『ライチ☆光クラブ』の世界が目の前に!VRコンテンツ「映画ライチ☆360°VR」体験レポート
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サムスン社製ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」
古屋兎丸原作の同名マンガを実写化した映画『ライチ☆光クラブ』が2月13日から全国公開される。昨年12月29日から31日に開催されたコミックマーケット89に同作のブースが出展されるというニュースは、SPICEでもお伝えしていた通りだ。
同ブース最大の目玉は、同作の世界を疑似体験できるVR(ヴァーチャルリアリティ)コンテンツ「映画ライチ☆360°VR」だ。果たしてどこまで作品の世界に触れることができるのか?SPICEの記者はコミケ89最終日に潜入し、体験取材してきた。
来場者は10代から20代の若い女性が多かった
世界最大規模の同人誌即売会だけあり、会場は尋常ではない混雑ぶり。ようやくたどり着いた『ライチ☆光クラブ』ブースは、若い女性を中心としたファンたちで大盛況だった。記者は会場限定グッズなどの見学もそこそこに、VR体験の列に並んで順番を待つことに。
ブースにはコミケ限定グッズや先行発売される関連商品も
VR体験は整理券を出すほどの人気
こちらが『ライチ☆光クラブ』の世界を体験させてくれる、サムスン社製ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」
サムスン社製ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」
Gear VRはメガネonメガネでも利用できる優れモノ
コンテンツを再生するスマートフォンをこのギアにセットすることで、360°全方向の映像を体験することができるのだ。
『ライチ☆光クラブ』の世界を体験中の女性
ヘッドホンとともにギアを装着すると、期待感をあおるカウントダウン映像が始まった。やがて周りが明るくなり、すぐさま見覚えのない風景が広がるのである。記者が首を左右に振ると、自分がスタジオのような場所で机を前に座っていることが分かった。
すると、『ライチ☆光クラブ』で妖艶な少年・ジャイボを演じた間宮祥太朗が私服姿で部屋に入ってくる。目の前に座り「大丈夫?」と優しく語りかけるその声にひと安心。ところが間宮は「『ライチ☆光クラブ』の世界に案内するよ」とささやき、記者の顔に手を伸ばしてくるではないか。
『ライチ☆光クラブ』劇中より VR体験では私服姿の間宮祥太朗がお出迎え (C)2015『ライチ☆光クラブ』製作委員会
次の瞬間、目を覆われるかたちで目の前が真っ暗に。耳元で「ライチラライチララライチ…キャハッ」とささやく間宮の声にドキドキしていると、再び視界が明るくなり、周りには映画『ライチ☆光クラブ』の舞台である廃工場の秘密基地そのままの風景が。目の前には、野村周平演じるタミヤ、古川雄輝演じるゼラら9人の少年たちが勢ぞろい。さらに振り向くと、巨大なロボット・ライチがたたずんでいる。ここで初めて、自分が劇中で拉致された美少女・カノンの立場になっていることを実感した。
巨大ロボット・ライチは見上げるほどの大きさ (C)2015『ライチ☆光クラブ』製作委員会
なお、記者はすでに本編を鑑賞ずみ。映画のネタバレになってしまうのであまり触れることができないが、疑似体験のストーリーは劇中とほぼ同じだった。また、手を伸ばせば触れられそうな人肌のリアルな質感や、そびえ立つライチの巨大さはまさに圧巻。声が見えない場所から聞こえたり、角度によって見え方が全く違う状況は、本編ですら体験できなかったものだ。なにより、映画を象徴する過激キャラ・ジャイボのなまめかしいエスコートにドキドキさせられた。
『ライチ☆光クラブ』宣伝スタッフの方によれば、邦画に関連したVR映像は『劇場霊』公開時にも製作されているが、ストーリーまで再現したものは今回が初めて。つまり、より疑似世界に没入しやすいものに進化しているのである。また、映画のつくりこまれた世界観がVR体験にマッチすると感じたのが、同コンテンツ企画のきっかけだそう。なお、現段階では「映画ライチ☆360°VR」商品化の予定は決まっていないとのこと。
疑似体験に耐えうるほど作り込まれた世界観がどれほどのものなのか?気になる方は劇場で確かめてみてはいかがだろうか。
『ライチ☆光クラブ』は2016年2月13日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
ライチ☆光クラブ
(C)2015『ライチ☆光クラブ』製作委員会
2016年2月13日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:内藤瑛亮
脚本:冨永圭祐、内藤瑛亮
原作:古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」(太田出版)
出演:野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音
配給・宣伝:日活
制作:マーブルフィルム