世界が見た“日本の情緒”――『カナダ・モントリオール国際花火大会』の一夜
カナダ・モントリオール、現地時間7月6日夜に開催された『モントリオール国際花火大会』での日本チームのショーのオフィシャルレポートが到着した。以下オフィシャルレポートになる。
7月7日、日本の七夕の夜に、世界最高峰の花火大会で、日本チームが見せたのは、ただ派手な演出ではない「静」と「間」、そして“情緒”を大切にした、まるで詩のような花火ショーだった。
その演出を手がけたのは、花火演出家・大矢亮。伝統と革新、そして世界との共鳴。そのすべてを30分に凝縮した挑戦が、モントリオールの観客の心を打った。
カナダ・モントリオールで開催される『モントリオール国際花火大会』は、世界中のトップ花火師が“音楽と一体となった花火演出”で競う国際舞台。
2025年、日本代表として挑んだのは、花火師たちとともに細部まで練り込んだ演出を作り上げる大矢亮氏。現地時間7月6日夜、日本時間ではちょうど七夕の朝に、日本チームのショーは始まった。
大矢氏が大切にしたのは、日本の花火文化が持つ“静寂の美”。「日本人は、音がなくても、一発の玉が夜空に大きく開き、消えて闇が戻るまでの“間”さえも楽しめる。そこに情緒がある」と語る。
その思想のままに、ショー序盤ではあえてフランス語の楽曲に寄り添うように、ゆったりとしたテンポで花火を重ね、日本の“間”と“余白”の美しさを世界に示した。
だがそれだけでは終わらない。日本の花火は、進化もしている。三味線などの伝統音楽を織り込みながら、場面転換では、アニメに提供された楽曲「New Genesis」を使用。音楽と花火が一体となり、観客の視線と感情を一気に引き込む。
まるで一本の物語を見ているような構成で、飽きさせる瞬間は一切なかった。
大会の審査は花火と楽曲の一体化、構成力、演出力などの融合などが重視される。その中で大矢氏の演出は、ただ派手な花火を並べるのではなく、「見せない時間」までも使って観客の感情を波のように揺らす、緻密で大胆なアプローチだった。
伝統と革新の交差点。その最前線が、あのモントリオールの夜空だった。
この花火ショーの一部は、10月18日(土)に千葉・稲毛海浜公園で開催される『SKY ORCHESTRA in SUNSET BEACH PARK INAGE』でも再構成される予定。世界の観客を魅了した演出を、日本でも体感できる貴重な機会。『SKY ORCHESTRA in SUNSET BEACH PARK INAGE』にぜひ足を運びたい。
イベント情報
『SKY ORCHESTRA in SUNSET BEACH PARK INAGE』
■開場時間:15:00〜20:00
■打上時間:18:00〜19:00
■会場:SUNSET BEACH PARK INAGE(稲毛海浜公園)
〒261-0003 千葉県千葉市美浜区高浜7-2-2
■主催:SKY ORCHESTRA in SUNSET BEACH PARK INAGE 実行委員会
■特別協力:株式会社ワールドパーク
■後援:千葉県 / 千葉市 /(公社)千葉市観光協会
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オフィシャル先行2次(先着):7月9日(水) 12:00~7月13日(日) 23:59
https://eplus.jp/skyorchestra_inage/
A席:8,000円(税込)
S席:15,000円(税込)
VIP席:150,000円(税込)
各種駐車券:4,000円(税込)