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コロンビア&台湾の作家が自らの言葉で観客に語る、芸術公社の新企画

2016.1.23
ニュース
アート

芸術公社によるレクチャーパフォーマンスシリーズが、2月から東京・田町のSHIBAURA HOUSEで開催される。

同イベントは、日本および世界の諸地域で独自の芸術理論や方法論を展開しているアーティストに「レクチャーパフォーマンス」の上演を依頼し、共に制作を行ないながら世界に発信するシリーズ企画。レクチャーパフォーマンスとは、演出家や映像作家が自ら舞台に立ち、自身の言葉で観客に直接語りかける表現形式だ。

2月4日から3日間にわたって開催される第1弾は、コロンビア出身の演出家・アーティストであるロルフ・アブデルハルデンと、彼が姉妹と共に設立したマパ・テアトロを招聘。コロンビアの首都・ボゴタの中心部にあるスラム街を舞台に、都市整備によって無法地帯が浄化されていく様を表現した作品『廃墟の証言』が上演される。同公演は2013年にアメリカ・サンフランシスコ美術館で初演されたが、今回はオリンピックへの開発が進む東京に向けて新バージョンを披露する。

第2弾は2月16日から上演。台湾出身の映像作家であるチェン・ジエレンを招き、2014年の映像インスタレーション『残響世界』をレクチャーパフォーマンスとして新たに発展させた作品を発表する。同作はハンセン病患者収容施設「楽生院」を巡る個人の物語に日本と台湾の歴史を重ね、現代の社会問題に斬り込んだ内容になっている。なお同公演に関連して、2月12日から東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターでチェン・ジエレンの映像作品『残響世界』の上映が行なわれる。

両公演ともは販売中。また毎公演終了後にはゲストを迎えてアーティストと観客が語り合う「コモンズ・トーク」が開催される予定だ。

イベント情報

芸術公社プロデュース
レクチャーパフォーマンス・シリーズ

Vol.1 ロルフ・アブデルハルデン、マパ・テアトロ
『廃墟の証言』

2016年2月4日(木)~2月6日(土)全3公演
会場:東京都 田町 SHIBAURA HOUSE
構成・演出:ハイディ・アブデルハルデン、ロルフ・アブデルハルデン
出演:ロルフ・アブデルハルデン
料金:一般前売2,500円 2演目セット券4,000円

Vol.2 チェン・ジエレン
レクチャーパフォーマンス版『残響世界』

2016年2月16日(火)~2月18日(木)全3公演
会場:東京都 田町 SHIBAURA HOUSE
構成・演出・映像:チェン・ジエレン
出演:
チェン・ジエレン
ほか
料金:一般前売2,500円 2演目セット券4,000円

映像上映
『残響世界』

2016年2月12日(金)~2月26日(金)
会場:東京都 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
料金:無料