【開催直前!見どころコラム】ストロングスタイルプロレスが福岡初上陸! レジェンド新王者・間下隼人が団体最高峰のベルトを巻いて故郷凱旋

コラム
スポーツ
2023.3.10

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初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレスが3月18日(土)アクロス福岡イベントホールにて「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.22 第1回リムファインスピリッツinFUKUOKA」を開催する。

2005年の旗揚げから17年にして初の福岡大会は、2・22後楽園ホール大会で悲願のレジェンド王座初奪取を成し遂げた間下隼人にとっても初の故郷凱旋興行となる。これまで兄弟子スーパー・タイガーの後塵を拝していた間下だが、苦節16年の末、遂に団体最高峰となるベルトを巻くことに成功した。初代タイガーマスクの遺伝子を引き継ぎストロングスタイルにこだわってきた間下、王者として初めての試合が故郷凱旋というのも絶好のタイミングだ。

大会では新王者・間下のお披露目とともに、福岡出身のレスラーも多く参戦。聖地・後楽園の試合にも引けをとらないほど豪華な顔ぶれ、カードが揃ったと言っていいだろう。

《第1試合シングルマッチ15分1本勝負》
ライディーン鋼(PURE-J女子プロレス)vs高瀬みゆき(フリー)

※ ライディーン鋼(福岡県嘉麻市出身)

ストロングスタイルプロレス(SSPW)初の福岡大会、そのオープニングを飾るのは女子のシングルマッチ、ライディーン鋼vs高瀬みゆきである。嘉麻市出身の鋼にとっては凱旋試合だ。

試合は、鋼の圧倒的パワーと激情型の高瀬の気持ちのぶつかり合いが中心になりそうだ。また、両者ともタイガー・クイーンとシングルマッチをして敗れていることもあり、再挑戦の権利をかけての勝負にもなるのではないか。謎の覆面軍団DarkerZ(ダーカーズ)やジャガー横田率いるCRYSIS(クライシス)ら、ヒール軍とは異なる正統的なアプローチで再びクイーンに噛みつくのはどちらか。

《第2試合シングルマッチ15分1本勝負》
めんたい☆キッド(第13代九州プロレス選手権王者/九州プロレス)vs大和ヒロシ(フリー)

※めんたいキッド(福岡県福岡市出身)

九州プロレス王者がSSPWに参戦。数あるローカルプロレス団体の中でも九州プロは全国ニュースでも報じられるほど、地域とのつながりは深い。

その王者であるめんたい☆キッドは、ウルティモ・ドラゴンの闘龍門からデビューしたマスクマンで、九州プロのエースとして活躍。今年1月の東京大会でTAJIRIが獲得したベルトの防衛を許さず、2月5日に奪取してエースの意地を見せた。九州・福岡が舞台ながらも他団体参戦となる今回は、フリーの大和ヒロシを相手に九州プロの勢いと力を見せるつもりだ。

対する大和のSSPW参戦は今回が4度目となるが、まだ白星には恵まれていないのが現状。SSPW初白星が九州プロ王者からのものとなれば、参戦の機会がさらに増えるかもしれない。

《第3試合タッグマッチ30分1本勝負》
ジャガー横田(W.W.W.D世界エリザベス王座/ワールド女子プロレス・ディアナ)&井上京子(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs堀田祐美子(T-HEARTS)&川畑梨瑚(T―HEARTS)

第3試合は女子プロレスのタッグマッチ。ジャガー横田と井上京子が合体し、堀田祐美子&川畑梨瑚組を迎え撃つ。全日本女子プロレスの黄金時代を支えた3人のビッグレジェンドに若手のホープ川畑が入るという図式である。

SSPW女子を牽引し、初代タイガーマスク佐山サトルとともに女性版タイガーマスクのタイガー・クイーンをデビューさせたジャガー。所属団体のディアナではヒール軍CRYSISのボスでもあるが、今回は立場を超越し京子と合体、ディアナ代表としての出陣と考えてよさそうだ。

対する堀田&川畑組は堀田主宰のT-HEARTS軍。よって、ディアナvsT-HEARTSの対抗戦と考えていいだろう。ここでカギを握るのは、偉大過ぎるレジェンドに囲まれた川畑の存在。全国区の知名度を誇るジャガー、京子、そしてパートナーでもある堀田を前にしていかに自身をアピールできるか。タイガー・クイーンのライバルとしても出てきてほしい選手だけに、ここはあえて川畑の闘いぶりに注目したい。

《第4試合タッグマッチ30分1本勝負》
関本大介(大日本プロレス)&TAJIRI(九州プロレス)vs関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)&日高郁人(ショーンキャプチャー)

第4試合は、関本大介&TAJIRI組vs関根“シュレック”秀樹&日高郁人組のタッグマッチ。ヘビー級とジュニアヘビー級の混合タッグであり、また、「関本とシュレックのぶつかり合いが見たい」という多くの声をもとにマッチメークされたカードだという。

その関本vsシュレックは、関本のホームリングである大日本プロレスの2021年10・28静岡大会で一騎打ちが実現。シュレックのお膝元での闘いだったが、試合はプロレスキャリアでまさる関本が勝利。関根としてはシングルでの再戦に持ち込むためにもここで一矢報いたいところだろう。前回のシングルのときと比べれば、シュレックの活躍はSSPWのリングはもちろん、総合格闘技の闘いでも実証済み。それだけに、ここは一気にチャンスを奪い取りたいところだ。

また、全日本プロレスから九州プロレスに闘いの場を移したTAJIRIもストロングスタイルのマットで何を見せてくれるのか期待したい。世界最大のプロレス団体WWEで長きにわたりメインストリームに立ってきたTAJIRIがローカル団体でやりたいこととは何なのか。その一端が福岡の大会で見えてくるかもしれない。

そのTAJIRIがバトラーツ出身でジュニアのテクニシャンでもある日高と絡むのはもちろん、総合格闘家でもあるシュレックと対峙。日高からシュレックという、このふり幅もまた、SSPWならではと言えるのではなかろうか。世界のTAJIRIがシュレックにどんなマジックをかけるのか。想像するだけでもワクワクする、なんとも贅沢なカードである。

《セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負》
タイガー・クイーン(SSPW)&彩羽 匠(マーベラス)vs梅咲遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)&マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)

※ 彩羽匠(福岡県福岡市出身)

セミは女子のタッグマッチ、タイガー・クイーンと彩羽匠がタッグを結成し、ディアナの梅咲遥&マドレーヌ組と対戦する。

現在、師匠ジャガー横田のCRYSISや謎の覆面軍団DarkerZから狙われているクイーンだが、ここは通常の三軍抗争から離れ、純粋に女子プロレスの明るさ、華やかさ、そして強さを見せてくれる試合になりそうだ。

注目はなんと言っても九州初登場となるクイーンと福岡出身・彩羽の合体だろう。両者はクイーンのデビュー4戦目となる2021年10・21後楽園ホールで一騎打ちをおこなっており、クイーンがMarvelous(マーベラス)のエース彩羽からフォール勝ちをおさめている。クイーンが初代タイガーマスク佐山サトルの遺伝子なら、彩羽はクラッシュギャルズ長与千種の遺伝子。ともに80年代のマット界はおろか、日本中に大ブームを巻き起こしているだけに、愛弟子同士によるチームはまさにドリームタッグと言っていい。

そして、このチーム実現には彩羽復帰が間に合ったことが何よりも大きいのではないか。昨年10月、彩羽はマーベラスでの試合で左鎖骨を骨折、欠場を余儀なくされた。今年2月18日にスペイン・バルセロナで復帰戦をおこない、来日経験もある大型レスラー、ナイトシェイドのRCW女子王座にいきなり挑戦。このタイトルは現在AEW所属の志田光も保持していたもので、彩羽は敗れるも3・10新木場で国内復帰を果たしたばかりだ。

振り返ってみれば、SSPWの女子路線は彩羽から始まったと言っても決して過言ではない。SSPWでは2020年3・9後楽園ホールで初めて女子の試合がおこなわれた(朱里&安納サオリ組vs彩羽匠&松本都組)。この試合の成功から女子のカードがレギュラー化し、クイーンが誕生した。それだけに、ここでクイーンと彩羽が組むのは絶好のタイミングでもある。

対する梅咲&マドレーヌ組は、ディアナの若手有望株。梅咲はスターダムをはじめ他団体への参戦も多く、ポストSareee(現サレイ=WWE)とも言われる逸材だ。梅咲と組むマドレーヌは格闘技のバックボーンを持っており、彼女の潜在能力がクイーンと彩羽を相手に発揮されることに期待したい。そして試合後、クイーンと彩羽がどんな風景を見せるのか。シングル再戦やタッグ継続など、今後への期待を膨らませる場面が現出すれば…。

《メインイベントタッグマッチ60分1本勝負》
間下隼人(第17代レジェンド王者/SSPW)&船木誠勝(フリー)vsスーパー・タイガー(SSPW)&将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/フリー)

※間下隼人(福岡県遠賀郡芦屋町出身)

福岡県遠賀郡芦屋町出身の間下隼人が凱旋大会のメインに登場し、2・22後楽園ホールで奪取したばかりのベルトをお披露目する。間下は2021年12・9新宿でスーパー・タイガー、22年10・302AWで真霜拳號に挑戦。そして2・22後楽園で真霜からレジェンド王座を団体に取り戻し、16年のキャリアにして初のレジェンド王座戴冠を成し遂げた。そして迎える初の凱旋興行で、新王者・間下は船木誠勝とのタッグでスーパー・タイガー&将軍岡本組と激突する。

これまでの間下なら、このカードは彼にとってのチャレンジマッチになったことだろう。しかし今回、間下はSSPWを引っ張る王者としての存在感を故郷で満天下に見せつける必要がある。同じコーナーに立つ船木は、いわゆるU系の第一人者で、SSPWでは初代タイガー不在のリングでレジェンド王者となり、このベルトを団体ナンバーワンの地位にのし上げた立役者だ。

対角に立つスーパーとも、これまでの立場とはまったく異なる。21年末の一騎打ちでようやく両雄が並び立ったが、当時はまだまだ間下が格下の感は否めなかった。が、間下が王者として兄弟子のスーパーと対峙する日がついにやってくるのである。そして、スーパーと組む将軍は現UWAアジアパシフィックヘビー級王者。このタイトルをめぐり間下とやり合ってきたが、レジェンド王座取りでは間下に先を行かれたとの思いもあるだろう。間下を中心にさまざまな思いが交錯するタッグマッチ。この試合から間下の初防衛戦が見えてくる可能性もある。

祝賀ムードに包まれるであろう凱旋試合でいきなり王者としての資質が問われるのだから、これもまた間下にとって大きな試練。むしろここからが本番と言っていいのではないか。19歳で福岡県遠賀郡芦屋町から上京し、本郷の興義館で佐山サトルの弟子となった間下。23年を間下イヤーとするための闘いが、福岡凱旋でスタートを切る!

記事提供:ストロングスタイルプロレス

イベント情報

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.22 第1回リムファインスピリッツin FUKUOKA』

 日時:3月18日(土)試合開始14:00
 場所:アクロス福岡イベントホール(福岡県)

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