第19回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝者、エリック・ルーのニュー・アルバムが発売決定

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第19回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝き、今最も国際的な注目を集めているピアニスト、エリック・ルーのニュー・アルバムが2026年1月21日にリリースされることが決定した。コンクール優勝後に発表されるのは、エリック・ルーにとって想い入れの深い作曲家であるシューベルトのアルバム『シューベルト:即興曲集 作品90&142』で、日本盤のみSACDハイブリッド盤でのリリースとなる。

ここに収録されているのは、シューベルトが最晩年の1827年に作曲した傑作、2つの即興曲集「4つの即興曲 作品90」と「4つの即興曲 作品142」。絶えず感情が揺れ動き、心の奥に潜む不安や孤独が微妙な陰影として浮かび上がる。エリック・ルーのシューベルト演奏は、その静謐な詩情と透徹した構築感において、現代のピアニストの中でも際立っている。弱音の中に宿る緊張感、ゆらめくテンポ・ルバートの自然さ、内省的でありながら冷たくならない温かさが、憂愁の中にきらめく希望や美しさを見事に描き出し、彼のシューベルトを唯一無二のものにしている。

エリック・ルー (Photographer: Valerie Archeno  Copyright:Parlophone Records Ltd)

エリック・ルー (Photographer: Valerie Archeno Copyright:Parlophone Records Ltd)

エリック・ルーは本アルバムについて、「これらの作品、特に作品90とは、長い時間をかけて深く向き合ってきました。リハーサル、ステージ、録音の過程で感じた“旅”そのものがこのアルバムに刻まれています。即興曲はピアノ曲の中でも最も美しい宝石のひとつであり、シューベルトの本質そのものだと思います」と語っている。

すでに、「4つの即興曲 作品90」は配信で聴くことができる。11月14日(金)からは「4つの即興曲 作品142」より第4番ヘ短調が先行配信開始となっている。なお、エリック・ルーは12月にはショパン国際ピアノ・コンクール優勝者としてNHK交響楽団との共演、優勝者リサイタルのため来日。また来年1月には入賞者ガラ・コンサートへの出演も予定されている。2月末からは群馬交響楽団との共演、4か所でのリサイタルを予定。

リリース情報

エリック・ルー
『シューベルト:即興曲集 作品90&142』(SACDハイブリッド)

2026年1月21日発売
WPCS-13885  ¥3,410(税込)
日本盤限定SACDハイブリッド盤仕様/解説付
 
〈収録曲〉
シューベルト:
4つの即興曲 作品90
第1番 ハ短調
第2番 変ホ長調
第3番 変ト長調
第4番 変イ長調
4つの即興曲 作品142
第1番 ヘ短調
第2番 変イ長調
第3番 変ロ長調
第4番 ヘ短調
録音:2024年8月、11月 ベルリン・テルデックス・スタジオ
※デジタル配信は1月9日開始、輸入盤は1月16日発売予定
 
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