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『笑の大学』『天保十二年のシェイクスピア』『THE BEE』の3作品を上映 EPADが舞台映像の「上映」の可能性を探る連続上映会を実施

2023.6.20
ニュース
舞台


2020年より舞台に関わる資料の収集・デジタルアーカイブ化やそれらの利活用のサポートを行なってきた緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化 支援事業(通称EPAD)。2023年7月12日(水)~7月16日(日)PARCO劇場にて、舞台映像の「上映」の可能性を探る連続上映会が実施されることが発表された。

EPADはその事業の中核として「上演された時間」を残していくために、舞台作品の高画質&高音質収録や、各所に散らばっている舞台映像の収集を行なってきた。『EPAD Re LIVE THEATER in PARCO〜時を越える舞台映像の世界〜』と題したこの度のイベントでは、渋谷・PARCO劇場にて、三谷幸喜やいのうえひでのり、野田秀樹などの過去作を大スクリーンで見ることができる。

上映作品は2023年2月に上演されたばかりの三谷幸喜の傑作二人芝居『笑の大学』を8Kや立体音響といった最新技術を用いて収録した映像や、社団法人日本劇団協議会10周年記念公演として、劇作家・井上ひさしの戯曲にいのうえひでのりが挑み、様々な枠を超えたエンターテイメント作品として作り上げた『天保十二年のシェイクスピア』(2002年上演)の映像、野田秀樹がアメリカ同時多発テロに触発されて創作したNODA・MAP番外公演「THE BEE」Japanese Version ジャパンツアー(2012年上演)のデジタルリマスター版の映像だ。

また、同時期同会場ホワイエにて、上映作の舞台美術を手がけた舞台美術家・堀尾幸男の展覧会『堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ』を開催。堀尾が残してきた多くの舞台作品の模型等を紹介する。

EPADは2020年より新型コロナウイルス感染症による舞台芸術業界の危機に対して、文化庁の文化芸術収益力強化事業を受託して活動開始。2023年に一般社団法人EPADとして法人化された。設立当初より「芸術文化と共に生きる」を理念にデジタルアーカイブを作り手と観客を繋ぐ重要な存在と捉え、全国に散逸する舞台に関わる様々な映像や記録(戯曲や過去に舞台美術家が手がけた作品の資料、ポスターなど)の収集とデジタルアーカイブ化に着手。また、インターネット配信のための権利処理支援や新技術による収録支援など映像利活用のための様々なサポートも同時に行っている。

イベント情報

『EPAD Re LIVE THEATER in PARCO
〜時を越える舞台映像の世界〜』
 
○上映作品:
「笑の大学」(2023年上演/8K+立体音響上映)
作・演出 三谷幸喜
「天保十二年のシェイクスピア」(2002年上演/デジタルリマスター上映)
作:井上ひさし 演出:いのうえひでのり
NODA・MAP番外公演「THE BEE」Japanese Version ジャパンツアー(2012年上演/デジタルリマスター上映)
演出:野田秀樹 原作:筒井康隆 〜「毟りあい」(新潮社より)〜
英語脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン 日本語脚本:野田秀樹
 
○会場 PARCO劇場 https://stage.parco.jp 〒150-8377 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 8階
 
○スケジュール
7月12日(水)18:30「笑の大学」
7月13日(木)17:00「天保十二年のシェイクスピア」
7月14日(金)18:30「THE BEE」Japanese Version
7月15日(土)12:00「天保十二年のシェイクスピア」/18:00「THE BEE」Japanese Version ●
7月16日(日)14:00「笑の大学」●
*開場は開演の30分前。
*●=終演後、トークイベントあり
7月15日18:00
吉見俊哉 (デジタルアーカイブ学会会長/國學院大学教授)、福井健策(弁護士/一般社団法人EPAD共同代表理事)
7月16日14:00 三谷幸喜(劇作家・演出家)、堀尾幸男(舞台美術家)
*トークイベントは、上映会のをお持ちの方のみがご入場いただけます。
*トークイベント単体でのご予約は承っておりませんので、予めご了承ください。
 
○料金
要予約/無料
*プレイガイドにおいて、システム手数料(220円)と発券手数料(110円)が発生いたします。
スマチケご利用の場合は、スマチケ利用料(330円)が発生いたします。
◉イープラス https://eplus.jp/epadtheater/

予約受付開始:6月22日(木)19:00〜(予定)
主催:一般社団法人EPAD 協力:株式会社パルコ 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会

『舞台美術家協会×EPAD』
 
○会場:PARCO劇場 ホワイエ
○会期:2023年7月12日(水)〜19日(水)
○時間:11:00~20:00 *7月19日は17:00まで
○料金:無料・予約不要
○概要:舞台芸術において、視覚的・美術的立場から演出に参画する創作者や技術者、教育者、研究者が集う舞台美術家協会。EPADとは立ち上げから協働し、美術家(装置、衣装など含む)の優れた作品の写真またはデザイン画をデジタル化し収集してきました。美術家たちの軌跡をどのように残し、未来へ残していくか。今までの活動をご紹介します。
主催:一般社団法人EPAD 協力:一般社団法人 日本舞台美術家協会 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会

『堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ』
 
○会場:PARCO劇場 ホワイエ
○会期:2023年7月12日(水)〜19日(水)
○時間:11:00~20:00 *最終入場:終了時間30分前/7月19日は17:00まで
○料金:無料・予約不要
○概要:同時期、同会場ホワイエにて舞台美術家・堀尾幸男氏の展覧会「舞台美術の記憶Ⅰ」を開催。展覧会では堀尾氏が残してきた35演目における仕事を、舞台美術模型やデザイン画、作家本人による舞台美術考察を通じてご紹介。舞台空間として成立する以前の公演では知ることが出来ない堀尾氏の知られざる美術表現をご覧ください。
主催:「堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ」事務局 後援:HORIO工房 協力:株式会社パルコ
一般社団法人EPAD info@epad.terrada.co.jp/https://epad.terrada.co.jp