秘められた名古屋演劇事情に迫る!注目の小劇場公演をご紹介

2016.3.4
インタビュー
舞台

シアタームーンプロデュース公演『ロミオとジュリエット≠バッドエンディング』 提供:シアタームーン

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愛知県芸術劇場を筆頭に、大小さまざまな劇場が軒を連ねる名古屋。しかしながら、その演劇事情については謎に包まれていることが多く、全国の演劇ファンに伝達されているとは言いにくいだろう。そこで今回、自身も役者として活動している制作者・永聖ゆうにインタビュー取材を敢行。名古屋にて4月上旬に行われる、2つの小劇場公演について語ってもらった。古典脚本を大幅にリメイクした作品や、劇団員全員が65歳以上の劇団についてなど、パンチ力のある公演の片鱗を見ることができた。東京・大阪の狭間で、独自の発展を遂げてきた名古屋の演劇界について、少しでも魅力を感じ取っていただけたら幸いである。

 

シアタームーンプロデュース公演 『ロミオとジュリエット≠バッドエンディング』について

◆あらすじ
若い劇作家・外池のもとに、舞台の脚本の仕事がやってくる。依頼主である演出家・小田木は今度の舞台で『ロミオとジュリエット』をやりたいと話す。売れない作家である外池は、即答でその仕事を引き受ける。
しかし外池は作家でありながら、一度もシェイクスピアをちゃんと読んだことがない男だった。さらにロミオ役の役者がロミオのイメージとはかけ離れた役者、覚前だと知り、困惑する。一番の問題は、外池が『ロミオとジュリエット』のストーリーにひとつも共感できる部分がなかったことだ。
――――変だ、おかしい、たった3日間の、こんな大迷惑な大恋愛の話。
外池は、勝手に『ロミオとジュリエット』を独自の解釈で書き始めてしまう。
× × ×
物語。ロミオとジュリエット、スタート。いがみ合う2つの名家。モンタギュー家とキャピュレット家。それぞれの家の息子・ロミオと、娘のジュリエット。ある日、キャピュレット家の夜会にまぎれこんだロミオは、そこでジュリエットと出会う。美しいジュリエットに一目で恋に落ちるロミオ。そして、ジュリエットもまた、夜のテラスで叫ぶ。
「ああ、愛しいロミオ様、あなたはどうしてロミオなの!?」
互いに想いあっていると知り、天にも昇る心地になるロミオだったが、実は、ジュリエットが叫ぶ『ロミオ』は違うロミオだった・・・。

 

--シアタームーンプロデュースについて教えて下さい。

名古屋池下のあるTheaterMOONを中心に活動する多田木亮佑が主宰する演劇ユニットです。株式会社クリアレイズ所属の役者と公演ごとに外部の客演にて構成されます。劇団という枠にとらわれず出入り自由なユニットという形をとっています。


--次回公演『ロミオとジュリエット≠バッドエンディング』の見どころは?

オフィスクレッシェンド所属、新進気鋭の脚本家・川邊優子による書下ろし新作で、それぞれの役者の個性が生かされた作品です。バラエティ番組でも活躍中の覚前遥(ロミオ)の魅力炸裂、人気上昇中の藤夏ゆかり(ジュリエット)のかわいさ炸裂でお届けします。脇を固めるのは伊藤みづめ、中内こもる、安藤絵美、柴田堂隆、そして多田木亮佑という豪華メンバーです。 さらに、シアタームーン育ちの精鋭、 櫻井則夫、矢野きょう子、猫島みゃ~、永聖ゆう、育子、但木みく、らが賑やかに盛り上げます。確実に「こんなロミオとジュリエット観たことない!!」と思っていただけるような作品となります。また、円形劇場ならではの演出にも注目していただけるとより楽しんでいただけると思います。

 

--「『ロミオとジュリエット≠バッドエンディング』が気になり始めた!」という方にメッセージをお願いいたします。

この数年のシアタームーンプロデュースとは全く違う明るく笑える舞台になっています。稽古中もニヤニヤ笑いが止まりません。通の方はもちろん、演劇を観たことがないという方にもオススメの舞台です。一緒にロミジュリの世界を楽しみましょう!

 

劇団子子孫孫 『2200年 宇宙の恋』について

◆あらすじ
時は2200年。誰もが気軽に宇宙旅行へ行くことができるようになった未来。「シルバー向けおひとりさま宇宙ツアー」の参加者たちはやがて宇宙船の中で恋のさやあてを始めるようになり・・・

 

--劇団子子孫孫について教えて下さい。

2013年に旗揚げされた役者の全員が65歳以上のシルバー劇団です。高齢化社会の中で、高齢者と呼ばれるが実際は人生の現役である人々にもっと表現する場所が必要であるとの堤幸彦監督の考えをもとに、多田木亮佑が堤監督の手を借りて旗揚げしました。

 

--『2200年 宇宙の恋』の見どころは?

第4回目となる本公演はオフィスクレッシェンド所属、新進気鋭の脚本家川邊優子による書下ろし新作です。みどころは何と言っても味のある役者の演技です。若者には絶対に出せない味があります。今回は劇団初となる千種文化小劇場で全国でもめずらしい円形劇場に挑戦、そしてまた劇中にダンスを取り入れたりといくつになっても常にチャレンジしていく姿をご覧ください。

 

--「劇団子子孫孫が気になり始めた!」という方にメッセージをお願いいたします。

観終わった後必ず元気になれる公演です。シルバー劇団だからシルバー向けの内容というわけでは全くありません。子子孫孫のすごいところは65歳を過ぎても若い世代にも通じる感性があるというところです。あらゆる世代の方に観ていただきたいです。


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イベント情報
シアタームーンプロデュース公演 『ロミオとジュリエット≠バッドエンディング』

日時:2016年4月1日(金)~4月3日(日)
会場:千種文化小劇場
出演者:
覚前 遥、藤夏 ゆかり、多田木亮佑、伊藤みづめ、中内こもる、安藤 絵美、柴田 堂隆、櫻井 則夫、矢野きょう子、猫島みゃ~、永聖 ゆう、育子、但木 みく


劇団子子孫孫 第4回本公演 『2200年 宇宙の恋』

日時:2016年3年31日(木)~4月3日(日)
会場:名古屋市千種文化小劇場
出演者:
玉木きよし、橘あずさ、三宅ポスト、青柳緑、前田ふみこ、毛利美都子、桜木桔梗 、≪賛助出演≫中内こもる、多田木亮佑
 

 

シアタームーンプロデュース
名古屋池下のあるTheaterMOONを中心に活動する多田木亮佑主催の演劇ユニット。(株)クリアレイズ所属の役者と公演ごとに外部の客演にて構成される。劇団という枠にとらわれず出入り自由なユニットという形態で活動中。

シアタームーンプロデュース公式サイト
 
劇団子子孫孫
2013年に旗揚げされた役者の全員が65歳以上のシルバー劇団。高齢化社会の中で、高齢者と呼ばれるが実際は人生の現役である人々にもっと表現する場所が必要であるとの堤幸彦監督の考えをもとに、多田木亮佑が堤監督の手を借りて旗揚げ。

劇団子子孫孫公式サイト

 

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