笠井叡が新作『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』を開催、天使館の新旧メンバーが集結するポスト舞踏公演

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2022.2.21
『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』フライヤー 宣伝写真:笠井爾示

『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』フライヤー 宣伝写真:笠井爾示



笠井叡新作 天使館ポスト舞踏公演『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』が2022年3月3日(木)~6日(日)世田谷パブリックシアターにて行われる。

天使館は、舞踏家・振付家の笠井叡によって1971年に設立され、以後50年にわたり国内外で活躍するダンサー、振付家を多数輩出してきた。この度は山田せつ子、大森正秀、山崎広太ら出身者も集い、18世紀に一世を風靡し数奇な人生を送ったアレッサンドロ・ディ・カリオストロに想を得た新作を発表。ピアニストの島岡多恵子も出演する。

笠井はダンス界のレジェンドとして旺盛な創作活動を展開している。澁澤龍彦原作の『高丘親王航海記』(2019年)、師事した大野一雄とのデュオ作品を川口隆夫と笠井瑞丈に対してリ・クリエイションするなどした『DUOの會』(2020年)、大植真太郎、島地保武、辻本知彦、森山未來、柳本雅寛という気鋭たちと共演した『櫻の樹の下にはー笠井叡を踊る―』(2021年)といった話題作を連打。今回も新旧の天使館メンバーと共に生み出す稀有な機会だけに注目が集まる。

笠井叡 コメント 

もし人類が突然、
この地球から蒸発していなくなったら、
残された大自然はどうなるか。
翌日から、目に見えぬ速度で、
枯れ始めるだろう。
もしこの地球上で、突然
すべてのダンサーたちがダンスすることを辞めてしまったら、
やはり翌日から
自然に属する人間の肉体そのものが
枯れ始めるだろう。

僕はいまだにダンスすることに
一抹の「恥ずかしさ」と「後ろめたさ」を感じ続けている。
言うべきこと、言いたいことがあるならば、
現実社会の中で、コトバを一声、発するのだ。
だが、いまもって舞台上の「沈黙のダンス」に
僕は加担し続けている。
一体、ダンスは根源のコトバになるのか。
新しい大自然を創造するのか。

ローマに天使城(サンタンジェロ)
という城がある。
かつては政治犯の牢獄であり、
マニエリスムの絵画の収集宝庫でもあった。
フランス革命の後、ローマにやってきた
カリオストロは
イタリア革命を画策中
逮捕されて天使城に幽閉される。
一七八九年十二月のこと。
それからスイスのサン・レオの独房に移され
一七九五年に死んだ。

カリオストロが夢見たのは
政治的革命ではない。
ダンスが人間に自由をもたらすことを、
ダンスが自然界と人間を「友情」で
結びつけてくれるということを、
ダンスが根源のコトバとなることを、である。


文=高橋森彦

公演情報

笠井叡新作 天使館ポスト舞踏公演
『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』
―天使館を通り過ぎ、遠く離れていったダンサーたちが今此処に―

■公演日時:2022年
3月3日 (木) 19:00 開演
3月4日 (金) 19:00 開演
3月5日 (土) 14:00 開演
3月6日 (日) 14:00 開演
*開場は開演の30分前
■会場:世田谷パブリックシアター
:全席指定
一般
前売 A席 5,000円 B席 4,000円
当日 A席 5,500円 B席 4,500円
学生割引
前売 A席3,500円
当日 A席4,000円
※税込
 
■構成・演出・振付:笠井叡
■出演:
浅見裕子 上村なおか 大森政秀 笠井久子 笠井瑞丈 笠井禮示
鯨井謙太郒 齋田美子 桜井郁也 定形まこと 杉田丈作 寺崎礁
野口泉 原仁美 山崎広太 山田せつ子 笠井叡
■ピアノ演奏:島岡多恵子
 
■照明/森下泰
■音楽制作/角田寛生
■音響/稲荷森健
■衣裳/萩野緑
■舞台監督/河内崇 湯山千景
■宣伝写真/笠井爾示
■出演者写真/笠井禮示
■宣伝美術/NU
■制作補/平岡久美
■制作/高樹光一郎(一般社団法人ハイウッド) 一般社団法人天使館
■プロデューサー/笠井久子(一般社団法人天使館)
■主催/一般社団法人天使館
■提携/公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
■助成/文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
■独立行政法人日本芸術文化振興会
■後援/世田谷区

 
■特設サイト:https://rogoku.akirakasai.com
■問合せ:ハイウッド
TEL:03-6302-0715 (平日11:00〜18:00)
E-mail:hiwood.info@gmail.com
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