加藤健一事務所12月公演『夏の盛りの蟬のように』キャスト6名のコメントが到着

2022.10.21
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『夏の盛りの蟬のように』出演者

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2022年12月7日(水)~12月18日(日)下北沢・本多劇場にて上演が決定している、加藤健一事務所12月公演『夏の盛りの蟬のように』。このたび出演者6名のコメントが到着した。10月23日(日)より前売が開始される。

コメント

加藤健一

加藤健一

近年『夏の盛りの蟬のように』の登場人物たちが、脚光をあびている。2015年には北斎の娘、お栄を主役に焦点を当てた『百日紅』が漫画からアニメ映画化され、2016年には両国に「すみだ北斎美術館」が開館。演劇界では、今年6月に劇団扉座が『神遊―馬琴と崋山―』を発表。そして10月には演劇集団円が『ソハ、福ノ倚ルトコロ』で、馬琴、北斎、崋山など十数名を登場させ優れた舞台を作っている。

今回『夏の盛りの蟬のように』での私の役所は、葛飾北斎。江戸弁でまくし立てる北斎役は難しそうだが、きっとスピーディーで見応えのある楽しい舞台になるだろう。

葛飾北斎が10月31日生まれで、私と誕生日が同じだというのも、何かの縁かな…。

新井康弘

人名年号歴史を憶えるのが大の苦手で、まさかそれを舞台上で言わなくてはならなくなる日が来るとは思っても居ませんでした。只今、稽古が始まる前の不安な日々の真っ最中。面白がって愉しめる作品になる日はいつか来ると信じて、一人台本と格闘中。

加藤健一事務所さんの作品には何本か出演させて頂きましたが、時代劇は今回が初めて。葛飾北斎の弟子、蹄斎北馬を演じさせて頂きます。宜しくお願い致します。蟬の声は鳴き止んだとある一日。

加藤 忍

この度、吉永仁郎先生の『夏の盛りの蟬のように』に出演させて頂けるご縁に、心から感謝致しております。

吉永先生との初めての出会いは『滝沢家の内乱』(2011年)でした。滝沢馬琴と、嫁のお路との二人芝居。師匠との二人芝居で大役を頂き、緊張と興奮で毎日震えていました。幕が開いた初日。吉永先生にご挨拶に伺うと、先生は満面の笑みで「僕のファンの方々が、今までの僕の作品の中でも、ベスト3に入ると、大変喜んでくれましたよ!忍さん!」と、お声をかけてくださいました。

今回は北斎の娘お栄という、又、大役!吉永先生とお稽古場で、作品について、楽しく厳しくお話を伺いたかった。今年、天国に召された吉永先生に「僕の作品の中で、今回がベスト1でしたよ!忍さん!」と、仰って頂けるように、集中して楽しく、魂を込めさせて頂きます。

岩崎正寛

なぜ「描かずにはいられない」のだろう?華やかな「浮世絵」の世界の裏で、「描くこと」にもがき続ける今回の登場人物は、200年後の自分達とまるで変わらず、人に、恋に、生活に、生きる事に悩みながら、それでも筆を離さない。壮大な自分探しを続けているよう。ならば同じようにもがいてあがいて、舞台上を自分たちの色で彩りたい。

力一杯描いた私たちの「浮世」の絵に、是非劇場で最後の一色を入れにいらしてください!

加藤義宗

今回の舞台は江戸。私自身久しぶりの和物芝居であり、また初めての侍役です。

私は足かけ10年居合の道場に通っております。いつか役立つことがあればと思っておりましたが、10年目にしてやっと役として活かせる日が来ました。立ち回り等はありませんが、先生から日々言われている武士の志を持って、稽古に励みます。

ぜひ劇場まで足をお運びください。

日和佐美香

あれは、コロナ禍で自分を取り巻く環境が大きく変化し始め「私はこの先も演劇を続ける事が出来るんだろうか」と少し弱気になっていたある日、今回の出演のお話をいただき、まるで雲の間から光が差し込んできた様な気分でした。

台本を読み、激動の人生を生きた愛すべき登場人物達に想いを馳せています。

加藤健一さんを始め諸先輩方、演出の黒岩さんの懐に飛び込み、私も彼等の様に舞台上で激しく生きたいと思っています。

公演情報

加藤健一事務所12月公演『夏の盛りの蟬のように』
 
■日程:2022年12月7日(水)~12月18日(日)
■会場:下北沢・本多劇場
(全席指定・税込)
前売5,500円、当日6,050円、学生2,750円(学生証提示、当日のみ)

 
■作:吉永仁郎
■演出:黒岩 亮
 
■出演:
加藤健一
新井康弘
加藤 忍
岩崎正寛(演劇集団 円)
加藤義宗
日和佐美香
 
◆STORY
日本を代表する浮世絵界の巨匠、葛飾北斎。北斎の弟子の中では筆頭にあげられた蹄斎北馬。
武士でありながら肖像画を描いて日本一と言われた渡辺崋山。遅咲きながら武者絵や戯画など独創的な浮世絵を生み出した歌川国芳。そして、晩年まで父・北斎の画業を助け、北斎の画才を受け継ぎ一目置かれる絵師となったおえい(葛飾応為)。
舞台はこの絵師たちが己の絵の道に葛藤し活躍した文化13年(1816年)から安政5年(1858年)。
それぞれが生き様や志を絵にぶつけ北斎に立ち向かうも、いくつになっても頂点であり続けようと向上心むき出しの“化け物”に打ちのめされ、己の不甲斐なさに怒り悲しみ、そしてそれを活力にまた筆をとる。
変化する時代の波に翻弄されながら、家柄や流派を超えて切磋琢磨し、世の中を相手に絵師として熱く議論を戦わせる江戸の者たち。暑く眩しい季節に忙しなく聞こえてくる、あの夏の盛りの蟬のように。
 
■公式サイト:http://katoken.la.coocan.jp/