ブロードウェイ『ハミルトン』出演のチャンス到来?

2016.3.27
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『Hamilton』公式サイト内オーディションページのスクリーンショット

ものすごく上手なラッパー、シンガー、アクターであること

ブロードウェイ作品のオーディションというと、通常は米国俳優協会の会員でなければ参加できず、そうではない“オープンコール”の場合でも、まず現地にいなければどうしようもないものという印象が強い。だがこのほど、超人気ミュージカル『ハミルトン』が始めたオーディションは、募集要項を見る限り日本からでも参加できてしまいそう。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスの3都市で審査が行われるほか、ビデオによる応募も受け付けているというのだ。

ビデオ・オーディションで募集されているのは、上演中のブロードウェイ公演および、近く予定されている国内ツアー公演の出演者。参加資格は「ものすごく上手なラッパー、シンガー、アクターであること」と至ってシンプルで、動画や履歴書をメールで送信するだけで応募できてしまうようだ。3都市で行われるオーディションのほうはもう少し具体的なので、シンプルなのは恐らく、合格=出演ということではなく、将来的な出演候補者を広く募っておくという意味合いだからなのだろう。

だが、3都市のほうにしたって具体的なのはあくまで「少し」であって、参加資格がすごく限定されているわけでは全くない。都市により若干の違いがあるようだが、基本は「白人ではない20~30代の男女」ならば「舞台経験は問わない」というから、やはり日本人だって参加して良いのではないか。ものすごく上手な人たちが世界中から応募するということは、もちろんあり得ないほど狭き門になるだろうが、夢のある話であることは間違いない。

ちなみに、同作では過去に主役級キャストのオーディションも開催しており、その際には作者のリン=マニュエル・ミランダ自身が募集要項のキャラクター説明を記していた。曰く、主人公アレクサンダー・ハミルトンは「エミネム+スウィーニー・トッド」のイメージで、妻のイライザは「アリシア・キーズ+エルファバ(『ウィキッド』)」、初代大統領ジョージ・ワシントンは「ジョン・レジェンド+ムファサ(『ライオンキング』)」等々。これに該当する日本人はなかなかいないだろうから、やはり夢を見るのなら今回がチャンスだ。