甲本雅裕、浜中文一が二人芝居に挑む 現実と虚構が交錯する衝撃作、舞台『テーバスランド』の上演が決定
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(左から)甲本雅裕、浜中文一
2022年6月17日(金)~7月3日(日)KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて、甲本雅裕と浜中文一による二人芝居、舞台『テーバスランド』が上演されることが決定した。
本公演は、スペイン語圏演劇界で今、注目を集める劇作家 セルヒオ・ブランコによる衝撃作。劇作家Sは、観客に演劇作品「テーバスランド」を企画し、制作した経緯を回想しながら語る。現代のオイディプスを求めていた劇作家Sは、父親殺しの罪で終身刑に処されていたマルティンという受刑者と出会う。交流を重ね、次第に心を開いてゆくマルティン。劇作家Sは彼のストーリーを上演するために俳優フェデリコを起用、作品が組み立てられていくが――という物語だ。
モンテビデオで初演されて以降、ラテンアメリカ、ヨーロッパ諸国、インドでも上演され、世界中の観客の心を鷲掴みにしてきた本作。2016年には「オフ・ウエスト・エンド・シアター・アワード」で最優秀製作賞を受賞し、この度、日本初演となる。
劇作家Sを演じるのは、朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」での印象も記憶に新しい、甲本雅裕。様々な作品で、悪を演じれば内に秘めた狂気を、善を演じれば観ているものもつられてしまう印象的な笑顔を、日常の中に存在するリアルな表現で、観客を惹きつけて離さない懐深い表現力を持つ甲本は、本作でもその魅力を発揮するだろう。そして、受刑者マルティンと俳優フェデリコの演じ分けという挑戦に挑むのは、舞台を中心に活動しながら培ってきた硬軟自在に演じ分ける演技力と、きっぷの良い演技で多方面から引っ張りだこの浜中文一。
たった二人で創り上げてゆく、濃密な世界。劇作家Sとフェデリコが創り上げてゆく過程で見えてくる、マルティンとフェデリコの奇妙な共通点、現実と虚構の交錯、そして絶望の先に見える、一筋の光。私ではない誰かと出会う、出会いの物語に期待しよう。
甲本雅裕 コメント
久々の舞台で緊張してます! いつも緊張してますが(笑)しかも今回は初の2人芝居ですし、台詞量も半端ない!
とにかく浜中さん大澤さんと3人で煮詰めて煮詰めて地獄のような天国、テーバスランドを築き上げたいと思っております。
そして、いい緊張感をお届けできるよう、ずっと緊張したままでいたいと思います(笑)
浜中文一 コメント
今回テーバスランドに出演させていただきます、浜中文一です。
僕自身2人芝居が初めてだったり、甲本さんとご一緒させてもらえることだったり色んな楽しみがある作品です。
初挑戦の2人芝居、稽古から千秋楽までの限られた時間を思いっきり楽しみたいと思います。
皆様の心を動かせるように稽古しますので、このようなご時世ではありますが、目の前で起きるドラマを感じにきてください。
公演情報
会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
翻訳:仮屋浩子
演出:大澤 遊
公式Twitter:@TebasLand