のん監督・主演の映画『Ribbon』、岩井俊二監督による予告編を公開 サンボマスター主題歌「ボクだけのもの」も解禁に
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(C)「Ribbon」フィルムパートナーズ
2022年2月25日(金)公開の映画『Ribbon』から、主題歌入りの予告編が解禁された。
映画『Ribbon』は、女優・のんが監督・脚本・主演をつとめる映画。コロナ禍で自身のフェスが中止を余儀なくされたのんが、芸術の優先順位について自問自答したことから生まれた企画。2019年のYouTube Original『おちをつけなんせ』に続くのん監督の2作目にして、初の劇場公開用長編作品だ。劇中では、卒業制作作品の発表の場を失った美大生が自らのアイデンティティを取り戻す姿が描かれる。特撮チームに、『シン・ゴジラ』監督・特技監督の樋口真嗣と准監督・特技統括の尾上克郎が参加し、のん発案による“リボンアートによる感情表現”も描き出されるという。
公開された予告編では、サンボマスターによる書下ろし主題歌「ボクだけのもの」の音源も解禁。「キミの翼は消えてないよ その羽根にいま 生命と太陽 閉ざされた闇は終わって 取り戻すの 心はキミだけのもの」というフレーズで始まるロック・チューンが物語を彩っている。
さらに、これまでに公開された30秒・90秒・120秒版も含め、予告篇はすべて岩井監督が手がけていたことも発表に。のんは、昨年、『8日で死んだ怪獣の12日の物語』で岩井組に初参加。「どんな状況でも映画づくりをあきらめない」岩井監督の姿勢に勇気づけられ、『Ribbon』の脚本を書き進めたということもあり、今回のコラボレーションが実現したとのこと。
映画『Ribbon』予告編より (C)「Ribbon」フィルムパートナーズ
映画『Ribbon』予告編より (C)「Ribbon」フィルムパートナーズ
岩井監督、のんのコメントは以下のとおり。
岩井俊二
鮮烈な映像に目を奪われ、編集は楽しくて仕方がありませんでした。
コロナ禍が世界を席巻して二年が経とうとしています。そんな間にも様々な作品が作られ、世に送り出されていますが、コロナそのものをテーマにする作品というのは決して多くはありません。この新種の疫病の正体は専門家でも研究中の課題です。やすやすと手を出していいテーマではないのかも知れません。そういう意味ではのんちゃんはいささかせっかちだったかも知れません。それを言ったら僕はもっとです。しかし、その性急さが作家としての僕らの共通点かも知れません。
今から次回作が楽しみです。
のん
岩井俊二監督とは、昨年「8日で死んだ怪獣の12日の物語」に呼んでいただいて初めてご一緒させていただきました。
実をいうと今回の映画は、岩井監督にかなり影響を受けています。岩井監督の作品を見返して映像の研究をして撮影に臨みました。
まさか、私の作品の予告篇を編集していただけるなんて夢にも思っていなくて、自分の頭の中を覗かれるようで気恥ずかしかったです。
上がってきた動画が素晴らしくて、美しくて、心の底から喜びが込み上げました。岩井監督の作品から溢れる空気や美的感覚が、Ribbonの映像や音楽や照明や演技やあらゆる要素をより美しく切なくさせていると思いました。自分の撮った映画が人に伝わるのかとても心配していたのですが、このトレーラーを観て、"ちゃんと伝わる作品なんだ"と確信が持てました。
たくさんの方にこの映画を観てほしいという思いも大きくなりました。
そしてやっと、サンボさんに書き下ろしていただいた凄すぎる楽曲の1節を聴いていただく事ができます。サンボさんと岩井監督のコラボレーションって、なんて贅沢で新鮮な組み合わせなんでしょうか…。
早く、早くたくさんの方に観てほしいです。待っててください。よろしくお願いします。
『Ribbon』は2022年2月25日(金)よりテアトル新宿ほかロードショー。