上野水香が東京バレエ団の仲間たちと代表作を披露 東京バレエ団特別公演『上野水香 オン・ステージ』開催

2022.11.16
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舞台

『ボレロ』上野水香  撮影:Shoko Matsuhashi

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2023年2月10日(金)~12日(日)東京文化会館にて(福岡公演あり)、東京バレエ団特別公演『上野水香 オン・ステージ』が上演される。

ダンサーとしての類いまれな資質を備え、つねに第一線で活躍を続けてきたプリンシパルの上野水香。令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞記念の第2弾として、今回、上野の代表作をそろえたステージを開催。

上野が披露するのは、東京バレエ団入団直後から踊り始めて、本人が「ようやく自分の表現が見えてきた」と境地を語り、芸術選奨の受賞理由ともなったベジャール振付『ボレロ』。その恵まれた身体条件が如何なく発揮され、早くから上野の代名詞になった『白鳥の湖』。そして彼女を若い頃から高く評価してきた巨匠ローラン・プティの作品。今回はこれらに、上野本人が憧れて踊ることを切望したヌレエフ振付『シンデレラ』を加え、ゲスト・アーティストに迎えるマルセロ・ゴメス、近年のパートナーである柄本弾とともに渾身の演技を披露する。

『白鳥の湖』上野水香  撮影:Kiyonori Hasegawa

一方、東京バレエ団は昨年、今年のHOPE JAPAN〉ツアーにおける18回の上演で練度を増したマリウス・プティパの『パキータ』と、もうひとつの自慢のレパートリーであるイリ・キリアンの『小さな死』でステージを盛り上げる。

これまで上野水香の舞踊人生を見守り、応援してくださった方々への感謝の意を込めて、彼女が東京バレエ団の仲間たちと贈る特別公演。どんなステージになるのか、期待しよう。

公演情報

東京バレエ団特別公演『上野水香 オン・ステージ』
 
日程:2023年
2月10日(金)19:00【Aプロ】
2月11日(土・祝)14:00【Bプロ】
2月12日(日)14:00【Aプロ】
 
会場:東京文化会館(上野)
上演予定時間:約2時間(休憩含む)
 
入場料金(税込):
S:¥13,000 A:¥11,000 B:¥9,000 C:¥7,000 D:¥5,000 E:¥3,000
※クラブ・アッサンブレ会員は、S~Eの各席種1割引。 
※未就学児のご入場はお断りいたします。

お得な
・ペア割引[S、A、B 席] 2枚で 1,000円割引 NBS(WEB・電話)のみで発売。
・親子割引[S、A、B 席] お子様(小学生~高校生)が半額
大人1名につきお子様 2名まで。お席は選べません。NBS(WEB・電話)のみで発売。
・U25 シート \1,500
NBS WEB のみで 2023/1/12(木)20:00 から引換券を発売。公演当日 小学生~25 歳までの方が対象。
座席指定はできません。座席指定券は公演当日のお渡しになります。公演当日、年齢が確認できる身分証をご提示ください。
 
の申し込み:
NBS WEB https://www.nbs.or.jp/ ※事前に会員登録(登録料・年会費は無料)が必要となります。
 
お問い合わせ&申し込み:
NBS センター 03-3791-8888(平日 10:00~16:00、土日祝休み)
 

<福岡公演>
日程:2023年2月24日(金)18:30
会場 福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
の申込み 一般発売日:2022年12月18日(日)10:00 より
お問い合わせ・申し込み:KBC センター 092-720-8717(平日 10:00~18:00)
公演詳細ページ:https://kbc.co.jp/event/

作品情報

上演予定作品(※順不同) 
 
■【Aプロ】 2/10(金)、2/12(日)
『白鳥の湖』第2幕より 上野水香、マルセロ・ゴメス、東京バレエ団
『ボレロ』 上野水香、東京バレエ団
『シンデレラ』よりパ・ド・ドゥ 上野水香、マルセロ・ゴメス
『小さな死』 東京バレエ団
『パキータ』 秋山瑛、宮川新大、東京バレエ団
 
■【Bプロ】2/11(土・祝)
『白鳥の湖』第2幕より 上野水香、マルセロ・ゴメス、東京バレエ団
『ボレロ』 上野水香、東京バレエ団
『シャブリエ・ダンス』 上野水香、柄本弾
『チーク・トゥ・チーク』 上野水香、マルセロ・ゴメス
『小さな死』 東京バレエ団
『パキータ』 涌田美紀、秋元康臣、東京バレエ団

<作品紹介>
■『白鳥の湖』第2幕より
音楽:ピョートル・チャイコフスキー 振付:レフ・イワーノフ
月光に照らし出された静かな湖面を優雅な姿で泳ぐ白鳥たちが、岸にあがると若く美しい娘たちの姿になる様を目にした王子が、ひと際美しいオデット姫に惹き付けられ、その身の上を知る『白鳥の湖』第 2 幕より。バレエの代名詞『白鳥の湖』は数あるバレエ作品の中でも最もよく知られ、また最も上演されている作品のひとつ。悪魔ロットバルトの呪いにより、白鳥の姿に変えられた王女オデットと、ジークフリート王子の真実の愛が描かれている。
 
■『ボレロ』
音楽:モーリス・ラヴェル 振付:モーリス・ベジャール
装飾的な要素をいっさい排除し、赤い円卓の上の“メロディー”と周囲をとりかこむ“リズム”とがラヴェルの音楽を大胆に象徴するこの作品は、その簡潔さゆえに、踊り手によって作品自体が形を変える。あるときは美の女神とその媚態に惑わされる男たちの繰り広げる“欲望の物語”、あるときは異教の神の司る“儀式”……。聖と俗の間を自在に往き来し、踊り手の本質をさらけだすこの作品は、初演以来半世紀の間に、多様な姿を見せてきた。演出もさまざまであり、初演の際は、“メロディー”の女性を取り巻いて“リズム”の男性たちが配された。やがて男性の“メロディー”と女性の“リズム”、そして“メロディー”“リズム”ともに男性が踊る演出が生まれている。
 
■『シンデレラ』よりパ・ド・ドゥ  *Aプロのみ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ 振付:ルドルフ・ヌレエフ
シャルル・ペローの童話「シンデレラ」は、19世紀前半からしばしばバレエで取り上げられてきた題材。現在もっとも広く親しまれているプロコフィエフの音楽による『シンデレラ』が誕生したのは 1945年、ボリショイ劇場でのこと。ロスチラフ・ザハーロフの振付による。プロコフィエフの重厚、かつ流麗な音楽による『シンデレラ』は、その後、セルゲイエフ版(1946)、アシュトン版(1948)をはじめさまざまな版が創作された。ルドルフ・ヌレエフによる『シンデレラ』は、チャップリンやジーグフェルト・ フォーリーズ、キングコングが銀幕で活躍した時代を舞台に、映画界に憧れる少女をヒロインに、王子を映画スターに置き換えて創作、ヌレエフならではの目を見張るテクニックと華やかさにあふれた傑作。
 
■『シャブリエ・ダンス』 *Bプロのみ
音楽:AM.シャブリエ 振付:ローラン・プティ
ローラン・プティが1981年にマルセイユ・バレエで初演した。エマニュエル・シャブリエは19世紀、フランスの作曲家で、本作では1885年に作曲された「ハバネラ」が使用されている。
1999年、上野水香はプティ自身によって主役に抜擢され、メキシコでのガラ公演にゲスト出演し、一躍注目を集めた。上野にとってのターニングポイントというべき作品のひとつである。

■『チーク・トゥ・チーク』 *Bプロのみ
音楽:アーヴィング・バーリン 振付:ローラン・プティ
『チーク・トゥ・チーク(頬よせて)』は、1935年公開のミュージカル映画で、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの共演4作目となった「トップ・ハット」のためにアーヴィング・バーリンが作曲したナンバー。アステアが歌い、アステアとロジャースの名コンビによる美しいダンス・シーンで知られている。ローラン・プティは友人でもあるアステアに触発され、「トップ・ハット」へのオマージュとして、この曲のピアノ・ソロのヴァージョンにのせて、ジジ・ジャンメールとルイジ・ボニーノのためにデュオ作品を創作。レビューやショーでの実績を誇るプティならではの、軽妙酒脱で小粋なダンスの魅力が凝縮された小品である。
 
■『小さな死』
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト 振付:イリ・キリアン
モーツァルトの没後200年にあたる1991年、ザルツブルク音楽祭のために創作された。モーツァルトが作曲したこのうえなく美しく有名な二つのピアノ協奏曲(第 23番、第21番)から、ゆったりとした楽章が選ばれた。キリアンは選曲についてこう語っている。「熟考の末に選り抜いた音楽で、何かを挑発したり、意味深長な動機を示そうとしたりしているのではない。神聖なるものが存在しない、残酷さや横柄さをいたるところで目にするこの世界で、私たちが生活を営み、仕事をしているということを、私なりのやり方で示そうとした。舞台で用いられる古代の彫像のようなトルソーには、頭部と四肢がない。それらは故意に切り落とされたものだが、けっして彫像本来の美が損なわれることはなく、創造者の力強い才能が保たれている」舞台には、6人の男性と6人の女性、6本の剣が登場する。剣はダンサーたちのパートナーのように動いたかと思うと、生身のダンサーよりもはるかに気難しく、融通がきかない一面も見せる。剣は、物語のプロットよりも存在感を放つシンボルなのだ。攻撃性、性的能力、エネルギー、沈黙、洗練された無分別、傷つきやすさ。どれもが、この作品で重要な役割を担っている。現代の「Petite Mort」は直訳すれば「小さな死」だが、フランス語とアラビア語ではオルガスムスを示唆する言葉である。
 
■『パキータ』
音楽:レオン・ミンクス 振付:マリウス・プティパ
1846年、パリで誕生したバレエ『パキータ』は、ジョセフ・マジリエの振付、カルロッタ・グリジとリュシアン・プティパ(マリウス・ プティパの兄)が主演したことで知られるが、マリウス・プティパによる『パキータ』は翌 1847 年 9 月、彼のサンクトペテルブルク・デビュー作として初演された。舞台はスペイン、フランス将校リュシアンはジプシーの少女パキータに出会い、惹かれ合う。嫉妬による陰謀で毒酒を盛られたリュシアンがパキータの機転で救われると、リュシアンはパキータに求婚。実は彼女は貴族の娘であったことが判明し、二人はめでたく結ばれる。ソリスト、群舞の見せ場がふんだんに散りばめられた終幕の結婚式の場面は、しばしば抜粋で上演される人気演目として定着している。
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