初演以来43年ぶりに上演、7月歌舞伎座『裏表太閤記』の上演が決定 白鸚・幸四郎・染五郎ら高麗屋三代が揃う

2024.4.9
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令和6年7月歌舞伎座公演「七月大歌舞伎」夜の部において、『裏表太閤記(うらおもてたいこうき)』の上演が発表された。

天下人・豊臣秀吉の出世物語である「太閤記」は、現在でも新たな芝居やドラマ、小説や漫画が制作されるほど高い人気を誇る。江戸時代以降、歌舞伎においても「太閤記」を基にした多くの作品が生まれ、長年にわたり人々に愛され続けている。

昭和56(1981)年に初演された『裏表太閤記』は、古典の復活と再創造を標榜し、現代の観客の心を打つ歌舞伎の魅力を生み出した二世市川猿翁(当時 三代目猿之助)が手掛けた作品。二世猿翁と共に多くの作品を創り出した奈河彰輔の脚本、二世藤間勘祖(六世勘十郎)の演出・振付で上演され、宙乗りや早替り、立廻りなど派手な演出が盛り込まれた。「太閤記」から天下人・豊臣秀吉の活躍が光る“表”の物語と、その輝かしい光の陰にある秀吉のライバル・明智光秀らの悲劇的な“裏”の物語を巧みに織り交ぜて構成。昼夜一日かけて上演された壮大な物語で、昭和56年の明治座での初演以来、これまで一度も再演されてこなかった伝説の舞台だ。実に43年ぶりの上演となる今回は、新たな構想での幕開き。情熱的な三代目猿之助の精神を受け継ぎながら、歌舞伎の魅力が凝縮された熱い舞台が繰り広げられる。

出演は、松本幸四郎をはじめ市川中車、尾上松也に、坂東巳之助、尾上右近、市川染五郎という若手の出演、そして松本白鸚が出演し高麗屋三代が揃うことも話題のひとつ。初演の奈河彰輔の大胆で壮大な脚本を基に、六世勘十郎を祖父に持つ八世藤間勘十郎が演出・振付をつとめる。

松本幸四郎

市川中車

尾上松也

坂東巳之助

尾上右近

市川染五郎

松本白鸚

公演情報

歌舞伎座『七月大歌舞伎』
 
■公演日程:2024年7月1日(月)~24日(水) 【休演】10日(水)、16日(火)
■会 場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)
■一般前売:6月14日(金)発売予定
※公演名、公演日等は変更になる可能性がございます
 
夜の部『千成瓢薫風聚光(せんなりびょうたんはためくいさおし)裏表太閤記(うらおもてたいこうき)』
松本幸四郎、市川中車、尾上松也、坂東巳之助、尾上右近、市川染五郎/松本白鸚
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