韓国のMZ世代を代表するイ・ヨンジ、 圧倒的なラップスキルと飾らない人柄ーー彼女の多面的な魅力に迫る

韓国エンタメの中で、いま最も「時代を動かしている」存在と言えば、ラッパーのイ・ヨンジだ。2002年生まれながら、韓国ヒップホップのサバイバル番組『高等ラッパー3』『SHOW ME THE MONEY 11』でいずれも“女性初の優勝”を成し遂げた確かな実力派である。圧倒的なラップスキルに加え、飾らない率直なキャラクターと抜群のトーク力で、YouTubeやバラエティでも高い人気を誇る。さらに近年は、星野源の楽曲「2 (feat. Lee Young Ji)」に参加し、国境を越えて注目を集めたことでも話題に。175cmの長身とユニークなファッション、そして自己肯定感に満ちた生き方は、若い世代の新たなロールモデルとして共感を呼び、“MZ世代のアイコン”として文化的な影響力を広げ続けている。今回、SPICEではFM局ディレクターやDJが、イ・ヨンジとの出会いや現場で感じたこと、言葉に寄せた思いとともに、その魅力やおすすめ楽曲にも迫る。2025年11月30日（日）には、神奈川・Kアリーナ横浜で開催される『GO-AheadZ here’z』に出演も決定しているので、要チェックだ。

FM802 ディレクター / メディア『HIPHOP@OSAKA』  塚原正樹

おすすめ曲：NOT SORRY Feat.pH-1（SHOW ME THE MONEY 11 episode3より）

[ENG] [#SMTM11/풀버전] ♬ NOT SORRY (Feat. pH-1) (Prod. by Slom) - 이영지 @본선　#쇼미더머니11 EP.8

『SHOW ME THE MONEY』で話題になった頃に彼女の存在を知りました。カッコよくて面白い！ワンマンライブではMCしまくるけど、しゃべりのテンポ感と曲の緩急がクセになる。彼女にとってラップはおしゃべりの延長線上なのかも。ひとたびマイクを握ると、ストレートに突き抜ける持って生まれた声量と、キレのいいラップが痛快に届いてくる。そのスキルはとても高く、時にリラックスした心地いいフロウで魅了したかと思えば、BSSやNCTマークの曲に客演した時のような高速ラップまで、ハスキーな声で変幻自在に、表情豊かに言葉を繰り出す。そして何より彼女のラップスタイルはとても分かりやすい。最前線のスタイルというわけではないけど、それが幅広い層にアピールする大きな魅力なのかな。アーティストとして、人としての魅力にあふれる2002年生まれ、イ・ヨンジから目が離せない！

ラジオディレクター：谷口朱美

おすすめ曲：MARK feat LEE YOUNG JI「FRAKTSIYA」

MARK 마크 '프락치 (Fraktsiya) (Feat. 이영지)' MV

「誰！？ この人！？ 気になる！！」それが、イ・ヨンジとの出会いでした。著名人を招いて、お酒を飲みながらトークするというYouTubeチャンネル『つまらないものですが』で、気持ちよくお酒を飲み、本気で酔っ払い、トークするイ・ヨンジの姿をみて虜になりました。

そんな流れでリリースになったのが、EP「16 Fantasy」。ラップのかっこよさが際立つ曲、低音ボイスが心地よい、スムースな曲、声色が、コラボする人や、曲によって変化するのだけれど、軸がまったくブレない。どの曲も存在感をしっかり残して、聴く側の余韻となって耳の中に残り、心に響く。「Small girl feat.D.O.」は、特にYoutubeとのギャップを感じ、繰り返し聞いた曲です。ちなみに、今年リリースになったNCTのMARKとコラボした「Fraktsiya」では、真逆のイ・ヨンジが感じられるので、こちらもぜひ聞いて欲しい曲です。

彼女の一番の魅力は「飾らない」ところ。トークする相手、コラボする相手、そしてリスナーに、がばっと心を開いてくれる。今回のステージでも、懐深い人柄が、観客をやさしく包んでくれるのではないか、と想像するとワクワクします。

FM802 ／ZIP-FM DJ高樹リサ

おすすめ曲：Small girl feat.D.O.

[MV] 이영지 - Small girl feat. 도경수 (D.O.)

様々なK-POPアーティストの新しいコンテンツを追いかけていると、かなりの頻度でたどり着くのが、イ・ヨンジのYouTubeチャンネルYouTubeチャンネル『つまらないものですが』。ラッパーでシンガーソングライターのイ・ヨンジが毎回豪華なゲストを迎えてお酒を飲みながら楽しいトークを繰り広げるというもので、初めて見た時は化粧気もなくフランクで楽しい韓国の女性タレントさんなのかな……と思うくらいで正直彼女自身があの"イ・ヨンジ"とは知らず驚いた。

私が1番最初に惹かれたのはその"話術"。BTSにSEVENTEEN、aespaにBLACK PINKなど錚々たるK-POPアーティストはもちろん、最近では日本から俳優・坂口健太郎に至るまで様々なゲストを迎えては持ち前の明るさで場を和ませ、その人の魅力を引き出すヨンジの魅力に気がつくとどっぷりハマっていた。

人気ラップバトル番組『SHOW ME THE MONEY』で女性として初優勝。常に言葉と音楽、リズムで勝負してきたその瞬発力とテンポ感が、ライブパフォーマンスでも存分に発揮される。

昨年は東京・大阪で初のソロライブも大成功。私が観に行った大阪公演では、韓国語・英語・日本語を織り交ぜながらできる限り自分の言葉でオーディエンスと向き合おうとする姿がとても誠実で素敵だった。存在感のある伸びやかな歌声と力強いフックの効いたラップで会場のテンションは急上昇。1曲ごとに施される丁寧な曲紹介と共に見えてきたのは彼女の生い立ちや、抱えている悩み・葛藤、アーティストとしてそれをどう音楽に昇華しているのかという正直な姿。等身大で愉快な彼女の魅力をぜひあなたにもライブで知ってほしい。

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イ・ヨンジが出演する、2025年11月30日（日）神奈川・Kアリーナ横浜にて開催の『GO-AheadZ here’z』はは一般発売中。イ・ヨンジのほか、ちゃんみな、LANA、礼賛が出演が決定している。