新国立劇場バレエ団、華やかでパワフルな『ドン・キホーテ』が開幕 舞台写真&吉田都芸術監督のメッセージが公開
『ドン・キホーテ』第1幕より (中央左から)米沢唯(キトリ)、速水渉悟(バジル) 撮影:鹿摩隆司
2023年10月20日(金)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場バレエ団 2023/2024シーズン『ドン・キホーテ』が開幕した。この度、舞台写真と吉田都芸術監督よりメッセージが届いたので紹介する。
2023/2024シーズンはバレエ団の歴代芸術監督へのオマージュを込めたラインアップで、「What We Value」をテーマに新国立劇場バレエ団が25年に亘って培ってきたものをおくる。
『ドン・キホーテ』第1幕 撮影:鹿摩隆司
開幕を飾るアレクセイ・ファジェーチェフ版『ドン・キホーテ』は、新国立劇場バレエ団が一番長く上演し続けているレパートリーで、初代の島田廣監督時代の1999年に初演し、今回の上演で10回目を迎えた。
『ドン・キホーテ』第2幕 撮影:鹿摩隆司
1幕の街の賑わいや2幕の幻想的で美しい夢の場、3幕のゴージャスな結婚式と次々に場面が展開し、コメディ的なやり取りからスペイン舞踊、端正な群舞、そして主役のダイナミックなテクニックと盛りだくさんな踊りの数々を堪能できる。まさにシーズン開幕にふさわしい、華やかでパワフルな古典バレエ。
米沢唯 撮影:鹿摩隆司
速水渉悟 撮影:鹿摩隆司
初日の主役には米沢唯と今シーズンからプリンシパルとなった速水渉悟が登場。軽妙なやり取りと鮮やかなテクニックで底抜けに明るく楽しい舞台をつくり上げ、客席を熱狂の渦に巻き込んだ。
『ドン・キホーテ』第3幕 米沢唯、速水渉悟 撮影:鹿摩隆司
カーテンコールでは18年ぶりに新国立劇場へ指導に来日した、改訂振付のアレクセイ・ファジェーチェフも登場。ダンサー、マエストロやオーケストラ、そしてスタッフたちへ、満員の客席から万雷の拍手とスタンディングオベーションが贈られた。
カーテンコール 撮影:鹿摩隆司
カーテンコール 撮影:鹿摩隆司
本公演は10月29日(日)まで上演。11月3日(金・祝)、4日(土)には、愛知県芸術劇場 大ホールでも上演される。
吉田都芸術監督 メッセージ
新国立劇場バレエ団の新しいシーズンが、華やかさと楽しさに溢れた『ドン・キホーテ』で始まりました。
新国立劇場バレエ団の『ドン・キホーテ』は、モスクワのボリショイ・バレエで活躍し、芸術監督も務めたA.ファジェーチェフ氏によるものです。彼によると、『ドン・キホーテ』はクラシックの粋を集めた舞踊芸術の華麗な祭典であり、プティパのバレエ作品の中でも最もモスクワらしい作品なのだそうです。そして、この「モスクワらしさ」は、何よりモスクワ派のバレエとボリショイの舞踊手に特有の、屈託のない大らかさ、遊びの感覚、即興的な自由がこの作品に溢れているところから生まれてくるそうです。皆さまにはテクニックが詰まったグラン・パ・ド・ドゥから端正な群舞、そしてスペイン舞踊と、見どころがたっぷりの古典バレエの世界を楽しんでいただきたいです。
公演情報
バレエ『ドン・キホーテ』
Don Quixote
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約2時間45分(休憩含む)
【振付】マリウス・プティパ / アレクサンドル・ゴルスキー
【改訂振付】アレクセイ・ファジェーチェフ
【音楽】レオン・ミンクス
【美術・衣裳】ヴャチェスラフ・オークネフ
【照明】梶 孝三
10月20日(金)19:00
【キトリ】米沢 唯
【バジル】速水渉悟
【キトリ】柴山紗帆
【バジル】井澤 駿
【キトリ】木村優里
【バジル】渡邊峻郁
【キトリ】池田理沙子
【バジル】福岡雄大
【キトリ】小野絢子
【バジル】中家正博
【キトリ】柴山紗帆
【バジル】井澤 駿
【キトリ】米沢 唯
【バジル】速水渉悟
【キトリ】池田理沙子
【バジル】福岡雄大
【キトリ】木村優里
【バジル】渡邊峻郁
【キトリ】小野絢子
【バジル】中家正博
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
料金(10%税込)
S席14,850円 A席12,650円 B席9,350円 C席6,050円 D席4,950円
Z席1,650円(10%税込)Z席は舞台のほとんどが見えないお席です
■バレエ『ドン・キホーテ』バックステージツアー(10/27)
2023年10月27日(金) 14時公演終了後
<他劇場での公演日程>
日程:2023年11月3日(金・祝)、4日(土)各日14:00
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/