TOMOO、友成空、モノンクルのニューアルバム、スペインのアーティスト・ロザリアなど今週注目の新作を深堀り、LEXへのショートインタビューをお届け!『New Music Wednesday [Podcast Edition]』

19:30
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 話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするプログラム『New Music Wednesday [Podcast Edition]』。『NMW』リストイン楽曲&今週の注目ニュースを深堀り! このSPICEでは同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードやSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。

今週は、ニューアルバム『DEAR MYSTERIES』をリリースしたTOMOOがカバーに登場。ほかにもスペインのアーティストロザリアのニューアルバム『LUX』、友成空のアルバム『文明開化(East West)』、モノンクルのニューアルバム『僕ら行き止まりで笑いあいたい』などをピックアップ&この1週間の気になる音楽ニュースも深堀り! さらに、LEXへのショートインタビューをお届け! アーティストのライブやフェス情報も掲載しているので要チェック。番組への感想やリクエストはSpotifyアプリのコメント機能から投稿を。

TOMOO「Lip Noise」

TOMOOが、ニューアルバム『DEAR MYSTERIES』をリリースし、『New Music Wednesday』のカバーを飾りました。Spotifyが2023年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されていたTOMOO、ニューアルバムはその2023年にリリースされた前作『TWO MOON』から約2年ぶりとなります。今作には、TVアニメ『アオのハコ』第2クールエンディング主題歌である「コントラスト」、テレ東ドラマ24「ソロ活女子のススメ4」オープニングテーマ「あわいに」、GLOBAL WORK TVCMソング「Present」など、大型タイアップの楽曲や、最新曲「餃子」などの先行シングルが収録。さらに、「Lullaby to my summer」や「高台」など、ライブでは披露していたもののリリースされていなかった未音源化曲と新曲を加えた全12曲が収録されます。(ちなみに「餃子」はTOMOO楽曲の中でも、今月のストリーム数第2位、代表曲のGingerに迫る勢いです。Spotifyではこの一ヶ月間で、8万を超えるリスナープレイリストから聴かれています)

小西遼(CRCK/LCKS、象眠舎)、高木祥太(BREIMEN)、千葉大樹(Kroi)、磯貝一樹(SANABAGUN.)、菊池剛(Bialystocks)らがアレンジ、サウンドプロデュースなどで参加しています。 『New Music Wednesday』には菊池剛(Bialystocks)が参加した「Lip Noise」がリストインしています。1月より自身最大規模となる『TOMOO HALL TOUR 2025-2026』を開催する事も発表されています。

(この曲はすごいなと……大好きです。静けさの中に緊張感があり、ミニマルなビートも入ってきてダンスミュージック的なアプローチもあり、新境地な気がします。この曲のみならず前作と比べるとまた違ったTOMOOさんが「ナイトウォーク」など....鋭角的な部分が見られるんじゃないかなと。TOMOOさんは来週ロングインタビューを番組でお届けしますのでお楽しみに!)

ROSALIA「Porcelana」

ロザリアのニューアルバム『LUX』がリリースになりました。2022年のアルバム『MOTOMAMI』に続く自身4枚目のアルバムになります。アルバムは全4楽章構成、13言語で歌われ、ロンドン交響楽団と共に録音。先行でリリースされていた「Berghain」に参加していたビョークやイヴ・トゥーモアらに加え、最年少でピューリッツァー賞音楽部門を受賞した作曲家キャロライン・ショウ(現代クラシックの中でもNew Classicalと呼ばれるジャンルを代表するアーティストで、3度のグラミー賞を獲得しクラシックの枠を超えた創作にも意欲的なアーティスト。過去にはカニエ・ウエストともコラボ経験あり)、モンセラート合唱団およびカタルーニャ音楽堂室内合唱団、ファレル・ウィリアムスなど様々なアーティストが参加しています。

(ロザリアはバルセロナのカタルーニャ高等音楽院で、フラメンコ声楽を専攻していたんですよ。通常は1年に1人しか受け入れないといわれているくらいの名門校で、アカデミックな技術の高さ、音楽、音楽の歴史への理解、随所に現れています。

私が初めてロザリアを聴いたのは2018年のアルバム『EL Mal Querer』。メディア「Pitchfork」のイヤーエンドリストの上位に入ってて、それで聴いたんですがたまげました。スペイン出身のアーティストですがフラメンコを現代的に、今まで聴いた事ない形でポップスに落とし込んでいて、その年の私の個人的な年間ベストアルバムにもセレクトしました。そして2022年にはクンビアやレゲトンを落とし込んだアルバム『MOTOMAMI』をリリース。 ラテンミュージックの盛り上がりもあり、一気にポップシーンの中心にいったわけです。そのタイミングでバルセロナ出身のロザリアがそのバルセロナでのプリマヴェーラに初ヘッドライナーで出演するということで観に行きましたが、ステージはダンサーを含めかなり前衛的なパフォーマンスで、やはり凄い芸術家だなと思った記憶があります。で、そんな中、今回のアルバムがすさまじい! 前衛的なクラシカルポップ、といった感じでしょうか。『MOTOMAMI』での感じで思っていた人はびっくりするかもですが、私的にはこれぞロザリアという感じです。『NMF JP』は異例の2週間連続カバーで、Spotifyでも国内外Editorialチーム、音楽チームの間でもアルバムの評判はダントツに良いみたい。間違いなく今年を代表する作品です!)

LEX「​普通の人間だって言えないよ」

LEXの新曲「普通の人間だって言えないよ」がリリースされました。2021年のEarly NoiseアーティストでもあるLEX。この「普通の人間だって言えないよ」は、刻まれる特徴的なギターリフに、他人と比べてしまう自分の弱さや葛藤を吐き出す一曲です。ニューアルバム『ORIGINALS』を11月26日にリリースすることも発表しており、今作はそこからの先行配信曲となります。Spotifyでは日本のティーンエイジャーに聴かれている話題曲を集めたプレイリスト『Teen Culture』のカバーを飾っています。

(Spotifyでは10代〜20代前半のリスナー、特に男性が多いというデータも。8月にリリースされた「OCEAN」がTikTokでバイラルとなってますが、この「OCEAN」はまさしくそうですけど、ヒップホップファン以外にも届きそうな楽曲のリリースが最近印象的ですよね。実際『+81 Connect』や『Jラップ』といったヒップホッププレイリストだけでなく、Teen Cultureや令和ポップスといった若いリスナーに人気のポップスプレイリストでもよく聴かれています。で、SpotifyとTikTokが共同でアーティストを応援するプログラム『Buzz Tracker』の11月度Monthly Artistとして選出されていて、後ほどショートインタビューをお送りします)

友成空「月のカーニバル」

友成空がアルバム『文明開化 – East West』をリリースしました。2021年の楽曲デビュー以来、様々な楽曲をリリースしてきた友成空。2024年リリースした「鬼ノ宴」はSpotifyでは5000万回再生を突破、、昨年リリースの「睨めっ娘」や、TVアニメ『キングダム』のEDテーマ曲となった「咆哮」もよく聴かれています。『New Music Wednesday』には「月のカーニバル」がリストイン。Spotifyではプレイリスト『Dance Pop:Japan』のカバーも飾っています。

(「鬼ノ宴」や「睨めっ娘」は、私の小3息子もフェイバリット。色んな年代に届いています。この2曲の様な和なムードの楽曲の印象も強いと思いますが、ご本人もリリースに際してコメントを出しています。「このアルバムは、そのイメージに留まらない、僕の「アンサー」でもあります」と。『文明開化 – East West』というタイトル通り、日本的な情緒に、海外の音楽や現代的なサウンドを織り交ぜた、「古今東西のミクスチャー」としての友成空を描いた一枚だそう。日本的な語感や旋律、リズムを出発点としながら、ファンク、ジャズ、民族音楽、エレクトロニカなど、世界各地の音楽的要素を取り入れ、色んな音が展開される、コンセプチュアルな作品です)

モノンクル「青天白日」

モノンクルがニューアルバム『僕ら行き止まりで笑いあいたい』をリリースしました。直近のリリース曲でもある「GINGUA」や「HOTPOT」で示した新機軸ともいえる現代版ポップディスコに加えて、初となるフィーチャリングアーティストを迎えての意欲作「二人芝居 feat. Daichi Yamamoto」や、アルバムで初お披露目となる「Who am I feat. AAAMYYY」も収録。『New Music Wednesday』には「青天白日」がリストインしています。Spotifyでは日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。

(モノンクルはAwich、CHAI、カネコアヤノ、羊文学、小袋成彬らが名を連ねた2018年の『Early Noise』選出アーティスト。そこからアーティスト名がひらがなの”ものんくる”からカタカナの”モノンクル”にアップデートされたり、吉田沙良さんの産休があったり、今回その2018年以来7年ぶりのアルバムリリースとなります。でもメンバーそれぞれfeatやサポートでの活動もありました。Spotifyでは「City Pop」、「都会の空と音楽と」など、ユーザー作成でもお洒落な雰囲気で聴けるムードプレイリストへのリストインが目立ってまして、グローバルの『Nu Funk』というプレイリストには「GINGUA」(2024)がフィーチャーされ、こちらも多く聴かれています) 

文=竹内琢也、Y.SHOGO


『New Music Wednesday [Podcast Edition]』とは……

毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストはSpotifyのコメント機能から投稿を!

ライブ情報

LEX
■『LEX Zepp Tour 2026 "Original"』

2026年2月15日(日)@愛知Zepp Nagoya
2026年2月20日(金)@北海道・Zepp Sapporo
2026年2月26日(木)@大阪・Zepp Osaka Bayside
2026年2月27日(金)@福岡・Zepp Fukuoka
2026年3月3日(火)@東京・Zepp Haneda(TOKYO)

ライブ情報

友成空
■『友成空 1st ONEMAN TOUR 文明開化』

2025年11月24日(月祝)名古屋・新栄シャングリラ

ライブ情報

モノンクル
■5thAlbum「僕ら行き止まりで笑いあいたい」Release Live

2025年12月5日(金)@東京・代官山UNIT
出演:モノンクル(Vo:吉田沙良 B/Push:角田隆太)/宮川純(Key)
伊吹文裕(Dr)/竹之内一彌(Gt)
スペシャルゲスト:Daichi Yamamoto、AAAMYYY
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