激ヤバ必見の“リリスク”「RUN and RUN」のスマホ縦型向けMV

“リリスク”こと、ヒップホップアイドルユニット・lyrical school（リリカルスクール）の快進撃が止まらない。メジャーデビュー曲「RUN and RUN」のMVが4月5日に公開されたが、これが「新感覚」…どころではない、「画期的」「驚異的」と、巷を騒然とさせている。

このミュージックビデオはスマートフォンによる鑑賞を想定した縦型MVとなっているので、まずはスマホで見ていただきたい。

カメラ機能、Facetime、Twitter、facetime、vine、Vimeoなど、ありとあらゆるアプリケーションを行き来しながら、曲と連動して“リリスク”の6人がスマートフォンの中を駈け巡る。ある意味、スマホジャックされた印象だが、見事すぎる出来栄えに感銘を受ける。世界ＭＶ史を塗り替える金字塔といえよう。

このMVは、ある意味、「現代文化のパロディ」であり、手の込んだ「パスティーシュ」であり、悪戯っ気あふれる「現代の騙し絵」であり、虚実ないまぜの「メタフィクション」であり、究極の「脱構築MV」、と褒め言葉が幾らでも思いついてしまう。ともあれ、このような創作の発想は、ある種の演劇や文学（とくにSF)を通過したものでないと出てこないと考えられるが、本MVのクリエイターであるTBWA＼HAKUHODOの近山知史氏は、まさに演劇や文学に慣れ親しんだ人のようだ。近山知史という名は永遠に脳皺に焼き付けておかねばなるまい。

なお、lyrical schooメ­ジャー・デビュー・シングル「RUN and RUN」は、初主演映画『リリカルスクールの未知との遭遇』の主題歌でもある。5月28日(土)よりシネマート新宿、6月18日(土)よりシネマート心斎橋、6月25日（­土）より名古屋シネマスコーレにて劇場公開される。