コワモテVS爽やか!? 日本版「ジャージー・ボーイズ」初集合
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ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」演出家&出演者たち
中川晃教を主演に、日本人キャストでの初演を7月に迎えるトニー賞受賞ミュージカル、『ジャージー・ボーイズ』のメインキャストが2月15日、扮装姿で初集合! 中川とチームREDの藤岡正明・矢崎広・吉原光夫は赤のジャケット、チームWHITEの中河内雅貴・海宝直人・福井晶一は白のジャケットに身を包み、プロモーション映像撮影と記者会見に臨んだ。
「全員で感動の渦の中に」(中川晃教)
本作で描かれるのは、4人組ボーカルグループ「ザ・フォー・シーズンズ」の栄光と挫折の物語。リードボーカルのフランキー・ヴァリ役は中川がひとりで務めるが、3人のメンバー役にはWキャストが組まれており、ふたつの「ザ・フォー・シーズンズ」が誕生する形となる。会見では、まずは中川が、「何よりもこれはコーラスグループの物語。全員で感動の渦の中に行けるよう、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と決意をみなぎらせた。
フランキー・ヴァリ役の中川晃教
それぞれが“腕に覚えあり”なキャストだけあって、稽古開始前にして、早くもチームごとの個性が形成され始めている様子。そのことは、プロモーション映像撮影時の2チームを「WHITEはポジティブに楽しく、REDは『めんどくせー』とか言いながら、でもやる時はちゃんとやるメリハリ感が何とも言えなかった(笑)」と振り返った中川の言葉からも、また各々のコメントからも窺える。
チームRED トミー・デヴィート役の藤岡正明
チームRED ボブ・ゴーディオ役の矢崎広
チームRED ニック・マッシ役の吉原光夫
中川に「コワモテな感じ」と評されたチームREDの3人は、「来日公演を終始『楽しい~!』と思いながら観た。再演、再々演と続くであろう作品の日本初演にぜひご期待ください」(藤岡)、「(本作のクリエイターのひとりであり、自身が演じる)ボブ・ゴーディオと同じくらいこの作品を愛せるよう向き合っていければ」(矢崎)、「この男臭いメンツで、ケンカして酒飲んで楽しくやりたい」(吉原)とそれぞれコメント。また、コワモテという評価に対し、藤岡が吉原を見やって「ひとりしかいませんけどね(笑)」と反論(?)するひと幕も。
「コワモテはひとりしかいませんけどね(笑)」
一方のWHITEチームは、中川の言葉通り、コメントもまさに「爽やか」。中河内が「まっすぐで熱くて仲間思いという、自分が持っているエネルギーを役に反映できたら」と意気込めば、海宝が「アーティストの楽曲でアーティスト自身を描いた作品なので、音楽にもこだわって演じたい」と瞳を輝かせ、福井が「日本のミュージカル界を担う若者たちと一緒に新しい作品を作れる喜びを感じています」と穏やかに微笑んだ。
「WHITEチームは“爽やか”」
チームWHITE トミー・デヴィート役の中河内雅貴
チームWHITE ボブ・ゴーディオ役の海宝直人
チームWHITE ニック・マッシ役の福井晶一
「震えるほど素晴らしいキャスト」(藤田俊太郎)
チームごとの個性をより色濃くしていきそうなのはやはり、ニック役を演じる年長のふたりだ。自身と役との共通点を尋ねられ、「ほかのメンバーよりちょっと年上なところと…こういう場所が苦手なのは、もしかしたらニックもかな?」と苦笑いする福井に対し、吉原が「最近まで中河内とか藤岡みたいな立ち位置のつもりでいたのに、いつのまにか気を使われる年齢になった。その辺がもしかしたら」と豪快に語り、会場を笑いで包んだ。
ちなみに、中川が思うフランキー役との共通点は、「仲間と、夢と、どこまでも子どもでいるところ」とのこと。「横にいる藤岡マサ(正明)なんかもそうですが、僕自身いつも仲間に助けられているし、信頼できる仲間がいるから力を発揮できる」と実感を込め、「夢を諦めず、青春をずっと追いかけていくようなところが重なるといいな」と期待を膨らませていた。
「信頼できる仲間がいるから力を発揮できる」
そんな7人に、演出の藤田俊太郎も「震えるほど素晴らしいキャストの皆さんと仕事ができて嬉しい」と大興奮。「せっかくこのメンバーとやれるので、ブロードウェイ版とも映画版とも全く違うものを作りたい。といっても奇抜な構造にするのではなく、このメンバーが日本人として演じる輝きに達せられる演出にしたい」と丁寧に言葉を紡いだ。日本ならでは、このキャストならではの『ジャージー・ボーイズ』の誕生が待たれる。
演出の藤田俊太郎
■日時:2016/7/1(金)~2016/7/31(日) ※プレビュー6/29(水)30(木)
■会場:シアタークリエ (東京都)
<フランキー・ヴァリ>中川晃教
<トミー・デヴィ―ト(Wキャスト)>藤岡正明/中河内雅貴
<ボブ・ゴーディオ(Wキャスト)>海宝直人/矢崎 広
<ニック・マッシ(Wキャスト)>福井晶一/吉原光夫
<ボブ・クルー>太田基裕
<ノーム・ワックスマン>戸井勝海
<ジップ・デカルロ>阿部 裕
綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、
大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太
■音楽:ボブ・ゴーディオ
■詞:ボブ・クルー
■翻訳:小田島恒志
■訳詞:高橋亜子
■演出:藤田俊太郎
■音楽監督:島 健
■音楽監督補・歌唱指導:福井小百合
■振付:新海絵理子
■
2016年3月9日(水)発売
CD + DVD VIZL-936 4,500円 + 税
※DVD: 「Can't Take My Eyes off You(君の瞳に恋してる)」Music Video
※DVD: 『decade』ドキュメンタリー映像
※スリーブケース仕様
※オリジナル楽曲 + ボーナストラック「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」
01. Miracle of love
02. I have nothing
03. ブルースカイ
04. そして、僕は魚になる
05. TO BE IS TO DO
06. カンランセキ
07. 止まらない一秒
08. 音楽が消えることのないダンスフロア
09. チャイナガール
10. 春
Bonus Track: Can't Take My Eyes off You(君の瞳に恋してる)
https://akinori.info/information/index.html#info_20160216001
■中川晃教 - 「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」Music Video