鈴木勝秀が紡ぐ3つの兄弟の物語「僕のリヴァ・る」2/18開幕

ニュース
舞台
2016.2.18
「はじめてのおとうと」安西慎太郎、小林且弥 (撮影:阿部章仁)

「はじめてのおとうと」安西慎太郎、小林且弥 (撮影:阿部章仁)



「僕のリヴァ・る」が2月18日(木)から21日(日)まで新国立劇場・小劇場で上演される。この作品は、コミュニケーションが希薄となり、個人主義の考えが増えているこの現代において、誰かと分かち合える事の大切さ、必要さ、そしてそれだけでは割り切れない不条理な人間関係を、兄弟という、よくも悪しくも<かけがえのない存在>間に横たわる感情を、3本の独立した物語で構成したものという。これを観たものは、身近な「兄弟」「家族」について改めて考えるきっかけになることだろう。

1本目の物語は、生まれたばかりの弟とその兄の話。2本目は、昭和初期に活躍した劇作家・三好十郎の『炎の人』を原作にした、フィンセント・ファン・ゴッホとその弟テオの物語。3本目は、20世紀前半のオーストリアの作家・アルトゥール・シュニッツラー短編小説『盲目のジェロニモとその兄』という不思議な小説の舞台化だ。

上演台本・演出は鈴木勝秀を。出演は、ミュージカル『テニスの王子様』で人気を博し『武士白虎もののふ白き虎』で主演を務めた安西慎太郎、『弱虫ぺダル』『最遊記歌劇伝』や舞台『ノラガミ』で主演を務めた鈴木拡樹という若手注目株の二人に加え、小林且弥、山下裕子という実力派の二人も参戦する。

演劇的出自の異なる4人による、異種格闘技ともいえる演技のぶつかりあい、4人が混ざり合った時の化学反応が期待できる。新国立劇場の機構を活かしたセンターステージという舞台で、濃密な演劇空間を味わえそうだ。


演出家と出演者から届いたコメントを以下に紹介する。

■演出家コメント

鈴木勝秀(すずきかつひで)
今回の見所は「あなたご自身の感じる力」です。舞台上には必要最小限のものしかありません。セリフからも可能な限り説明を排除しました。何よりも「感じて」いただければ、何もない舞台上に、様々なものが見えてくることと思っております。そしてそれは、世界でただひとつのものであるはずです。
鈴木勝秀(suzukatz.)


■出演者コメント

安西慎太郎(あんざいしんたろう)
今回のテーマ『兄弟がライバル』。かけがえのない存在。
兄弟間の渦巻く感情を精密且つダイナミックに360℃のなかで表現していきたいと思っています。
今は『面白い作品ができた。』そう思っています。
あとはやるだけ。お客様に『僕のリヴァ・る』を観て何かを感じとってもらい、何年経っても頭の中でフラッシュバックされるような衝撃を与えられたらと思っています。楽しみにしていて下さい。

小林且弥(こばやしかつや)
『できれば稽古初日には台詞が入った状態でスタートできるといいなあ』という、優しいのか厳しいのかよく分からない使命を与えられ、昨年末から正月返上で始まったこの闘いが、ようやく稽古というチャプターを終え、やっと皆さんにお届けできる日が来ました。
四人で紡ぐ『物語』を是非楽しみにお越しください。

山下裕子(やましたひろこ)
若いエネルギーのある俳優さん3人と御一緒できてゴキゲンでやっております!!
チームワークも良くたのしい芝居に仕上がっていると思います。
ご期待ください!

鈴木拡樹(すずきひろき)
三本の独立したオムニバス作品をそれぞれ楽しみ取り組んできました。
有名な作品をテーマにした作品もありますが、キャストのもつ魅力に応じてかなり変えてあるものもあります。
「僕のリヴァ・る」は観劇後あらたな発見がある作品に仕上がっていると思います。
観劇後みなさまにどのような形でこの作品が残るのか楽しみです。

公演情報
「僕のリヴァ・る」

■上演台本・演出:鈴木勝秀
■出演:安西慎太郎 小林且弥 山下裕子 鈴木拡樹
■公演日程:2016年2月18日(木)~21日(日)全8回公演
※19日(金)15:00追加公演
■会場:新国立劇場・小劇場
■料金:6,800円(全席指定・税込)
■問合せ:る・ひまわり 03-6277-6622 (平日 11:00~19:00)
■公式HP:る・ひまわり http://le-himawari.co.jp
■公式ブログ:るーちゃんのブログ http://ameblo.jp/le-fair/
シェア / 保存先を選択