注目の国内新作に海外・インディーズ勢＆ゲーミングギアの数々も！ 過去最大規模での開催となる『東京ゲームショウ2024』レポート

ゲームファン注目の恒例イベント『東京ゲームショウ2024』が9月26日～29日（一般公開日は28日、29日）に幕張メッセにて開催となった。家庭用ゲームのみならず、近年のゲーミングPC市場の急拡大もあって、国内外から985社が出展する過去最大規模の東京ゲームショウとなっている。その中から一般公開日にチェックしてほしい注目のソフトやトレンドをピックアップしてレポートしよう。

■今年は拡大するゲーム市場を反映するようなバラエティに富んだゲームショウに

新型コロナ禍もひとまずは峠を越え、eスポーツの盛り上がりを背景にしたゲーミングPC市場の急拡大もあり、今年の東京ゲームショウは家庭用ゲームのみならずPCゲームやゲーミングギア、さらにSteamプラットフォームをベースにしたインディーズゲームも多数出品され、幕張メッセ全館を使用する過去最大規模の開催となった。

PlayStationブースではその価格も話題の最新モデル・PlayStation5 Proも登場。数々の最新ソフトの試遊を通して、そのスペックをいち早く体感することができた。

SNKでは格闘ゲームの名作『餓狼伝説』シリーズ26年ぶりの最新作『City of the Wolves』をお披露目。歴代キャラクターに加えて新たなファイターや「ストリートファイター」シリーズからはケン＆春麗の参戦も発表。サウスタウンを舞台に、ギースの遺産を巡る物語が繰り広げられる。

アトラスでは『ペルソナ3』『4』『5』のクリエイターによる最新作RPG『メタファー:リフォンタジオ』を発表。その独特の世界観を感じさせるデモや展示に注目が集まっていた。

藤子・F・不二雄作品の多彩なキャラクター達の揃い踏みやマニアックなこだわりで話題を呼んでいる『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』が人気のカイロソフトが出展。ブースにはPRキャラのカイロくんと共にパーマン＆ドラえもんが着ぐるみで登場し人気を集めていた。

セガはソニックと瓜二つのダークヒーロー「シャドウ」が活躍する新作『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』、『龍が如く』シリーズの人気キャラ・真島が主人公のスピンオフ『龍が如く8外伝 PIRATES in HAWAII』、ユニークな博物館を運営するシミュレーションゲーム『ツーポイントミュージアム』と、個性あふれる新作が勢ぞろい。

話題のオープンワールドゲーム『パルワールド』ブースでは、実物大のパル達を集めた展示＆フォトスポットに多くのファンが集まり盛り上がっていた。

バンダイナムコは『ドラゴンボール』世界ならではの対戦バトルが楽しめる最新作『DRAGONBALL SparkingZERO』や、『ソードアート・オンライン』シリーズのキャラクター達21体を操ってのオンラインバトルも楽しめる『ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム』を発表。どちらもキャラクターの魅力を存分に楽しめそうな期待作だ。

ニトリのゲーミング家具やゲーム＆配信用の防音ブース、20個の高音質スピーカーサウンドシステムを備えたポッド型シート「XEO POD」など、ゲーミング環境を充実させるガジェットなども多数展示されていた。

ネクソンのハードコアなアクションRPG『The First Berserker: Khazan』、オンラインロボットバトルゲーム『MECHA BREAK』、オリエンタルなSFオーブンワールドRPG『鳴潮』など、今回のゲームショウは海外からの出展がかなり増えていたのが特徴的だった。

国内外から個性的なインディーズゲームも多数出展。SPICE的に気になったのは、モノクロと鮮烈な赤のビジュアルと一撃必殺の緊張感が強烈なスペインのクリエイターによる剣撃対戦ゲーム『TWO STRIKES』。

ゲーミングPCを始めとするプラットフォームの多様化とネットワークの高速化で、一時期の家庭用ゲーム全盛からゲームの世界そのものが大きく変化していったことが感じられた今回の東京ゲームショウ2024。来年にはまたさらなる変化が起きるかもしれないという期待感が感じられるはずなので、この週末はぜひ幕張メッセでゲームの最先端を感じて楽しんでみてほしい。

取材・文・撮影：斉藤直樹