A.B.C-Z橋本がほぼ全裸に!?河合は初キスシーンのために公開予行演習を!「コインロッカー・ベイビーズ」製作発表
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昆夏美、シルビア・グラブ「コインロッカー・ベイビーズ」
36年の時を超えて、村上龍の世界的ベストセラーが音楽劇に生まれ変わる!コインロッカーに捨てられ、かろうじて生き残った二人の赤ちゃん、ハシとキク。生きるための「音」を手に入れるために破壊を繰り返す二人の魂の叫びを描く舞台「コインロッカー・ベイビーズ」が6月4日(土)から赤坂ACTシアターにて上演される。
本作の上演に向けて、4月12日(火)製作発表会見が行われ、主演の橋本良亮(A.B.C-Z)、河合郁人(A.B.C-Z)、そして昆夏美、シルビア・グラブと脚本・演出の木村信司が登壇した。
「コインロッカー・ベイビーズ」
コインロッカー・ベイビーの一人、のちに歌手として活躍するハシ役の橋本は、出演が決まったときに「本当に嬉しかった。まず、『仕事が決まったー!!』(ガッツポーズ)という嬉しさと、素晴らしい作品に出られることも嬉しかった。河合さんと二人で仕事ができるのも嬉しかった。また、決まった仕事がビックでこんな大がかりな仕事なんだと緊張しています。この素晴らしい作品を越えられるようなお芝居と皆さんにお届けしたい」と意気込んだ。
同じくハシと共にコインロッカーに捨てられ、破壊衝動を持つキク役の河合は、「今までに見せたことのない河合郁人を存分に見せていきたいと思います。この仕事が決まったとき、もちろん嬉しかったんですが、それまで原作を読んだことがなくて。本を読むのが…いや、教科書とかも読めなかったんで(笑)仕事が決まった後『コインロッカー・ベイビーズ』が好きな方が周りに非常に多くて。いろいろなところからプレッシャーをかけられています」と苦笑していた。
自身が演じる役柄についての印象を聴かれると、「ワオ!ハシと結婚するの!?…本当に申し訳ないんですけど(笑)」と橋本のファンを気遣うシルビア。「(シルビアが演じる)ニヴァは乳がんにかかっていたり、年齢的にもすごく身近な大きな問題をかかえている。それを身に沁みながら、同世代の女性の想いも含んだ責任がある役。チャレンジです」とコメント。
シルビア・グラブ「コインロッカー・ベイビーズ」
アネモネ役を演じる昆は、「ワニを飼っている女の子の役はやったことがないんですが(笑)、キクを愛する女の子。二人にしかない空気感や言葉、独特な関係性が描かれているとも思う」
昆夏美「コインロッカー・ベイビーズ」
河合は、「キクは僕と性格も運動神経もまるで逆。何年か前に番組で体力測定をやったときに60代前半の体力と診断された(笑)でも、舞台の上で運動神経がよかったりいつもの自分とは違うクールな部分を出せたら楽しくなるんじゃないかな」
橋本は「ハシはすごい大人だなと思っていたんです。キクよりはるかに大人だと。でも臆病だし、キクがいないと何もできないんじゃないかな。一人で東京に出たときもそれなりにこなしているんだけど、どこかでキクが欲しくて。キクに迎えに来てほしくて」自身との共通点については「音楽好きだったり、一人であれこれこなすところは自分と似ていると思います。ただ一人違うのは同性愛者であること。そこが不安です。『役作りをしろ』って言われたら新宿二丁目に行きますね。いろんな人と話をして感じ方とかもいっぱい勉強しようかと…」
すると、話を聞いていた木村が「そんなの勉強しないでくれ。真っ白なままできてほしい」と橋本に慌ててストップをかけていた。
「キャストが決まっていくごとに、気持ち悪いニヤニヤ笑いがどうしても止まらなかった」という木村。「橋本くん、河合くんは、ジャニーズ事務所が手塩にかけて育て上げた舞台の申し子たち。ライブでお客様にアピールすることを勉強してきた人たち。河合くんはガッツがあるように見えるし、橋本くんは見るからにロマンティックな男、女の子だったらポーッとするのも当たり前。そして昆夏美とシルビア・グラブという外の舞台で主役級を張れる人が来てくれた。そしてROLLYさん、芋洗坂係長さんという個性豊かな方が集まってきた。イメージでいうと、『七人の侍』のようです」と嬉しそうに語る。
橋本はこの舞台のなかで、ほぼ全裸になる場面があるという。どの程度の裸か?という質問に、台本を読んだ河合は「今の段階だとすっごいすよ。俺のイメージだと『葉っぱ隊』くらい!」といい会場を沸かせる。「でも僕たち、舞台『少年たち』で、桶一つで隠す舞台やっていたから、それのカッコイイバージョンです」と笑いながら説明。
脱ぐとなると体型が気になるところだが、これについて橋本は「ハシの役ってすらっとした弱々しい体型なんです。でも、昨年、僕ダイエットして激ヤセして心配されたんです。それで体重を戻したんですが、また痩せるのかと…」と考えると、再び木村が「普通でいいから!」と声をかけていた。
また、河合は、「キスシーンがあるんですよ。僕やったことがなくて。今までキスシーンがあったのはワハハ本舗の梅垣(義明)さん相手で、それもラップ越しでキスしただけなんで。今回はアネモネとキスシーンがあるので今から緊張しています。今もこんな近くにいると目が合わせられない」とコメントしていた。
そんなキスシーンが不安だという河合のために(!?)、「この場で予行演習をやってみませんか?」と司会から壮大な無茶ぶりが。「いや、さすがにここでは無理でしょ」と昆の方を見る河合。「ではシルビアさんとなら」と言われると「私にやらせていただけるのであれば!いつでも!」と腰を浮かせるシルビア。「なんでそう受け入れ態勢なんですか!(笑)」と河合が突っ込むと、思わず席から立ちあがった橋本に「ここは助け舟ですか?」とすかさず司会がチェック。「製作発表でキスする奴いないでしょ!これこそ事件でしょ!」と慌てる河合に、「まあここで昆さんとシルビアさんにキスするわけにもいかないし、僕も同性愛者の練習ということで一石二鳥…」と橋本。
最後は、「過激なシーンはみんなと話し合いながら決めていこうと思っていますが、私が現時点で考えているのは何をやるにせよ本番はもっとすごいから。河合くん、(席から)立っちゃったならぶちかませ!」と木村から檄が飛ぶ。これに観念したのか河合は「ちょっとリップ塗っていいですか?もうこれ、キスをするからには新聞とかに大きくのっけてください!!」と開き直ってステージの中央へ。
その後、アネモネのセリフ「キク、キスしてよ。ねえ、キスしてよ」を橋本が口にしたのをきっかけに、河合は右手を橋本のうなじにかけ、ぐっと引き寄せて5秒間のキス!
…終わった瞬間「ふっきれましたね」とガッツポーズの河合。「ここに座ったとき緊張して脇汗がすごかったんですが、チューした瞬間全部ひきました。あと橋本の唇って柔らかいですね。これは絶対伝えたい!ぷるっとしてて。今年一番の発見ですね」その感触を食レポ風に、と聞かれると「ナマコ!ナマコ俺好きなんです。柔らかいけど噛んだら歯ごたえがあるというか。…もうちょっと時間があれば噛もうかと」とテンションを挙げながら語っていた。
一方、キスのあと、一生懸命おしぼりで口を拭く橋本(笑)「まずメンバーなのですごく恥ずかしいですね。Sexy Zoneとかならわかるんですが」橋本から観た河合の唇の感触は「想像していた感じ。河合くんの唇って固そうだな。すぐかさついちゃうから」と淡々とコメント。
ちなみにA.B.C-Zのメンバー相手とのキスについて、河合が「塚田と俺とキスするんだったら」と聴くと「どっちも嫌」と橋本。「河合、五関、戸塚、塚田の誰かとするんだったら誰がいい?」とさらに河合が問い詰めると、「えー…とっつー(=戸塚)」「それ、リアルじゃん。でも確かに戸塚だったらいいかな。五関だったら再来月31歳だしね」と笑う河合だった。
木村信司「コインロッカー・ベイビーズ」
15年前からこの小説を舞台化したいと思っていた演出の木村は、「村上先生に脚本をお持ちしたのが5年前。ずいぶん時間がかかりました。初版が出た1980年の頃に原作を読んだんですが、すごくおもしろいSF小説だと思った。その後、21世紀に入ってもう一度読んだら別の感触を得た。ドフトエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とちょっと共通する部分がある。『カラマーゾフ』はいちばん最後で子どもを亡くしたお父さんが悲しむ、美しい場面があるんですが、僕はそこで「子どもを殺すな。彼らは人類の未来だ」という大作家の遺言を聴いたような気持ちになる。『コインロッカー・ベイビー』では、キクは世界に捨てられた、と東京を破壊しようとするし、ハシは大いなる解脱・解放をしようとするのですが、その中で「僕たちを殺すな。殺そうとしても必ず生き残る。そしてみんなの前にもう一度現れる」という叫びみたいなものを聴いた」と語り、「公演というより、一つの“事件”でありたい」と、この舞台に対する並々ならぬ熱い想いを言葉にしていた。
※昆夏美、シルビア・グラブ、木村信司へのインタビューを敢行。どうぞお楽しみに。
■日時・会場:
2016年6月4日(土)~19日(日)赤坂ACTシアター
2016年6月24日(金)~25日(土)福岡市民会館
2016年6月29日(水)広島文化学園HBGホール
2016年7月2日(土)~3日(日)オリックス劇場
■原作:村上龍
■脚本・演出:木村信司
■出演:橋本良亮(A.B.C-Z)、河合郁人(A.B.C-Z)、昆夏美、シルビア・グラブ、真田佑馬(ジャニーズJr.)、芋洗坂係長、ROLLY ほか
公式サイト:http://www.parco-play.com/web/program/clb2016/