mol-74『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー決して忘れたくない清涼感と爽快感が気持ち良いATMCトップバッター

レポート
音楽
2023.9.3
mol-74 撮影=田浦ボン

mol-74 撮影=田浦ボン

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『RUSH BALL 2023』mol-74

『RUSH BALL』3日目ATMCトップバッターはmol-74。武市和希(Vo.Gt.Key)によるキーボードの音色と高い声色は、1曲目「Replica」から幻想的な世界を感じさせてくれる。幻想的ではあるが、しっかりビートを感じさせて、ポップでキャッチー。何よりも<ハッピーエンドじゃ物足りなくなって>という言葉が残る。物足りなさを丁寧に歌うも、なのに独特の爽やかさと清涼感も残る。

mol-74

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これまたビートが心地好いドラムが叩きこまれて、軽快なポップス「0.1s」が鳴らされる。先週より少し過ごしやすくなったとはいえ、まだまだ残暑残る猛暑の中、この暑い夏とは思えない爽快感は何なのだろうと思わず考えてしまう。

「真夏ですけど4月の曲やります」

あくまで「エイプリル」という曲の前にひとこと喋ったMCではあるが、全体的に春のような清涼感爽快感が、このバンドにはある。曲終わり、『RUSH BALL』25周年を祝いながら、武市が人生で初めて来たフェスでもあると明かされる。そして、そんなフェスで、ここ何年かは声出したり、色々な制限があるむず痒くてもどかしい時期が続き、ようやく、みんなで取り戻した夏フェスの高揚感があるとも語られた。そういう気持ちを忘れないようにと作られた新曲「忘れたくない」。「せーの!」と威勢よくスタートして、観客とのコール&レスポンスも繰り返される。

mol-74

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『RUSH BALL』、「25周年」、「おめでとう」、「ありがとう」とコール&レスポンスされる言葉に愛しか感じなかった。「楽しんでいただけましたか?」と観客に問いかけて、そのままラストナンバー「%」へ。<素晴らしい世界が待っている>という言葉で締められるポジティブナンバー。トップバッターにふさわしいバンドで3日目ATMCは幕を開けた。

取材・文=鈴木淳史 撮影=田浦ボン

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