自分と向き合う時間を届けたい 細貝圭×久保田創『最後の医者は桜を見上げて君を想う』インタビュー

2022.8.25
インタビュー
舞台

久保田創、細貝圭

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本読み書店が選ぶ「感動小説」第一位となって続々重版、50万部を突破した二宮敦人による小説『最後の医者は桜を見上げて君を想う』。生に賭ける医者と死を肯定する医者の対立、さまざまな事情を抱える患者の最後の日を描いた医療ドラマが舞台化される。稽古が始まったタイミングで、「生」を諦めない医者・福原雅和を演じる細貝圭と、脚本を手掛け、自らも出演する久保田創にインタビューを行った。

■出演はいつの間にか決まっていた?

――まずは本作への出演が決まった時の思いを教えていただけますか。

細貝:やんわりとしか原作を知らない状態で決まったんです。創くんが脚本を書くということは聞いていて。

久保田:そうだね。年末くらいに僕が「ちょっと考えてくれないか」と言われて、年明けから書き始めて。それからずっと(細貝と)現場が一緒だったので、「舞台化するんだ」と言う話をしていました。3月くらいに演出の岡村(俊一)さんから医者のイメージが圭ちゃんだと聞いて、そうなんだと。

細貝:勝手に決まってました(笑)。ふわーって(笑)。

久保田:決まる前に、書いたものを送ったもんね。

――珍しいパターンですね。

久保田:あまりないことだと思うんですが、(細貝から)どんな話か聞かれて「書いてるけど読む?」って。

細貝:だから、やると決まった時も自然体というか。岡村さん(構成・演出の岡村俊一)の作品で創くんとも出会って、気心知れたメンバーが揃っています。ただ、岡村さんの作品で僕の名前が一番上にあるのは初めてのこと。そういう意味では、責任を持ってやらないといけないという思いはあります。

久保田:僕は舞台化するとは聞いたけど、いつ上演するかなどを教えてもらっていなかったんです。周りの方が詳しいみたいな(笑)。以前、岡村さんに『修羅雪姫』の脚本を任されたときは、映画を舞台化したいということで、残っているセリフが少ないところから作っていく作業がメインでした。今回は小説が元なので、逆に削っていく作業が必要になって、そこが大変でしたね。それが終わると2時間程度の舞台で小説1冊分の満足度に持っていくためにどういうラインで物語を作るかを考え、ようやく大筋ができてスタートラインに立ったところです。

――脚本を書いている途中で細貝さんに見せたということですが、細貝さんをイメージしながら書いたんでしょうか?

久保田:岡村さんから「圭ちゃんで考えている」とは言われましたが、書いているときは全く寄せていませんでした。ただ、稽古に入って本読みをした時点から圭ちゃんを意識して書き換えていますね。僕の頭の中にある圭ちゃんと実際の圭ちゃんは役に対する取り組みが違うので、今回はこういう感じで来るんだ、それなら台詞はこうした方がいいなと。これだけ知っていても実際目の前で読んでくれると印象が変わるので、稽古の中で寄せていっています。

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