品の定員は50~100名。ただし、抽選ではなく先着で当選が確定するものも多いので、人気作は早めに応募したほうが良さそうです。
また、鑑賞後は「シェア」ボタンをタップして、TwitterやFacebookに感想を投稿することもできます。感想を投稿すると、次回からの試写会の当選確率が上がるそうです。フジモトも投稿してみました。
なお、ぷれシネでの『呪ギャル ~芸能怨霊伝説~』配信は2016年1月13日まで。期間中でも、先着50名に達すると申し込めなくなるのでご注意を。
現在配信中の作品と応募期間はこちら。
呪ギャル ~芸能怨霊伝説~
(2015年/日本/74分)
監督・出演:夏目大一朗
製作総指揮・脚本:黒木公彦
プロデューサー:大江智宏、松浦翔
出演:前田美里、羽宮千皓、藍田将太、森博嗣、赤澤廉、久田将義、西川千尋
ルーシーズ ニューヨーク・ラブストーリー
『ルーシーズ ニューヨーク・ラブストーリー』 (C) MMXI LOOSIES, LLC
監督:マイケル・コレント
脚本:ピーター・ファシネリ
出演: ピーター・ファシネリ、ジェイミー・アレクサンダー、ヴィンセント・ギャロ、マイケル・マドセン、ウィリアム・フォーサイス、ジョー・パントリアーノ
募集定員:先着50名
○レビューはこちら
大阪最後の日
『大阪最後の日』 (C) 2013AMI Entertainment. All Rights Reserved.
監督・脚本:大木ミノル
出演: みぶ真也、夏守陽平、若林奈緒子、沖一文字、浅尾典彦
試写期間:12月30日まで
募集定員:先着100名
リトル・グローリー 〜小さな栄光〜
『リトル・グローリー 〜小さな栄光〜』 (C) The Little Film Company
(2012年/ベルギー・アメリカ/90分)
監督:ヴィンセント・ラノー
脚本:フランソワ・ヴェリアン
出演:キャメロン・ブライト、イザベラ・ブレイク=トーマス、ハンナ・マリー、アストリッド・ホウェットノール、マーティン・スワビー
試写期間:2016年1月6日まで
募集定員:先着50名
尾曲がり猫と猫的ロボット
『尾曲がり猫と猫的ロボット』 (C) Three W Film
監督:荻野欣士郎
出演: 小澤綾子、長谷川愛紗、粒良安里
試写期間:2016年1月13日まで
募集定員:先着100名
Androidアプリへの対応は現在調整中。SPICEは毎週オススメの作品とともに進捗をお伝えしていくので、お待ちください。
価格:無料
カテゴリ: 写真/ビデオ
言語: 日本語、英語
販売元: HIROFUMI SOYAMA
(C) simpleplus / (C) precine
App store: https://appsto.re/jp/d4uL6.i ※iPhoneからアクセス可能
iTunes: https://itunes.apple.com/jp/app/pureshine/id982863363?mt=8
Facebook: https://www.facebook.com/precinema