『EXIT TUNES ACADEMY HALL TOUR 2016』12の歌声が魅せた、初日・東京公演をレポート

2016.3.15
レポート
音楽

luz  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

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EXIT TUNES ACADEMY HALL TOUR 2016
2016.3.5 調布市グリーンホール

さいたまスーパーアリーナや日本武道館といった大会場に、人気歌い手やボカロPが集結するライヴイベント『EXIT TUNES ACADEMY』(通称:「ETA」)が、北は北海道から南は熊本までを巡るホールツアー『EXIT TUNES ACADEMY HALL TOUR 2016』を開催。その初日公演が、3月5日(土)東京・調布市グリーンホールにて行なわれた。

kradness  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

+α/あるふぁきゅん。  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

この日の出演者は、+α/あるふぁきゅん。、__(アンダーバー)、いかさん、Eve、kradness、くろくも、ピコ、まじ娘、松下、rairu、luz、ロッコルの12名。始まったばかりのツアーということもあり、今回のレポートではセットリストの全貌は伏せさせていただくが、出演者が入れ替わり立ち替わり登場し、約2時間40分に渡って、オーディエンスを休ませることなく盛り上げ続けた。

まるでジェットコースターのようにめまぐるしくステージが進行していくETAのステージ。「今日は最後まで思う存分楽しんで行ってください!」と、kradnessが序盤から爽快感溢れるロックナンバーでオーディエンスのボルテージを上昇させると、luzは「一騎当千」を色気たっぷりの甘い声で歌い上げて客席を魅了。声色を自在に操りながら、いかさんが「ラズベリー*モンスター」を歌うと、ロッコルは「エンヴィキャットウォーク」をリズミカルに畳み掛け、松下は「おねがいダーリン」をキュートなダンスを交えて歌い上げ……と、ノンストップでパフォーマンスが繰り広げられていった。

まじ娘  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

__(アンダーバー)  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

迫力のあるサポートバンドの生演奏も会場を盛り上がる中、「今回初めてステージに立たせていただけて光栄です」と感謝を述べたEveは「パーフェクト生命」を披露。現役高校生のくろくもは、「よかったらみなさん仲良くしてください!」と緊張しながら話しつつも、「初めての恋が終わる時」を堂々と歌い上げていた。

イベントライヴということもあり、アップテンポな楽曲をチョイスしていた出演者が比較的多かったが、rairuは「疲れたでしょ?」と観客を一旦着席させる。そして、バラードの「それがあなたの幸せとしても」をじっくりと届け、まじ娘は「心做し」を披露。歌い出しの独唱で客席を騒然とさせる圧倒的な歌唱力を見せつけた。「今日から2本目、3本目、4本目に向けて、みなさんからパワーをもっともらいたい」と、出演者を代表して+α/あるふぁきゅん。が客席を煽り、「東京テディベア」をパワフルに熱唱。ピコも「お前らの本気を見せてみろ!」と、「人生リセットボタン」でオーディエンスの興奮を激しくたき付け、__(アンダーバー)は、「こちら、幸福安心委員会です。」を独特な振り付けで観客を先導し、会場を見事なまでに一体化させていた。

rairu  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

いかさん  撮影=小松陽祐(ODD JOB)

そしてETAといえば、普段は観られない出演者同士によるコラボレーションも魅力のひとつ。もちろんこの日も多くのコラボが繰り広げられたのだが、そちらは是非会場で目撃してほしい。イベントの最後は全出演者がステージに再登場しての大合唱で幕を閉じ、ここから始まるロングツアーの幕開けを飾るにふさわしい初日公演となった。

『EXIT TUNES ACADEMY HALL TOUR 2016』は、ここから5月22日(日)に行なわれる静岡市民文化会館公演まで続くことになっている。尚、公演によって出演者のバリエーションが異なるので、これからをお買い求めになる方はご注意を。豪華アーティスト達による夢の祭典をお見逃しなく!

レポート・文=山口哲生

ライヴ情報
『EXIT TUNES ACADEMY HALL TOUR 2016』

■ツアー詳細はオフィシャルHPにて
http://exittunesacademy.jp/eta_halltour/schedule/

 
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