UKのシンガーレイの1stアルバム、注目のUSラッパーグロリラの新曲などーー『speakeasy podcast』今週注目の洋楽5曲

Ice Cream Man.

UKのシンガー、レイがファーストアルバム『My 21st Century Blues』をリリースしました。ビヨンセ、ジョン・レジェンド、リトル・ミックス、エリー・ゴールディングの楽曲を制作するなどソングライターとしての能力も評価されているレイ。そのほかジョナス・ブルーとの「By Your Side」、ジャックス・ジョーンズとの「You Don't Know Me」、リガードとの「Secrets」、ジョエル・コリー&デヴィッド・ゲッタとの「BED」などビッグネームとのコラボやヒット曲は多かったものの、客演シンガーというイメージが強くなっていました。しかし2021年にレコード会社を離れインディペンデントに活動を始め、以前とは違ったムードの曲をリリースするなど活動が進化してきています。2022年にリリースした070シェイクを迎えての「Escapism.」は、TikTokでバイラルになった後グローバルにチャートを上昇、約20の国でトップ10にチャートインし、自身初のUKシングルチャート1位を獲得しました。新作には「Escapism.」も含めて全15曲が収録。ほぼ全曲の作詞作曲を担当しています。レイがポップスターとして進化したニューアルバムです。

●「SAD B!TCH」／アン・マリー

GloRilla – Internet Trolls (Official Music Video)

グロリラが新曲「Internet Trolls」をリリースしました。グロリラはメンフィス出身のラッパーで、昨年シングル「F.N.F. (Let's Go)」がTikTokでバイラルヒットを記録しました。9月にはラトーとシティ・ガールズのJTを迎えたリミックス・バージョンもリリースしています。同じく昨年9月にはカーディ・Bを迎えた「Tomorrow 2」をリリースするなどブレイク。『BET Hip Hop Awards』ではベスト・ブレイクスルー・アーティスト賞を受賞しています。日本時間2月6日（月）に米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナにて開催される『第65回グラミー賞授賞式(R)』ではベスト・ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされ、クエストラブが共同キュレートをしたヒップホップ誕生50周年を記念した特別パフォーマンスにも出演することが発表されいます。さらに今年の『コーチェラ・フェスティバル』にも出演することが決定しました。そんなグロリラの新曲は、USのSpotify『New Music Friday』の最上位に配置されるなどかなり注目されています。

●「X SI VOLVEMOS」／カロルG、ロメオ・サントス

KAROL G, Romeo Santos - X SI VOLVEMOS (Visualizer)

カロルGが新曲「X SI VOLVEMOS」をリリースしました。カロルGはコロンビア出身のシンガーソングライターで、2019年にニッキー・ミナージュを迎えてリリースした「Tusa」がSpotifyグローバルチャートで最高3位、同年のアヌエルAA、ダディー・ヤンキー、オズナ、J・バルヴィンとの「China」が同チャートで最高2位を記録するなど、ラテン圏では絶大な人気を誇ります。今作はプエルトリコにルーツを持つロメオ・サントスを迎えての楽曲。カロル・Gは今年中に、自身4枚目となるニューアルバム『Mañana Será Bonito』をリリースすることを1月末に発表したばかりでした。

2月3日（金）配信の『speakeasy podcast』（#224）では、ほかにも今週の様々な音楽ニュースを取り上げていますので、お時間ある時に聴いてみてください。

文＝竹内琢也