英霊たちの艶姿が「デジタルグラフィック」からリアルな「画」に！『Fate/Grand Order Servant Art Chronicle -最終再臨展-』レポート

サービス開始から10周年を迎えた人気スマホ用RPG『Fate/Grand Order』。そのゲーム中に登場するサーヴァントたちを最後まで育て上げた証である「最終再臨」グラフィックが、多彩な印刷技法によってリアルな「画」として鑑賞できる『Fate/Grand Order Servant Art Chronicle -最終再臨展-』が、7月30日～8月31日まで天王洲アイル・寺田倉庫G1ビルにて開催中だ。キャラクターの魅力と最先端の印刷技術のコラボレーションを堪能できるイベントの様子をレポートしよう。

『Fate/Grand Order』の大きな魅力の一つが、プレイヤーと契約を結び共に戦う古今東西の英雄・反英雄たち…サーヴァントの存在。彼らを高みにまで育て上げた時に見られる輝きの姿が「最終再臨」だ。

合計500点を超える彼らの「最終再臨」グラフィックを、高精細印刷や特殊印刷を駆使して、絵画の如きリアルな「画」へと出力した作品が一同に介するのが、7月30日より開催される『Fate/Grand Order Servant Art Chronicle -最終再臨展-』なのだ。グラフィックに合わせて様々な印刷技術や特殊用紙などを使用し、その魅力をフルに引き出した作品群、そしてゲームの世界観を活かした展示の数々などを紹介していこう。

場内は「セイバー」「アーチャー」「ランサー」の三騎士、「ライダー」「キャスター」「アサシン」「バーサーカー」の四騎士、そしてエクストラクラスで展示が分けられ、それぞれの最終再臨イラストや霊衣イラストを間近で楽しめる。

夏恒例の水着イベントのコーナーも。こちらではアクリル板にイラストを出力して夏らしい透明感を際だたせた「アクリル印刷」や、様々な素材で紙に独特の光沢感を出した「アルミ蒸着紙」「光沢粒子紙」などの手法・素材が使われている。

メインストーリー第1部・第2部の各章で活躍したサーヴァントたちを集めたスペシャルコーナーでは、高精細UVプリンターによって、インクの盛り上げによる凹凸表現で立体感やディテールを際だたせたUV積層プリントによる作品を展示。絵画のような細密な存在感あふれる仕上がりとなっている。

ゲームメインビジュアルの背景を使ったフォトスポットや、第2部の白紙化地球をイメージした通路など没入感を高める演出も用意されている。

展示の最後には各イラストレーターから寄せ書きや、最終再臨イラストをミニキャラ化したイラストコーナーも。

物販ブースには最終再臨グラフィックを使ったトレーディングアイテムや、先行販売の画集なども揃っている。

入場プレゼントは最終再臨イラストのラフなどをまとめたブックレットと、開催週ごとにサーヴァントのクラスが変わる選択画面風ステッカー5枚セットが用意されている。

どのイラストも圧倒的なクオリティで出力されており見応え満点。さらに金箔印刷による作品コーナーなど、会場でしか見られない作品も展示されているので、ぜひ共に人理を守るために戦ったマスターは足を運んで、リアルな「画」になったサーヴァントたちの頼もしい姿を堪能してほしい。

取材・文・撮影：斉藤直樹