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大竹しのぶ主演で『華岡青洲の妻』が上演決定 共演に田中哲司、田畑智子ら

2024.10.26
ニュース
舞台


2025年7月10日(木)~23日(水)京都・南座、26日(土)・27日(日)福岡・久留米シティプラザ、8月1日(金)~17日(日)に東京・新橋演舞場で『華岡青洲の妻』が上演されることが決定した。

昭和を代表する名作家・有吉佐和子。社会を見抜く冷静な視点と広い好奇心で、歴史や古典芸能の世界から現代の社会問題に至るまで、幅広いテーマを描き人気を博した。その鋭い表現力は現代人にも深い共感を呼び、「青い壷」のような令和の時代になって最注目され大ヒットしている作品も少なくない。さらに『芝桜』、『三婆』、『香華』、『ふるあめりかに袖はぬらさじ』など舞台化作品も多く、現代でも多様なキャストで上演が重ねられている。

そんな有吉佐和子が1966年に発表したのが『華岡青洲の妻』だ。文化元(1804)年世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた外科医・華岡青洲。麻酔薬の完成という偉業を成し遂げた実在の人物を題材とした本作には、その陰で嫁姑が競って人体実験を願い出た、女同士の壮絶な戦いが発明のエネルギーになったというエピソードが描かれており、作家・有吉佐和子の巧みな設定が観客の興味を強く引き付けて止まない傑作となっている。

タイトルロールで主演の青洲の妻・加恵を勤めるのは、大竹しのぶ。読売演劇大賞、菊田一夫演劇大賞や松尾芸能賞など数々の演劇賞に輝き、同じ有吉佐和子作品の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』で2023年度毎日芸術賞を受賞した大竹が、これまで初代・二代目水谷八重子や坂東玉三郎、波乃久里子、池内淳子に八千草薫など、名だたる名優が演じてきた大役に挑む。

共演は、華岡青洲に、映像作品から舞台まで実に多彩なジャンルで活躍する田中哲司、青洲の妹の於勝と小陸にそれぞれ田畑智子と武田玲奈、青洲の弟子の良庵と米次郎に曽我廼家文童と陳内将、加恵の母の於沢に長谷川稀世、そして加恵と熾烈な嫁姑争いを繰広げる青洲の母・於継に波乃久里子と、舞台経験が豊富で華やかな顔ぶれが揃った。

◆大竹しのぶ/加恵役

有吉佐和子さんの名作にまた挑戦することが出来ます。
それも大好きな波乃久里子さんと、田中哲司さんと一緒に。
子供の頃、ドキドキしながらドラマを観て、原作にのめり込んだのを思い出します。
女性の強さ、怖さ、そして愚かさ、悲しさ、全てが入ったこのお芝居を、大好きな新橋演舞場、南座、そして久留米で演じることができるなんて、本当に嬉しいです。
有吉さんに、褒めてもらえるよう頑張ります。

◆田中哲司/華岡青洲役

有吉佐和子先生の名作に挑めること、俳優として大変幸せに感じています。
そして大竹しのぶさんの夫であり、波乃久里子さんの息子役、楽しみでなりません。
新橋演舞場は、まだ役者で駆け出しの頃に経験し、今回で二度目となります。また南座と久留米で出演できることも、光栄に思います。
お客様のお力をお借りして、先人の方々に尊意を以て、スタッフ、キャスト一丸となって、令和版「華岡青洲の妻」を創り上げたいと思っております

公演情報

『華岡青洲の妻』
 
原作:有吉佐和子
演出:齋藤雅文
出演:大竹しのぶ 田中哲司 波乃久里子
   田畑智子 武田玲奈 陳内将 長谷川稀世 曽我廼家文童
製作:松竹 株式 会社
 
京都公演
日程:2025年7月10日(木)~23日(水)
会場:南座
 
福岡公演
日程:2025年7月26日(土)・27日(日)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
 
東京公演
日程:2025年8月1日(金)~17日(日)
会場:新橋演舞場