小澤征爾さんが出演した音楽番組『オーケストラがやって来た』 9/1からセレクション放送
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2025年9月1日(月)よる9時より日本映画専門チャンネルにて、『生誕90年 世界的な音楽家・小澤征爾と「オーケストラがやって来た」』と題し、音楽番組『オーケストラがやって来た』から10回分をセレクトし、放送することが決定した。
世界的な音楽家・小澤征爾さんが2024年の2月に亡くなった。
小澤さんは1935年9月1日、中国のシャンヤン(旧奉天)に生まれ、幼いころからピアノを学び、成城学園中学校を経て、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学んだ。その後、シカゴ響やトロント響の音楽監督を経て、1973年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任、アメリカのオーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務めた。2002年には東洋人初のウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するなど、世界的な音楽家として活躍。日本では『オーケストラがやって来た』の出演や、恩師・齋藤秀雄を偲び、芸術的念願であった国際的音楽祭“サイトウ・キネン・フェスティバル松本” (2015年よりセイジ・オザワ 松本フェスティバル)を立上げるなど、その生涯を音楽に捧げた。そんな世界的に敬愛される音楽家・小澤征爾さんの生誕90年を記念し、盟友・山本直純とともに情熱を注いだ伝説の音楽番組『オーケストラがやって来た』をセレクション放送する。
9月1日(月)の放送では、山本直純と小澤征爾さんがワルツの変遷を演奏とともにわかりやすく解説する「第156回 小沢征爾のワルツのうたがきこえる(1975/9/21放送) 」。山本直純、小澤征爾さんにチェリストの堤剛も加わりサン=サーンスの「白鳥」などを演奏する「第460回 親の意見と冷や酒は…小澤征爾・堤剛(1981/8/2放送)」。
「第156回 小沢征爾のワルツのうたがきこえる(1975/9/21放送) 」 (C)テレビマンユニオン
「第460回 親の意見と冷や酒は…小澤征爾・堤剛(1981/8/2放送)」 (C)テレビマンユニオン
9月8日(月)の放送では、「チャイコフスキー交響曲第四番」から、弓を使わずに指で弦をはじいて音を出す弦楽器の奏法“ピチカート”を学ぶ、「第247回 小澤征爾の「ピチカートについて話そう」〜チャイコフスキー交響曲第四番(1977/6/26放送)」。当時30歳の森進一が登場する、「第248回 熱い出会い 小沢征爾・森進一(1977/7/3放送)」。
「第247回 小澤征爾の「ピチカートについて話そう」〜チャイコフスキー交響曲第四番(1977/6/26放送)」 (C)テレビマンユニオン
「第248回 熱い出会い 小沢征爾・森進一(1977/7/3放送)」 (C)テレビマンユニオン
9月15日(月)の放送では、山本直純編曲の童謡「七つの子」を小澤征爾さんの指揮で森の木児童合唱団と合唱する、「第418回 小澤征爾の「からす なぜ?」(1980/10/12放送)」。バッハの「シャコンヌ」を山本直純、小澤征爾さんの師匠・齋藤秀雄の編曲、小澤征爾さんの指揮で演奏する、「第225回 小沢征爾のシャコンヌ 音楽のこころ(1977/1/23放送)」。
「第418回 小澤征爾の「からす なぜ?」(1980/10/12放送)」 (C)テレビマンユニオン
「第225回 小沢征爾のシャコンヌ 音楽のこころ(1977/1/23放送)」 (C)テレビマンユニオン
9月22日(月)の放送では、童謡「赤とんぼ」を山本直純と小澤征爾さんの手で豊かで抒情的なオーケストラに仕上げていく「第3回 オザワ・セイジの赤とんぼ(1972/10/15放送)」。山本直純が休みで、小澤征爾さんとも旧友の作曲家・石井真木とソプラノ歌手の島田祐子が司会者で登場する、「第312回 小沢征爾のホロ酔いベートーベン(1978/10/1放送)」。
「第3回 オザワ・セイジの赤とんぼ(1972/10/15放送)」 (C)テレビマンユニオン
9月29日(月)の放送では、放送同年に亡くなったレオポルド・ストコフスキーのオーケストレーションの魅力を山本直純・小澤征爾さんが敬愛を込めて解説する、「第268回 「音は人間です」 ストコフスキー:音の魔術師—(1977/11/20放送)」。会場の観客全員で、ベートーベンの交響曲第9番から「歓喜の歌」を大合唱する、「第14回 小澤征爾と“第九”を歌おう!(1972/12/31放送)」。
「第268回 「音は人間です」 ストコフスキー:音の魔術師—(1977/11/20放送)」 (C)テレビマンユニオン
「第14回 小澤征爾と“第九”を歌おう!(1972/12/31放送)」 (C)テレビマンユニオン
なお、本番組は毎週月曜日に2本ずつオンエアとなる。
放送情報
放送局:日本映画専門チャンネル
※放送回によって小澤征爾の“澤”の表記にブレがございますが、放送当時の表記を参照しております。
第156回 小沢征爾のワルツのうたがきこえる(1975/9/21放送)
山本直純と小澤征爾がワルツの変遷を演奏とともにわかりやすく解説。ワルツの元祖ともいえる器楽的なモーツァルト「6つの舞曲」から、ウィンナワルツの名曲「美しき青きドナウ」、ラベル作曲「ラ・ヴァルス」を演奏します。
山本直純、小澤征爾にチェリストの堤剛も加わり、齋藤秀雄の門下生3人が集結。堤剛がヴァイオリンの早弾き技巧曲をチェロで演奏。サン=サーンスの「白鳥」、「チェロ協奏曲一番」、「序奏とロンド・カプリチオーソ」を演奏します。
第247回 小澤征爾の「ピチカートについて話そう」〜チャイコフスキー交響曲第四番(1977/6/26放送)
「チャイコフスキー交響曲第四番」から、弓を使わずに指で弦をはじいて音を出す弦楽器の奏法“ピチカート”を学びます。第3楽章、第4楽章をぜいたくにたっぷり演奏します。
当時30歳の森進一が登場!小澤征爾が指揮するオーケストラで歌う「襟裳岬」は圧巻。山本直純が編曲した「赤とんぼ」「花と蝶」「ダニー・ボーイ」もオーケストラとともに大迫力で歌い上げます。
第418回 小澤征爾の「からす なぜ?」(1980/10/12放送)
山本直純編曲の童謡「七つの子」を小澤征爾の指揮で森の木児童合唱団と合唱します。小澤征爾が子どもたちを指導。みるみる進歩する子供たちが素晴らしい。
バッハの「シャコンヌ」を山本直純、小澤征爾の師匠・齋藤秀雄の編曲、小澤征爾の指揮で演奏します。ヴァイオリンの曲「シャコンヌ」のオーケストレーションを、ユーモアを織り交ぜわかりやすく解説します。
第3回 オザワ・セイジの赤とんぼ(1972/10/15放送)
ご存じ、童謡「赤とんぼ」を山本直純と小澤征爾の手で豊かで抒情的なオーケストラに仕上げていきます。パートに分解して構成していく過程を二人が解説。美しい混声合唱と観客も参加しての最終合奏をお楽しみください。
山本直純がお休みで、小澤征爾とも旧友の作曲家・石井真木とソプラノ歌手の島田祐子が司会者で登場。小澤征爾はベートーベンの交響曲7番の魅力を解説。ベートーベンらしさも紐解きます。交響曲第7番から第4楽章をたっぷりお聞かせします。
第268回 「音は人間です」 ストコフスキー:音の魔術師—(1977/11/20放送)
放送同年に亡くなったレオポルド・ストコフスキーのオーケストレーションの魅力を山本直純・小澤征爾が敬愛を込めて解説。型破りで革新的だった「音の魔術師」ストコフスキーの編曲術を巨大楽譜や演奏を交えてわかりやすく説明します。
会場の観客全員で、ベートーベンの交響曲第9番から「歓喜の歌」を大合唱。小澤征爾の指導で、オーケストラも観客も次第に熱を帯びていき、最後は大迫力の本番を迎えます。