『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』サカナクション新曲「ショック!」、Ado待望の1stアルバムに緑黄色社会ニューアルバムも

2022.1.27
特集
音楽

New Music Wednesday [Music+Talk Edition]

毎週水曜日に、その週リリースされた新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』。このプレイリストの中身をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』では、プレイリストだけでは知ることのできないエピソード、そしてSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりなどを紹介していく。この番組をチェックすると話題の新曲が知ることができて、今の音楽シーンがまるわかり! ポッドキャストはあなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを! ナビゲーターは竹内琢也。SPICEでは番組でピックアップされた楽曲を掲載。今週は『New Music Wednesday』のカバーを飾っているサカナクションの楽曲を中心に15曲を紹介。

サカナクション「ショック!」

今週の『New Music Wednesday』のカバーを飾ったのは、サカナクションが1月26日(水)にリリースした新曲「ショック!」。この楽曲は、すでに劇場版 『ルパンの娘』の主題歌として発表されており(2021年10月15日公開)、ルパンの世界観とも合致するアフロビートと昭和歌謡のエッセンスが融合した曲です。そしてサカナクションにとって、サウンドトラックなどを除くオリジナル楽曲として初めてタイトルに「!」がつけられた曲となっています。山口一郎(Vo.Gt)は、「コロナ禍で、みんなショックに飢えてるなと感じて作った。朝起きてWebニュースとかを結構見るんですけど、その時に何か大きい事件起きてないかなと思っちゃってたんですよ、毎日。ショックに飢えちゃってる自分に気付いたんだよね」とコメントしています。これまでオンライン・ライブ『SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE』や全国ツアー『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』などで披露されており、ファンの間では話題となっていた曲の待望のリリースとなります。3月30日(水)に発売するコンセプトアルバム『アダプト』にも収録される予定です。

Ado「FREEDOM」

デビュー曲「うっせぇわ」が社会現象になり、その後もヒット曲を連発するAdo。待望のファーストアルバム『狂言』が1月26日(水)にリリースとなりました。アルバムには「うっせぇわ」、ストリーミング1億回超えのロングヒット中の「ギラギラ」と「踊」、「レディメイド」と「夜のピエロ」、映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』の挿入歌「会いたくて」、テレビ朝日系ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の主題歌「阿修羅ちゃん」など全シングル曲に加え、新曲7曲を加えた全14曲が収録されています。今作にはAdo自身がリスペクトするボカロPたちも参加。Spotifyではこのリリースに合わせて『Liner Voice+』の配信がスタートしており、Adoによる全曲紹介を聴くことができます。『Liner Voice+』内で、Adoは今回プレイリストにピックアップされた「FREEDOM」について「ライブ映えしそうな楽曲」「レコーディングでサビの後半のハイトーンを出すのに苦労した」などと語っています。

緑黄色社会「S.T.U.D」

緑黄色社会のメジャー2ndアルバム『Actor』が1月26日(水)にリリース。その中から「S.T.U.D」が、『New Music Wednesday』にリストインしています。前作『SINGALONG』(シンガロング)から1年9ヶ月ぶりとなる作品で、ドラマ『緊急取調室』主題歌の「LITMUS」、スズキのソリオバンディットCMソング「Landscape」、TVアニメ『半妖の夜叉姫』エンディング・テーマ「結証」のほか、2021年にリリースされたドラマ、CM、アニメタイアップ楽曲に新曲7曲を加えた全14曲が収録されています。Spotifyでは、日本のロックシーンの話題曲を集めたプレイリスト『J-Rock Now』のカバーを飾りました。

¥ellow Bucks「GIOTF(feat. JP THE WAVY)」

¥ellow Bucksが、1月10日(月)に配信リリースした「I’m Back」に続く、新曲「GIOTF」を1月24日(月)にリリースしました。「GIOTF」はリリックにもある通り、「Get it on the floor」の略です。客演には「WAVEBODY(Remix)」でも共演したJP The WAVYを迎え、プロデュースには過去に何度も¥ellow Bucksと共作しているSLICKが参加しています。この楽曲のリリースに伴いSpotifyでは、日本のティーンエイジャーに聴かれている話題曲を集めたプレイリスト『Teen Culture』のカバーを飾っています。

Bialystocks「Over Now」

先週発表された、Spotifyが2022年に躍進を期待するネクストブレイクアーティスト10組『RADAR: Early Noise 2022』にも選出された、Bialystocks。1月26日(水)に1stEP「Tide Pool」を発売し、収録曲「Over Now」がリストイン。日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーも飾っています。このBialystocksは、映像監督でもある甫木元空(ほきもとそら)とジャズをバックグラウンドに持つ菊池剛(きくちごう)による二人組で、くるり、Official髭男dism、小袋成彬など多くのミュージシャンからも支持されています。Spotifyでは、プレイリスト『RADAR:Early Noise 2022』がアーティストの発表に合わせて、彼らの曲を集めたプレイリストも公開。さらに今年の選出アーティストの魅力について、音楽コンシェルジュ・ふくりゅうとSpotify音楽事業部門の担当者が語り合うMusic+Talk番組『Spotify RADAR: Early Noise 2022 Music+Talk Edition』も公開しています。

優河「灯火」

1992年生まれで、2011年から活動をスタートさせたシンガーソングライターの優河が1月26日(水)に、新曲「灯火」をリリース。ドラマ『妻、小学生になる。』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、優河の歌声を偶然聴いたドラマプロデューサーからのラブコールによって主題歌への起用が実現されたそう。ドラマプロデューサーの中井芳彦は 「堤真一さん演じる主人公の気持ちに寄り添う主題歌にするためには女性の声が良いと思い、探していたところ、偶然舞台上で歌う優河さんを拝見しました。その素晴らしい歌声を聴いて、このドラマの主題歌をお願いするのに躊躇しませんでした」とコメントしています。編曲と演奏を担当する魔法バンドには、岡田拓郎(バンド・森は生きているなどでも活躍し、ギタリストとしてはROTH BART BARONや安藤裕子など様々な作品に参加)や神谷洵平(赤い靴のメンバーでもあり、大橋トリオ、THE CHARM PARK、星野源、矢野顕子等のサポートなどでも知られている)らが参加しています。

odol「望み」

3人体制となったodolの新曲で1月26日(水)にリリースされた「望み」がリストイン。JR東海の新CM「会うって、特別だったんだ。」でも使用されている楽曲で、このCMは山下達郎の「クリスマス・イブ」でおなじみとなっている同社CM「クリスマス・エクスプレス」シリーズ以来、約33年ぶりに深津絵里が出演したことでも話題を集めています。CMのコンセプトには「『会いたい』という気持ちを募らせた今だからこそ、「会うことの価値」をもう一度見つめ直したい」という思いが込められており今回のシングルは、そのCMソングのコンセプトや映像にイメージを受けて制作。odolは楽曲について「会いたい人に会うということが、簡単ではない状況が続いています。直接会うことで、自然と笑顔が溢れ出す。そんなシーンに今の自分たちを重ねながら、確かにそこに存在する空気や温度を歌にしました」とコメントしています。Spotifyでは、日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾りました。

ゲイル「ur just horny」

メジャーデビュー曲「abcdefu」が、UKシングルチャートで1位を獲得したほか、USビルボードのグローバル・チャート『Billboard Global 200』制覇、Spotifyグローバルチャート1位など、世界中で大ヒットしているアメリカ・テキサス州ダラス出身の17歳のシンガー、ゲイル。「abcdefu」に次ぐ新曲「ur just horny」が、1月20日(木)にリリースとなりました。アヴリル・ラヴィーンやオリヴィア・ロドリゴを思い起こさせるパンキッシュなポップソングで、プロデュースは前作と同じくピート・ナッピが務めています。ゲイルは、3月9日(水)のナッシュビル公演を皮切りに、この春ニューヨークやシカゴでの公演が予定されており、5月にはロンドン公演も予定されています。

チャーリー・プース「Light Switch」

チャーリー・プースが1月20日(木)に、新曲「Light Switch」をリリースしました。今年リリース予定のニューアルバム『CHARLIE』からのリードシングルとなります。チャーリー・プースはここ数ヵ月間にわたり、TikTokで楽曲の制作風景を含むティーザー動画を数多く公開しており、リリース前から関連動画はバイラルに。すでに「Light Switch」を使った多くの動画がTikTok上で作られていました。印象的なミュージックビデオは、リル・ナズ・Xの「Industry Baby」、ドージャ・キャットの「Streets」、ロディ・リッチの「The Box」などのMVを手掛けたクリスチャン・ブレスラウアーが務めています。Spotifyでは、リリース後すぐにグローバルチャート上位にチャートインするなどストリーミング初動も上々。2017年の「Attention」がUSシングルチャート6位、「How Long」がUKシングルチャート9位に入ったのを最後に、US、UKチャートでいずれもトップ10に入った楽曲がなかったため、久々のトップ10入りとなるかが注目です。

イアン・ディオール、トラヴィス・バーカー、マシン・ガン・ケリー「thought it was」

2020年にリリースされた、24kゴールデンとの共作「Mood」が、USシングルチャートで累計8週にわたり1位を獲得。2021年には、毎年全世界のヒップホップ・ファンを賑わせているXXL誌の新人企画『XXL FRESHMAN CLASS』選出、さらに全米フォーブス誌の世界に多大な影響を与える30歳未満の30人『30 UNDER 30』にも選出されたイアン・ディオールが、1月21日(金)に前作から約2年ぶりとなる2ndアルバム『on to better things』をリリースしました。ブリンク182のトラヴィス・バーカーとマシン・ガン・ケリーを迎えたこの「thought it was」は、アメリカのバンド・セミソニックの1998年の楽曲「Closing Time」がサンプリングされています。イアン・ディオールは、2020年にも「Sick and Tired」で、トラヴィス・バーカーとマシン・ガン・ケリーとコラボしています。現地時間1月26日(水)には、人気テレビ番組の『ジミー・キンメル・ライブ!』にて「thougt it was」を初めて地上波でパフォーマンスしました。

MPC GIRL USAGI「Space Girl feat. YonYon, Shin Sakiura」

1月14日(金)に公開された『THE FIRST TAKE』での、iriとのパフォーマンスが話題を呼んでいる大阪発のMPCプレイヤー兼ビートメイカー、MPC GIRL USAGI。客演ボーカルにYonYon、共同プロデューサーとしてShin Sakiuraを迎えた新曲「Space Girl feat. YonYon, Shin Sakiura」が1月26日(水)、リリースとなりました。インディロックとシティーポップの融合、「コロナ禍がもたらした現実との葛藤、そして次なる光のステージを探し求める」等身大のリリックが相まった、ポップソングです。

MONDO GROSSO「FORGOTTEN [Vocal : ermhoi (Black Boboi / millennium parade)]」

大沢伸一のソロプロジェクトであるMONDO GROSSOが、2月9日(水)にリリースするアルバム『BIG WORLD』からの先行配信「FORGOTTEN」が1月26日(水)にリリース。同楽曲には、millennium parade、Black Boboiのメンバーとしても活躍するermhoiが、ボーカルとして参加している英語楽曲で、サウンドはビブラフォンを中心とした、ストリングス、ピアノで構成されています。アルバムからはUAが作詞を担当し、ボーカルで満島ひかり、ピアノで坂本龍一が参加した「IN THIS WORLD feat. 坂本龍一[Vocal:満島ひかり]」が公開されており、そのほかにも中島美嘉、田島貴男 (Original Love)、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、齋藤飛鳥(乃木坂46)、suis(ヨルシカ)、PORIN(Awesome City Club)、CHAI、どんぐりず、RHYMEなど豪華な面々がボーカルで参加することも発表されています。

BREIMEN「​あんたがたどこさ」

Tempalay、AAAMYYY、TENDRE、Charaなどのライブサポートや作品に参加している高木祥太(Ba.Vo)、Nulbarichなどのライブに参加しているギターのサトウカツシロ、Kan Sanoのサポートとしても活動するドラムのKanno soなど、メンバーが数多くのアーティストのサポートアクトを務めていることでも知られている5人組ミクスチャーファンクバンドBREIMENの新曲「あんたがたどこさ」が1月26日(水)にリリースとなりました。昨年11月にリリースしたデジタルシングル「CATWALK」では、ピアノ名曲「猫ふんじゃった」のフレーズを使用していましたが、今回は日本の童歌「あんたがたどこさ」をBREIMEN流のオーセンティックなファンクにアレンジしています。1月15日(土)に、東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催した、楽曲と同名のワンマンライブ『ANTAGATADOKOSA』ではすでに披露されていました。

フランツ・フェルディナンド「Curious」

フランツ・フェルディナンドの新曲「Curious」が1月26日(水)にリリースされました。フランツ・フェルディナンドは3月8日(火)に日本先行でベスト盤『Hits To The Head』のリリースを発表しており、アルバムにはメンバーのアレックス・カプラノスとジュリアン・コリー、そして音楽プロデューサーのスチュアート・プライス(ペット・ショップ・ボーイズの作品に多く関わっており、近年ではデュア・リパの『Future Nostalgia』に共同プロデューサーとして参加)がプロデュースした新曲2曲が収録されると事前に発表されていました。その中の1曲「Billy Goodbye」は昨年11月にリリースされており、この「Curious」はもうひとつの新曲となります。ちなみに1月12日(水)は、フランツ・フェルディナンドの大ヒット曲「Take Me Out」のリリース記念日であり、この日に2003年~2004年に撮影された貴重なライブ映像を編集したスペシャルビデオを公開しています。

Kenichiro Nishihara「Blue Moon feat. Kojikoji」

日本の作曲家・選曲家であり、プロデューサー、トラックメイカーのKenichiro Nishiharaが、約3年ぶり7枚目となるオリジナルアルバム『empath』が1月26日(水)に先行発売されました。1996年からファッション界を中心にウェブサイトやCM、環境音など幅広い分野の選曲、作曲、プロデュースを担当しているキャリアが長いアーティストです。一方で近年は、SIRUP、mabanua、Michael Kanekoらと共に1,000人規模のキャパシティーの会場で中国ツアーを実施するなど、アジア各国での人気が急上昇中で注目を集めています。Spotifyでもグローバルのプレイリスト『lofi beats』 内でのパフォーマンスが非常に高いようです。今作にはkojikoji、フィンランドのジャズバンド、ファイブ・コーナーズ・クインテット、Michael Kaneko、Nujabesとの共演で有名なラッパー、サブスタンシャルなどが参加しています。

文=竹内琢也、Y.SHOGO

Podcast情報

ポッドキャスト番組『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』
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