クエンティン・タランティーノ監督が既存曲ではなく“モリコーネの曲”を依頼した理由 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』本編映像
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クエンティン・タランティーノ監督 映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 (C)2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras
1月13日(金)から公開中の映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』から、本編映像の一部が解禁された。
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、2020年7月に91歳で亡くなった音楽家エンニオ・モリコーネさんの姿を追った音楽ドキュメンタリー映画。『ニュー・シネマ・パラダイス』などで知られるジュゼッペ・トルナトーレ監督がモリコーネさんに密着し、生前の姿を捉えた最後の作品だ。本編では、モリコーネさん自らが自身の半生を回想しているほか、多数の映画作品の映像がワールドコンサートツアーの演奏と共に紐解かれている。また、クエンティン・タランティーノ監督、クリント・イーストウッド監督、ウォン・カーウァイ監督、オリバー・ストーン監督ら70人以上の著名人のインタビューによって、モリコーネさんの仕事術の秘密に迫っているという。
公開された本編映像は、モリコーネさんにアカデミー賞(R)初受賞をもたらした『ヘイトフル・エイト』でメガホンをとったタランティーノ監督らの証言などを切り取ったものだ。タランティーノ監督は、自身が映画で既存曲を使用してきたことに触れながら、モリコーネさんに劇判を依頼した理由を「正直なぜかわからない」としながらも、モリコーネさんへの愛を熱弁。アカデミー賞受賞式での「エンニオ・モリコーネは大好きな作曲家だ」「映画音楽、作曲家のレベルを超えている」「彼はモーツァルトであり、ベートーヴェンであり、シューベルトなのだ」といった、スピーチの様子も収められている。一方で、作曲家のA・デ・ローザによる「タランティーノは(マカロニウエスタンの巨匠)レオーネ映画の大ファン。違う音楽を期待したはず」との裏話も明らかに。タランティーノ監督が『荒野の用心棒』『続・夕陽のガンマン』といったマカロニウエスタンのような楽曲を当初イメージしていたはず、としながら、モリコーネさんが『ヘイトフル・エイト』で“本物の交響曲”を採用した経緯などを語っている。
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 (C)2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は2023年1月13日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ ほか全国順次ロードショー。