人気コミック『インフェルノ』が舞台化!主演の植田圭輔にインタビュー
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植田圭輔 (撮影=原地達浩)
講談社ARIAで現在連載中の、原作:高殿 円、漫画:RURUの『インフェルノ』。2016年9月3日(土)~9月11日(日)に舞台公演が決定し、主演のリッカ役を、舞台『弱虫ペダル』などでお馴染みの俳優・植田圭輔が務めることとなった。物語のステージとなるのは、謎の奇病が蔓延し、マフィアがひしめく暗黒街・旧東京。タイトルである「インフェルノ(地獄)」の文字通り、ダークな世界観が広がる。そうした背景のなかで、マフィアの御曹司というむずかしい役どころを演じる植田圭輔に、舞台への意気込みを聞いた。
――原作のコミック『インフェルノ』を読んだ感想を教えてください。
ARIAさんで連載されているということで、女性をターゲットにした作品だとは思うのですが、「あれ、これって男の子が好きなんじゃないかな?」と感じたのが一番の印象でした。こういうマフィアものや刑事ものというのは男の子が通ってきた道ですし、やっぱりかっこいいですよね。女性をターゲットにした作品で男も惹かれるというものはなかなかないので、今回自分が舞台をやらせていただくことになって、とても楽しみです。
――植田さんが演じるマフィアの御曹司・リッカはどのようなキャラクターですか?
どちらかというと、クラスにいたら嫌われるタイプですね。わがままで、負けず嫌いで、自分のほしいものを手に入れようとする。でも、血を交わして親子となったノエルとの関係をみていても、すごくアンバランスでギャップのある男の子かなと思います。自分よりも長身で見目麗しいノエルという青年に「父」と言わしめているという。
――そんなリッカに共感できる部分はありますか?
ギャップがあるって言われるところですかね。恥ずかしながら…今年27歳になるんですけど、いまだにコンビニでお酒買うときにも居酒屋に入るときにも年齢確認をされるんです。でも、わりと声が低かったり、意外と中身がおじさんっぽいねと言われることも多いので、そこはギャップなのかなと思います。
植田圭輔 (撮影=原地達浩)
――リッカは相当な「偏食」という設定ですが、植田さんはいかがですか?
昔はけっこう食わず嫌いで、「見た目が悪ければ食べない!…でも高くておいしいものだったら食べる」っていう感じだったんですけど、東京にきてからはなくなりました。お金がなくてバイトしながらという状況で、そんなこと言ってられないですからね。
――植田さんの好きな食べものはなんですか?
これ、言うとよく引かれるんですけど、カレーとかハンバーグとかオムライスとか…。子どものごはんって感じのものが好きです。作中でリッカが食べているフォアグラとかキャビアとかは、正直無縁です。
植田圭輔 (撮影=原地達浩)
――リッカとこれまで演じてきた役とのあいだに何かちがいはありますか?
ここまで高慢な役はやったことがないですね。あとは見た目の部分でいうと、いままでは髪の色味が強いキャラばかりだったので、白髪のキャラクターははじめてです。それから、リッカは片足にハンデを負っているので、そういった部分には真摯に向き合って役作りをしていかないといけないなと思っています。
――まだ脚本があがっていないとのことですが、ほかにリッカをどのように演じていきたいと考えていますか?
かっこいいセリフや決めどころとなるシーンはあると思いますが、そうでない日常的な部分が重要になってくるかと思います。リッカには意外と子どもっぽい部分もあったりするので、そういう落差を見せられたら、キャラがより人間らしくなるかなと。あとは、こうして原作ものをやらせていただくなら、上っ面ではなく、嘘のないように演じたいと思っています。まだアニメ化されていなくて、キャラクターに声がない状態の作品なので、有利といえば有利ですよね。
植田圭輔 (撮影=原地達浩)
――ノエル役の平野良さんとは、これまでに共演したことはありますか?
良くんとは、ハンサム落語とかで組ませていただいたことはあるんですけど、ガッツリ共演するのは今回がはじめてなんですよ。僕にとって平野良くんという役者さんは、人間的にも自分にないものを持っていますし、本当に好きな俳優さんです。良くんは頭もいいですし、ノエルにぴったりなんじゃないかな。こうやって1本お芝居をやらせていただくうえで、今までよりも濃い関係性が築かれていくだろうし、すごく楽しみです。
植田圭輔 (撮影=原地達浩)
――舞台を楽しみにしているファンの方々へ、最後にコメントをお願いします。
今年は本当に真ん中をやらせていただく機会が多いのですが、リッカは自分が待ち望んでいたタイプの役柄であり、また主演をやらせていただくということで、個人的にもひとつステージアップしないといけないですし、その姿をファンのみなさんにも見ていてほしいです。いま発表されているメンバーも素敵な役者さんがそろっているので、原作ファンにも納得していただけるよう、しっかりと『インフェルノ』という作品と向き合って、一歩目を踏み出せたらなと思っています。あとは…公演期間が自分の誕生日(9月5日)をまたいでいて、26歳最後の作品であり27歳最初の作品ともなるので、そういった意味でもぜひ舞台に足を運んでいただけたらなと思います。
植田圭輔 (撮影=原地達浩)
撮影=原地達浩 インタビュー・文=まにょ