劇作家の”新作”にこだわり続ける、劇団青年座へインタビュー

現代演劇を代表する劇作家の新作を次々と上演し、高い評価を受けている劇団青年座。全国で民主的に会員制で運営されている市民劇場・演劇鑑賞会でのロングラン公演、劇団員の自主企画によるスタジオ公演、特別公演など多彩な演劇活動を展開している。そんな、日本の現代演劇の発展に大きく貢献してきた劇団青年座に次回公演について伺った。

 

－－劇団青年座結成までの経緯を教えてください。

劇団青年座は、翻訳劇が全盛であった当時、俳優座に所属していた森塚敏、東恵美子、成瀬昌彦、天野創治郎、土方弘、中台祥浩、初井言榮、山岡久乃、氏家慎子、関弘子、ら十人の俳優が「創作劇の上演」を趣意書に謳い、1954年5月1日に結成されました。そして同年12月17日俳優座劇場で椎名麟三作『第三の証言』をもって第一回公演をおこない、以後、矢代静一、八木柊一郎、宮本研、水上勉ら多くの劇作家と共に数々の創作劇を上演し、その基礎を築きました。

 

－－劇団青年座の作品の特徴や雰囲気、作風を教えてください。

日本の劇作家の書き下ろし作品（新作）上演が劇団活動の中心ですが、過去の秀作、近代古典劇、外国の現代戯曲の上演にも取り組んでいます。また、青年座劇場では、創立以来、劇団員の自主企画による公演（青年座スタジオ公演）が毎年行われるなど、劇団員の自主性と作品の多様性を大事にした劇団です。

 

－－次回公演『フォーカード』について、作品のあらすじを教えてください。
 

●あらすじ

劇団「新流」の俳優養成所を卒業した横山千鶴、谷義人、中込彰、神崎由佳里の同期四人。さる理由から四人は劇団員にはなれず、今はそれぞれ違う道を歩いている。
ある日、千鶴の呼びかけにより二十数年ぶりに馴染みの喫茶店で四人は再会した。
それは、ある人物から大金を騙し取るためにペテンの片棒を担がないかという相談だった。
「ペテンは演技力。かつて養成所のフォーカードと呼ばれた四人が集まれば必ず成功する!」
不審と不安が渦巻く中、三人は各々の事情でこの提案を受け入れた。
母と息子、先輩と後輩、男と女…喫茶店に集う人々。
３組のペアの人生ドラマと交錯しながらペテンの計画は進み、その稽古にも熱がこもる。 
そして、ペテン本番の日。四人(フォーカード）はポーカーフェイスを装って大勝負に出るのだが…。
 

 

－－劇団青年座さんの今後の展望・野望があれば教えてください。

多種多様の演劇作品を全国各地にお届けしたい。

 

－－劇団青年座さんに関心を持たれた方に、メッセージをお願いいたします！

青年座には、20代～80代まで、たくさんの個性的な俳優が所属しています。劇団青年座ならではのアンサンブルを活かした舞台をご期待ください。


 

劇団青年座『フォーカード』をお得に観に行こう！

全国の舞台公演チラシが見られるアプリ「チラシステージ」から、劇団青年座『フォーカード』をお得に観に行ける「観劇モニター」キャンペーンへのお申込みができます！ぜひこの機会にアプリをインスト―ルして、チェックしてみてください！

▼「チラシステージ」インストールはこちらから！
○iPhone/iPadの方はこちら
○Androidの方はこちら