19歳の親友同士が舞台『闇狩人』で初共演! 高杉真宙×横浜流星にインタビュー 

2016.1.18
インタビュー
舞台

横浜流星、高杉真宙「闇狩人」

法では裁けぬ悪を撃つ!現代社会に潜む悪い奴らを成敗する、裏稼業<闇狩人>たちを描く勧善懲悪の物語が2016年5月、舞台化される。

舞台「闇狩人」で主人公・間武士(はざま・たけし)を演じる高杉真宙(たかすぎ・まひろ)と、仕事仲間でありライバルでもある我竜京介(がりゅう・きょうすけ)を演じる横浜流星(よこはま・りゅうせい)は、同い年の19歳であり、大親友という間柄。そんな二人から、この舞台に対する意気込みを聞いた。

――今回念願かなっての共演ですが、今のお気持ちをシンプルに表すと?

横浜:「嬉しい」「楽しみ」「頑張ろう!」です!

高杉:そうですね…「念願」「切磋琢磨」「楽しみ」「頑張りたい」ですね!

横浜:一つ増えてるし!(笑)

横浜流星、高杉真宙「闇狩人」

――お二人の役どころのイメージ、つきましたか?

高杉:僕が演じる「間武士」は、二面性があるキャラクター。表がさえない学生で闇狩人になったときは正義感あふれる強い男の子。その光と闇を演じていきたいですし、オンオフの切り替えをしっかり見せていきたいですね。

横浜:「我竜京介」の第1印象は「自分とは違う人物」ですね。自信家でナルシストで、でもそれに見合う実力を持っている人だなって。自分と違うからこそ演じるのが楽しみです。もちろん不安もありますがそこは楽しんで、稽古を通して舞台上に立ちたいと思います。

―― 一人で二面性を持つ役作りってかなり大変だと思うのですが…。

高杉:そうですよね。映像だったらカメラが寄って、ということもできますが、舞台だと細かい演技じゃ見えないから、そこをどうしていけばいいかなあ…。声だったり、見えないかもしれないけど表情や雰囲気などをどんどん作っていかなければならないなと思っています。

――「闇狩人」のように「正義のためにあえて悪となる」というキャラクターは、これまでにも数多く描かれてきたかと思いますが、演技の見本になりそうな既存のキャラクターっていますか?

高杉:それがそんなにストレートじゃないんですよ、闇狩人は。自分たちが正義ではないと思っているところもあって。僕もいろいろ探してみたんだけど、他のキャラで当てはめるのが難しくて。やはり素直に原作漫画で勉強して演じていきたいと思います。

――今回の舞台で、自分自身で挑戦してみたいことはありますか?

横浜:やはりアクションですかね。空手をやっていたのでそれを武器に活かせたらと思っています。

高杉:僕はどちらかというと苦手です…。今までもいろいろやらせていただいたんですが、やはり難しいと思っています。今回は本当にガッツリ動くと思うので、アクションもしっかりできるようになりたいと思っています。アクションが得意な方が多いので、僕が足をひっぱらないようにしないとなって。流星もできる人だからね、本当にカッコイイんですよ!

――高杉さん、一見細身ですけど、実は細マッチョ的な筋肉もありそうに思っていたんですが。

高杉:いえいえいえいえ!僕はガリガリなんです。流星はすごい筋肉ついているんですが。

横浜:(笑)

高杉:着痩せするタイプなんです、流星は。

――アクションシーンもたくさんありそうですし、本番まで筋トレにいかないと!

横浜:僕は本番までに5kg増やそうかなって思ってます。

高杉:ええっ!?そんなこと言っちゃう?そうしたら俺、10kg増やさなきゃならなくなる!

横浜:もっと食べたらいいよ。

高杉:お菓子は食べられるんだけど、太れないんですよね。もうちょっと体型とか作らないといけないかな、って思うんですが。

横浜流星、高杉真宙「闇狩人」

――お二人は昔からの親友ということですが、共通の趣味とかあるんでしょうか?

高杉・横浜:共通の…(お互いを見ながらしばらく考える)

高杉:僕は読書です。漫画が大好きで。最近ハマったのは「ダンジョン飯」(九井諒子)。あと「ボールルームへようこそ」(竹内友)は面白かったですねー。「僕だけがいない街」(三部けい)もいいですね。あと「闇狩人」ももっと読みたい。今「新・闇狩人」がスタートしたって聞きましたし。「闇狩人」を読んだときは、間たちが闇狩人になったきっかけとか、もっと前の話が知りたいなって思ったんです。

横浜:僕、趣味と呼べるような趣味がなくて。空手はどちらかというと「特技」だし。趣味を作りたいです。身体を動かすことは好きだけど、球技は得意じゃないし。

高杉:バンジージャンプとかどう?

横浜:あああああ・・・(遠い目線)

高杉:やりたくないんでしょ?(笑)でもマラソンはしているって言ってたじゃん。

横浜:ランニングとかはしていますね。でも一人旅とか、してみたい。趣味を見つけていけたらいいなって思います。

――演劇は、「仕事」ですか?

横浜:趣味ではないですねー。やっていて楽しいけれど「お仕事」として向き合ってますね。でもプライベートで映画とかを観ていてもつい「ここはこうセリフを言うのか」とか「こういう表現をするのか」って思いながら観てしまうんです。

高杉:俺はそういうことを考えずに楽しんじゃうよ。あ、でもカット割りとか楽しんじゃうな。

横浜:あるある。スタッフさん目線になるよね。「ここはこう撮ってー」とか

高杉:こういうカット割り、初めて観た!とかね。

――ではお互いについて。相手のココがスゴイ!ってところを教えてください。

高杉:じゃ僕からいきますね。(※横浜が高杉にわざと顔を近づけてくる)まず…「近い!」(笑)

流星のまっすぐさがスゴイんです。いろいろしっかり言ってくれる。空手とかやっていたからかもしれないけれど、そういう「まっすぐさ」がすごいカッコイイと思います。あと、何よりも殺陣が!

――となると、今回の舞台は横浜さんのいいところを見せまくり!?

高杉:本当に!僕も頑張らなきゃって思うところです。流星みたいにかっこよく見せられないかもしれないけれど、負けないくらいしっかりやらないと。毎回流星の殺陣を見るたびにすごいなーって打ちのめされるんです。尊敬ですよ。一緒に頑張るって尊敬する心がないとできないと思うんです。悔しいって気持ちももちろんあるけど、それ以上に尊敬とか敬意という思いのほうが強いんです。

――そんな高杉さんの話を聞きながら「そんなことはない」って首を振ってますが(笑) 横浜さんから見た高杉さんのスゴイところは?

横浜:役者として尊敬しています。自分より年齢やキャリアが上の人だと「勝ちたい」って気持ちが出てしまいますが、真宙に対しては人柄がいいから素直に尊敬できるんです。そんなに気を使わなくていいよって思うくらい気を使う人なんです。だからこそ今回、同い年の僕ということで、ちょっと毒を吐きたいときとかにいろいろ言ってほしいし、さらに仲良く頑張ればいいなって思います。
本当にいい子なんです、真宙は。

高杉:でも闇狩人なんです(笑)

横浜流星、高杉真宙「闇狩人」

――ちなみにお二人は「朝型」「夜型」?※取材時間はかなり深夜帯でした。

横浜:僕は夜型。めっちゃ元気です!

高杉:僕…どっちもダメだな(笑)今は大丈夫ですが、普段は夜も起きていられないし朝も起きれない。人生無駄にしている感じですよね。人生の半分寝ているのかなって思うくらいで(笑)夜10時以降は眠たくなるし、朝9時ころまで起きれないし。

――「寝る子は育つ」というし、きっとあと10㎏増えますよ!(笑)

高杉:大丈夫かなー。本当に筋肉増やさないとなあ。

横浜:真宙と俺、体質は似ていると思うんだ。太りづらいんだと思う。俺もこれ以上太れなくて…プロテインを飲もうよ!俺も今飲んでいるんだけど。

高杉:マジ?太れる?どうやっても全然太れないんだよー。

横浜:今回アクション稽古もあると思うんだけど、そのときに飲んだりするといいんじゃないかな?

高杉:これまでの舞台でもアクションシーンがあったけど、俺どんどん体重が減っていくんだよ。忙しくなって大変になってくると食べなくなっちゃう。食べている時間がもったいないって思っちゃうんです。何かやっているほうがいいかなって。

――そんな(女子的にうらやましい)悩みも抱えつつの日々ですが、2016年、どんな目標を持って進みたいですか?

横浜:今、目の前にあるものを確実にやり遂げていきたいですね。今年は二人とも20歳になるので。あと、お酒とかも飲みにいきたいですね。

高杉:そうだね!あれ、誕生日いつだっけ?

横浜:俺、9月。

高杉:僕、7月か。ああこの舞台が終わってから成人かー!(笑)

――(笑)そんな高杉さんの目標は?

高杉:僕も目の前の物事に集中して、より良いものを作れるように頑張っていくこと。そうすることが目標に近づくことだと思うんです。自分の成長にもなると思うし。周りの人を見て勉強していい作品を作っていきたいです。ちなみに2015年は僕の中では…

横浜:漢字一文字で表すと!?

高杉:漢字一文字!?(笑)

横浜:僕は「初」。初めて経験することが多かったからね。

高杉:僕の2015年は「走」。もう突っ走って突っ走りまくったと思うんです。だから2016年はそこから固めていきたいと思う。高杉真宙という人物をステップアップさせたい。

――では、さらに遠い未来に向けて。二人ともどんな役者になっていきたいですか?

横浜:その時々の作品に併せて存在しているような役者になりたいです。現場に入ったらもうその演じる人物になっているような、そしてお客さんからも「あれ、この人、こんな人だったっけ?」って思われるような、コロコロと印象が変わる役者になれたらと思います。

高杉:僕は「僕じゃないとダメ」な役者になりたいです。高杉真宙の代わりがいない、と言われるような役者になりたいし、そこに向かって努力していきたいです。

横浜:…男だな!(笑)

高杉:(笑)

――さらに10年経ったときに「20代、どうでした?」って対談をしたいですね!

高杉・横浜:やりたいね!

横浜流星、高杉真宙「闇狩人」


 
公演情報
舞台「闇狩人」

■日時・会場:
2016年5月13日(金)~22日(日) 天王洲 銀河劇場
2016年5月28日(土) 北九州芸術劇場 大ホール
2016年6月11日(土)~12日(日)森ノ宮ピロティホール

原作:坂口いく
脚本:鈴木哲也
演出:深作健太
出演:高杉真宙 横浜流星 鈴木勝大 荒井敦史 丸山敦史
稲垣成弥 森田彩華 市瀬秀和 中村誠治郎/川隅美慎(Wキャスト) ほか

公式サイト:http://yamikariudo.jp/



 
  • イープラス
  • 横浜流星
  • 19歳の親友同士が舞台『闇狩人』で初共演! 高杉真宙×横浜流星にインタビュー