NBAバレエ団が『ロミオとジュリエット』を上演 プリンシパルとして入団した矢内千夏のインタビュー到着

2022.1.6
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『ロミオとジュリエット』(左から)矢内千夏、刑部星矢

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NBAバレエ団が2022年3月5日(土)~6日(日)東京建物 Brillia HALLにて、プリンシパルとして新たに矢内千夏を迎え入れ、マーティン・フリードマン版『ロミオとジュリエット』を上演する。

5日(土)13:00、 6日(日)14:00の回のジュリエットは矢内千夏、 ロミオは刑部星矢。 5日(土)18:00の回のジュリエットは竹内碧、 ロミオは宮内浩之。NBAバレエ団にプリンシパルとして入団した矢内千夏は入団後初の舞台となり、今回、矢内に意気込みを聞いたオフィシャルインタビューが届いた。

ーージュリエットを演じるにあたってその想いを教えてください。

矢内千夏

以前に一度ジュリエットを踊らせていただいたことがあります。
私が小さい時から憧れていたダンサーが、何かのインタビューでジュリエット役を踊るのが夢だったと答えている記事を読んで、その方が憧れる程の役はどんなに素晴らしいんだろうと、私も踊りたいと思うようになりました。

実際舞台に立って役に没頭するのがとても楽しかったですし、いろんな感情が次々と湧いて、終わったときには随分寂しかったのを覚えています。音楽も素晴らしく、今まで踊った中でも1番好きな作品かもしれません。

前回演じたときはバレエ一本というアプローチでしたが、演劇や朗読でシェイクスピアの戯曲が演じられる際に、言葉の一つひとつが役者さんにとってとても特別だったり、難しいものとされているのを知り、どれだけ言葉というものにシェイクスピアの想いの深さがこめられているのかを考えるようになりました。バレエは言葉がないので、動きでその言葉の重みや繊細さを少しでも出しつつ、言葉がない分ダイレクトに出てくる感情を伝えてお客様に楽しんで頂ける様に演じていけたらと思っています。

ーーマーティン・フリードマン版『ロミオとジュリエット』の印象はいかがですか?

最初に思ったのは、とにかく難しそう! ということです。私にできるのかなと不安になるほど。でもとても精密で私が考えるシェイクスピアのイメージがまさにこういった感じだ! と思いました。流れで踊ってしまう様な所がなく、一つひとつ意味があってそこにはまっている感じでしょうか。すごく素敵なので音楽と踊るのが楽しみですが、正直今はどんなに深いのかと不安の方が大きいです。

ーーロミオ役刑部星矢さんの印象はいかがですか?

『ロミオとジュリエット』(左から)刑部星矢、矢内千夏

まだ写真を撮影するときにお会いしただけなのですが、背がすごく高くて足が長い! リフトをしていただいたんですが、背が高いので床からとても遠くて怖かったです(笑)。そして、撮影が押して時間が過ぎているのにもかかわらず、何度も嫌な顔ひとつせずやり直して頂き、優しい方だなと思いました。本当にありがたい限りでした。

 ーーNBAバレエ団を選んだのはどうしてですか?

NBAバレエ団のレパートリーはオリジナルのものが多く、楽しそうで踊ってみたいと思っていました。そして、何より芸術監督である久保紘一さんの温かいお人柄と、バレエ団やダンサーと分け隔てなく向き合ってくださる事に感動して、入団させて頂くことを決めました。また色々な作品やバレエと向き合って成長したいですし、少しでもバレエ団のお役に立てたらいいなと思っています。

ーーNBAバレエ団に入っていかがでしたか?

まだ入団して間もないのでこれからという感じですが、今はセンターレッスンが難しくて苦労しています。覚えたり動いたりに精一杯で周りを見る余裕もないので、雰囲気をまだ感じられていないかもしれませんが、皆さん優しくしてくださっています。それから私は本当に人と話すのが苦手なのでまだ挨拶するのがやっと。不慣れな事が多くご迷惑をおかけしてしまっていますが、舞台を作る一員になれるように少しずつですが頑張ります。

ーーこれからNBAバレエ団で演じてみたい役はありますか?

まずはNBAバレエ団に入ってはじめてのジュリエットを自分の出来る限り良いものにして踊れたらと思います。
 

矢内千夏<プロフィール>
5歳よりバレエを始める。バレエスタジオレヴェランスにて佐藤和子に師事。

第12回オールジャパンバレエユニオンコンクールジュニア1の部 第一位
第69回全国舞踊コンクールジュニアの部 第一位
2014年Kバレエスクールに入学
2015年Kバレエカンパニーに入団
2018年にプリンシパルに昇格

主な出演作は 『ドンキホーテ』のキトリ/森の女王/花売り娘、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『白鳥の湖」のオデット/オディール、『マダムバタフライ』のタイトルロール、『クレオパトラ』のオクタヴィア、『ラ・バヤデール」のニキヤ、『くるみ割り人形』のマリー姫/雪の女王、 『海賊』のメドーラ/パドトロワ、『ジゼル』のミルタ、『コッペリア』の祈り、『シンデレラ』のタイトルロール、『カルメン』のタイトルロール、「ベートーヴェン第九」第二楽章主演、アシュトン振付『ラプソディ』主演、『レパティヌール ~スケートをする人々~』のブルーガールなど。

2021年 NBAバレエ団にプリンシパルとして入団

公演情報

NBAバレエ団
『ロミオとジュリエット』
日程:2022年3月5日(土)~3月6日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL
 
芸術監督:久保綋一
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:マーティン・フリードマン
指揮:冨田実里
演奏:東京21世紀管弦楽団
 
3月5日(土) 昼/3月6日(日)
ロミオ:刑部星矢  
ジュリエット:矢内千夏
ティボルト:三船元維
マキューシオ:大森康正
ベンヴォーリオ:新井悠汰
パリス:本岡直也
 
3月5日(土) 夜
ロミオ:宮内浩之
ジュリエット:竹内碧
ティボルト:宝満直也
マキューシオ:高橋真之
ベンヴォーリオ:孝多佑月
パリス:伊藤龍平
 
 
主催:一般財団法人NBAバレエ団
後援:豊島区/公益財団法人としま未来文化財団
 
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