「すでに何度も共演しているかのような結束力」 ミュージカル『フラガリアメモリーズ』酒寄楓太らRED BOUQUETキャストインタビュー

2025.5.13
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ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~純真の結い目~

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サンリオが贈る新世代の本格ファンタジープロジェクト「フラガリアメモリーズ」が、「ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜」として初の舞台化。妖精たちが暮らす“フラガリアワールド”を舞台に、主(ロード)を守る騎士たちの〈愛と絆〉を描く騎士道ファンタジーだ。今回、物語の主軸となるのはハローキティのフラガリア、ハルリットをはじめとする〈RED BOUQUET〉の6人。

SPICEでは、稽古序盤ながらも「もう何度も共演しているかと思うくらい仲よし」と語るRED BOUQUETの6人――ハルリット役の酒寄楓太、メロルド役の安藤夢叶、プルース役の井澤勇貴、ロマリシュ役の樫澤優太、リミチャ役の大見拓土、サナー役の山野 光にインタビューを実施。チームとしての結束感や、それぞれが向き合うキャラクターの魅力、そして本作ならではの見どころまで、6人の等身大の言葉でたっぷりと語ってもらった。

特典満載のイープラススペシャルデー(5/25(日))あり!イープラスポーズで和気あいあいな〈RED BOUQUET〉の6人(左から井澤勇貴、大見拓土、安藤夢叶、酒寄楓太、樫澤優太、山野 光)

――まずは脚本を読んだ際の印象を教えてください。

大見拓土(以下、大見):台本を読んで一番最初に思ったのは、「めっちゃミュージカルだ!」でした。想像よりも歌が多くて、こんなにも歌で繋ぐんだと。楽曲も“ザ・ミュージカル”な感じで、驚きましたし、より楽しみになりました。

酒寄楓太(以下、酒寄):本当に最初の印象は、「ここ6人、ずっと舞台にいるな」でした(笑)。

安藤夢叶(以下、安藤):あはは(笑)。間違いない、その通りだよ。最初に自分が出ているシーンをメモしていったんですが、途中でペンが止まりました(笑)。これは出ていないシーンを書き出した方が早いなと。

酒寄:そうそう。ありがたいことに、それだけ僕たち「RED BOUQUET」にスポットが当たっていたのが印象的でした。

安藤:6人のうち何人か出て、ストーリーが進んで、また次の何人かが出てっていうのはよくありますけど、この人数でずっと出ているって珍しいですよね。それは僕も印象的でした。

井澤勇貴(以下、井澤):そこから派生して、僕は6人がずっと一緒にいるからこそ難しいなと思いました。先日から稽古が始まったんですが、6人で一緒にいるシーンでの居方をどうしようかなと。6人のなかから誰かと誰かを抜粋してシーンを描くんじゃなくて、6人がいるところに話が組み込まれていくから、なんというか、ずっとチームプレーなんです。そこはまだ、僕も含めてみんな初々しさがあるので、ここから稽古を重ねていくのが楽しみですね。

山野 光(以下、山野):僕はストーリー展開にすごくスピード感があるなと。一人ひとりの物語も進んでいくし、チームとしての関係性も描かれているし。そこに圧倒されましたね。

大見:優太さんは?

樫澤優太(以下、樫澤):んん、そうですね。僕は譜面の量にびっくりして……。こんなに譜面があるっていうことは、きっとたくさん歌うんだな~って。

大見:優太さん、本当にこんな感じでずっとふわふわしてるんですよ(笑)。ちょっと他人事みたいに言ってますけど、ご出演されますよね?

樫澤:(フライヤーを手に取りながら)ここに名前があるので……出ると思います。

一同:あははは(笑)。

ハルリット:酒寄楓太

メロルド:安藤夢叶

――ご自身が演じるキャラクターについてお伺いします。「このキャラ、こういうところが面白い・難しい」と感じている点はありますか? 役作りで意識していることもあれば教えてください。

大見:あります! って、また僕からの回答になっちゃうので、書くときに順番変えておいてください(笑)。すごく覚えているのが、衣裳合わせのときにご挨拶させていただいたサンリオの方から、「リミチャは誰よりも1番動きます」って言われたんです。なので、舞台上で止まらないようにしようっていうのは意識しています。1つのシーン、1行のセリフで感情が動くのではなく、言葉一つ一つで感情が動くようなキャラクターだと聞いたので、稽古では“リアクションの嵐”を楽しんでいます。

井澤:絶対、大変だよね。

大見:忙しいですね(笑)。

井澤:稽古でも、直前のミザンス稽古(※立ち位置や動きの段取りを決める稽古)でみんなの動きを把握して、じゃあ次はこう動こうかなと思ってやろうとしたら、リミチャだけ毎回違うところにいるの(笑)。

大見:あははは。そうなんですよ。だからみんなも巻き込みながら、リミチャの感情の起伏を楽しんでいるところです。じゃあ、次。光は?

山野:僕が演じるサナーはリミチャとマブダチという関係性のキャラクターなので、リミチャの動きにどう反応していくのかっていうところが、いまの稽古の時点ですごく楽しいです。リミチャは稽古でもずっと新しいことをやってくれるので。同時に、サナーはリミチャ側に寄りすぎても違うかなと思うので、そこの塩梅が難しいなと、いま正解を探っているところですね。じゃあ、次は優太さん。

樫澤:指名制になったんだね(笑)。いま話してくれたリミチャとサナーが“動”とするなら、僕の演じるロマリシュと(井澤演じる)プルースは“静”で。リミチャとか僕の8倍くらい動いているんですよ。

大見:10倍ではなく、8倍。

一同:(笑)。

樫澤:ふふ。ロマリシュは包容力や落ち着きのあるキャラクターですが、とはいえ舞台上でそれが続くだけではおもしろくないと思っていて。落ち着きのあるなかにも感情がグッと動くシーンでは人間味が出る、というところはしっかり作っていきたので、いま稽古の中で勉強しながら探っているところです。では、これで勇貴さんにお渡しします。

井澤:僕が演じるプルースは観察力や洞察力に優れているキャラクターなんですね。だから、全員の動きを見るには、みんなから一歩離れたところに居続ける。近くにいすぎないほうがいいんじゃないかっていうのは、稽古をしていて感じたので、そこは意識していきたいなと現時点では思っています。あと、今作はハルリットとメロルドがストーリーの主軸にいて。そこに動き回るリミチャとサナーがいて、ロマリシュとプルースがその2人と対のポジションとしているので、そこの関係性の対比みたいなものをこれからの稽古でうまく作っていきたいですね。じゃあ、次はあんでぃ(安藤)。

酒寄:ああっ! 僕が最後だ……。

安藤:(笑)。僕はメロルドのゆるふわマイペースな部分と、核となる芯の強い部分とのコントラストをつけられたらなと思っています。役者として意識したいなと思っていることは、ゆるふわな状態でも、表現としてペースを落とさないこと。リミチャみたいなアッパーなキャラクターもいてくれますが、そこに甘えず、自分でもペースを落とさずに表現できることをやっていきたいなと思っています。役作りでは、やっぱり一番は、ハルリットとの関係性の変化を大事に作っていきたいです。じゃあ、次誰いく?

酒寄:僕です(笑)。僕が演じるハルリットはタイトル「純真の結い目」の「純真」の部分を担っていると思うので、まずはとにかく真っ直ぐいきたいなと思っています。でも難しいですね。熱血な真っ直ぐさじゃなくて、ピュアな真っ直ぐさなので、そこがすごく難しくて。いま、絶賛頑張っています!

大見:いやぁ、難しいよね。ピュアに信じる真っ直ぐさって。今作はある意味、愛の物語なんですが、「じゃあ愛ってなんだろう?」ってなったときに、人を信じることが大事になってくる。

井澤:ライクじゃなくてラブじゃないといけないからね。

大見:そうなんです。楓太はいま、そこにトライしているところだと思います。

酒寄:というのを、僕の名前で書いておいてください(笑)。

プルース:井澤勇貴

ロマリシュ:樫澤優太

――ここまでのお話や、先日みなさんでサンリオピューロランドに遊びにいっていた様子からも、仲の良さが伝わってきていますが、改めて「RED BOUQUET」はどんなカラーのチームになりつつありますか。

安藤:(リミチャのイメージカラーの)サーモンピンクじゃないですか?

大見:僕は黄色とかオレンジ色のイメージかな。

樫澤:あ~明るい感じのね。

大見:そう。温かくて明るくて柔らかい雰囲気かなって。

安藤:僕もみんなと一緒にいて、もう何度も共演してるくらいの仲のよさだなと感じています。稽古もまだ数日しかしていないのに、関係性がめちゃくちゃ仕上がってる。

大見:わかる。光は?

山野:僕もそう思います! 一緒です!

一同:うわ~(笑)。

――結束力が強まったと感じたきっかけはなにかありましたか。

酒寄:やっぱり「フラミュTIME」(※キャスト出演の期間限定レギュラー特番)の存在が本当に大きかったと思います。初回放送を「RED BOUQUET」のみんなでやれたので。

樫澤:あれはたしかに大きかったね。

安藤:さらに絆が深まったのは、みんなでピューロランドに行って、そこからレコーディングした日じゃない?

一同:(口々に)あ~!

安藤:丸一日がかりだったから、すごく楽しかったけど、あれを乗り越えた絆は大きい気がする。

山野:みんなで乗り越えたっていう感じあったもんね。

酒寄:おかげで稽古前にたくさん話せる機会をいただけて、すごくありがたかったです。

安藤:レコーディングも1人ずつじゃなくて全員で録ったんですよ。だから、合間にヘッドホン越しにふざけあったりして……楽しかったですね(笑)。

大見:あと、最年長の井澤さんが総ボケ担当なんですよ。井澤さんが率先してボケて場を和ませてくれるから、みんな生き生きのびのびとやれていて。それも仲のよさの秘訣だと思います。

井澤:まあ、たしかにそういうところあるよね(笑)。あと、僕は楽しみにしていることがあって。みんなで“おもてなし会”に行こうって話しているんです。それぞれが自分のおすすめのお店にみんなを連れていってご馳走して、これを6人分やろうと。まだ決行できてないんですが、それもすごく楽しみ。

大見:それを提案してくれたのも井澤さんなんですよ。しかも、その発端となったのも、井澤さんの「一つの食べ物を囲んでみんなで食べると結束力が高まる」という話からで、本当に頼れるお兄さんです。

酒寄:今日、トーク絶好調だね!

山野:エンジン全開じゃん、いいね。

大見:みんなもっとしゃべってよ(笑)!

樫澤:ふふふ。

大見:いや、「ふふ」じゃなくて(笑)。こちらのもう1人のお兄さんの優太さんは、本当にいつもこの感じで、ふわふわしていて怒らないんですよ。

樫澤:いやいや、普通に誰も怒るようなことしてないんだから、怒る場面なんてないよ(笑)。

酒寄:僕たち年下組がずっとうるさくしちゃうんですけど、ニコニコ付き合ってくれるし、本当に優しくてありがたいです。

樫澤:(謙遜して)いやいや……。

安藤:こんな感じですごくいい雰囲気です!

リミチャ:大見拓土

サナー:山野 光

――実際に稽古が始まってみて、「グッときた」ポイントやお気に入りのシーンがあれば教えてください。

安藤:僕はハルリットにグッとくるシーンがあるんですよ。一緒に歌う曲があって、そこでハルリットにかけてもらう言葉がすごく印象的で。まだ稽古でやっていないシーンなので、どう演じようか悩んでいるんですが……。楓太の芝居を受けて、もしかしたら泣いちゃうんじゃないかなって、脚本を読みながら感じていて。そこは僕の中でも特別なシーンになる予感がしています。

井澤:楓太くんは6人の中でも最年少で、ハルリットも騎士としては新米で。そこがリンクしていて、ハルリットの「どうにかしたい」という気持ちが本当に真っ直ぐ届いてくるんですよね。各国を回りながらその国を紹介する楽曲があるんですが、ハルリットはどの国に対しても前向きで希望を持たせてくれるセリフを言うんです。そのシーンはやっていて楽しいですね。

樫澤:ちょうど今日、そのシーンの稽古をしたんですが、本当によかったですよね。

大見:台本を読んだときはそんな泣ける印象なかったんですが、楓太が演じているのを見たら、うるっときちゃって。

山野:そうそう。サナーとハルリットのやりとりも、演じながら鳥肌立つくらい、いいシーンになっていて。稽古をして、ますます頑張ろうと思えました。

安藤:あと好きなのは、リミチャのお楽しみシーン!

一同:わかる!

大見:脚本の中で、ここは役者にお任せ!みたいなシーンがあって(笑)いまのところ稽古場で5回挑戦しましたが、5戦5敗です(苦笑)。

安藤:大丈夫、めちゃくちゃおもしろいよ!

大見:毎日、鮭について頑張って調べています(笑)。優太くんは?

樫澤:そうですね。ハルリットが持つ純粋で真っ直ぐな姿勢に、すごく学ぶものがある作品だなと思っていて。ハルリットはある意味、世間知らずで怖いもの知らずで、本当に真っ直ぐ進んでいくんですよね。それによってうまくいかないこともありますが、周りの考え方さえ変えられるほどの情熱を秘めていて。自分自身、年齢を重ねていろいろな経験をさせてもらってきましたが、だからこそ「これってこうなるよな」と予想しながら動いてしまっていたかもしれないな、と。この作品を通して、学ばせてもらっているなと感じています。

一同:おお~。

大見:ふわふわしてない優太くんだ(笑)。

樫澤:ふふふ。

井澤:あと、感覚的な話なんですが、すごくいい匂いがしそうな舞台です。そのあたりは、ぜひ劇場で感じてもらいたいですね。あと、まだ多くは語れないのですが、ちょっと驚くような仕掛けもあると聞いていて。僕らも楽しみな部分ですし、お客様にも劇場で「わっ!」となってもらえるんじゃないかなと思います。

――最後に、代表して酒寄さんから、公演を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。

酒寄:まだ稽古序盤ですが、すでにすごくおもしろいなと感じています。これが完成した際には、お客様に相当楽しんでもらえる作品になるんじゃないかなと思っていますので、全員で力を合わせて、みんなで仲良く頑張りたいと思いますので、ぜひ劇場に足を運んでください! 劇場でお待ちしています。

取材・文=双海しお

(C)2025 SANRIO CO., LTD. ミュージカル『フラガリアメモリーズ』製作委員会2025

公演情報

ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~純真の結い目~
日程・会場 
東京:2025年5月23日(金)~6月1日(日) シアターH
兵庫:2025年6月6日(金)~6月8日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe

 
原作 フラガリアメモリーズ(サンリオ)
脚本 亀田真二郎
演出 伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
音楽 和田俊輔
振付 HIDALI

出演
【RED BOUQUET】
ハルリット:酒寄楓太
メロルド:安藤夢叶
プルース:井澤勇貴
ロマリシュ:樫澤優太
リミチャ:大見拓土
サナー:山野 光

【BLUE BOUQUET】
シエロモート:植田圭輔
ウィルメッシュ:北園 涼
クラークステラ:田中涼星
ルタールステラ:塩田一期
ミュンナ:新谷聖司

【NOIR BOUQUET】
バドバルマ:當間ローズ

【アンサンブル】
石野滉貴 尾崎 豪 木村 匠 菅井理久 藤本裕真 松井慧夢

映像出演
【BLUE BOUQUET】
クロード:広井雄士

【NOIR BOUQUET】
チャコ:中山清太郎
アルペック:二階堂 心
タッサム:岩崎悠雅
ハンギョン:荒牧慶彦
ピケロ:磯野 亨

料金
S 席/S 席サイドシート:¥11,500(全席指定/税込)
A 席/A 席サイドシート:¥9,000(全席指定/税込)

一般発売 2025 年4月26日(土) AM10:00
 
協力 一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
協賛 イープラス ファミリーマート
主催 ミュージカル『フラガリアメモリーズ』製作委員会

公演に関するお問い合わせ ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/contact/
に関するお問い合わせ Mitt TEL:03-6265-3201(平日 12:00~17:00)

公式サイト https://fragariamemories-musical.com
公式 X https://x.com/fragaria_mu
ハッシュタグ: #フラミュ
公式 YouTube https://www.youtube.com/@fragaria_musical
 
<イープラススペシャルデー>
2025/5/25(日)17:00開演
◉お席は、【独自席種・独自価格】です
◉カーテンコールで出演者からご挨拶を予定
◉撮影タイム実施
公演内にて、写真撮影タイムの実施が決定!
◉お見送り実施
公演終了後に、RED BOUQUETのキャストによるお見送りの実施が決定!
◉非売品ポスタープレゼント
ご来場のお客様の中から抽選で5名様に非売品公演ポスターをプレゼントいたします。
※上記、特典については、必ず販売ページの注意事項を確認してください。
※特典の内容は状況により変更となる場合がございます。
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