珠城りょう、『マヌエラ』で第二次世界大戦直前の上海に生きた実在のダンサー役に挑戦

2022.11.4
インタビュー
舞台

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1999年、天海祐希主演で上演された『マヌエラ』が帰ってくる。第二次世界大戦直前の上海を舞台に、実在したダンサー「マヌエラ=永末妙子」の力強い生き様を描く作品で、鎌田敏夫の脚本を千葉哲也の演出で装いも新たに送る。このたびタイトルロールに扮する珠城りょうにとっては、宝塚歌劇団退団後初主演作品となる。

――出演を決めたきっかけは?

作品自体が非常に興味深いと思いました。ストレートプレイに挑戦したいという気持ちがありましたし、パルコのプロデュース作品を自分自身よく拝見してきたので、ぜひやってみたいなと思いました。

――初演の台本を読まれての感想を教えてください。

1999年に上演された作品ですが、取り上げられている時代が第二次世界大戦直前ということもあって、非常にシビアな内容が盛り込まれているなと思いました。そこで生きている人たちの葛藤であったり、今という瞬間をどう生きるかなど、それぞれの登場人物が非常に色濃く描かれているのが魅力的だと思ったので、そのあたりを大切に演じていきたいと思います。

――初演でマヌエラ役を演じられたのは天海祐希さんです。

今回、演出家さんもキャストも変わり、まったく違う形でやらせていただくので、初演の方々への敬意をしっかり持った上で、私たちなりの新しい『マヌエラ』の舞台を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。

――今回、実在した人物を演じられます。

宝塚時代も含めて、実在の人物を演じる機会はあまりなかったんです。マヌエラ=永末妙子さんは近年までご存命だった方で、妙子さんご自身を知っていらっしゃる方たちもたくさんいらっしゃると思います。その方たちにも納得していただけるように、自分なりに彼女の人間性を落とし込んで演じていきたいと思っています。

――彼女の魅力をどんなところに感じますか。

自分の意見をしっかり持っていて、それをはっきり言葉にして伝えることのできる人だなと思いました。その点、非常に強いというか、きつい女性に見えがちなんですけれども、その中には、彼女の一人の女性としての葛藤や、その時代、その土地で女性が生きていくためにどうしたらいいのか……模索しながら生きていく中での弱さや切なさといった部分もたくさんあると感じました。その両極面でしょうか。

――マヌエラは作中、「私はダンサー」「踊るために生まれてきた女」と踊ることへの情熱を表明します。珠城さんも宝塚で長年舞台に立ち、退団後も舞台に立つことを選択されました。そのあたり、重なる部分はありますか。

舞台で表現するということに関して言えば、その瞬間は、何にも縛られなかったり、自分自身の心の赴くままに存在できるということがあるんですね。妙子さんご自身、踊っているときだけは自分自身というものをより強く感じられる瞬間だったのかなと思ったりして、その点は共感できる部分かなと思います。

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