唐十郎戯曲の最高峰に森田剛、宮沢りえらが出演「ビニールの城」

2016.4.18
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舞台

宮沢りえ、荒川良々「ビニールの城」

今年8月、Bunkamuraシアターコクーンにて、作・唐十郎の幻の戯曲「ビニールの城」が上演される。演出は蜷川幸雄が務める。

<唐十郎×蜷川幸雄>待望の4作目となる本作は、80年代を圧倒した劇団第七病棟の問題作であり傑作との呼び声が高い作品。30年以上前の上演時には、廃館となっていた浅草の映画館・常盤座を劇場に選定し、本水を使用したスペクタクルな舞台は大きな話題を呼んだ。

あたしは ビニールの城で待っている 真昼に春を売る店の
その向こうにひるがえる スカートのような お城でと―― モモ

腹話術師の【朝顔】(森田剛)は、8が月前に別れた相棒の人形:夕顔を探し続けている。神谷バーでデンキブランをひっかけていると、かつて朝顔と夕顔の暮らすアパートの隣室に住んでいた、と話す女【モモ】(宮沢りえ)と出会う。人形など忘れて、自分の想いを受け止めて欲しいと迫るが、生身の人間と向き合うことができない朝顔はつれない反応。モモへの愛ゆえに旦那を演じる【夕一 】(荒川良々)は、もはや人形である夕顔と自身を混同させている。そこで吐露される女の秘密―。モモは‟ビニールの中の女”、アパートの一室に捨て置かれていたビニ本を飾るヌードモデルだったのだ。そこに、朝顔の叔父と名乗る河合、とらえどころのない不気味な引田という奇妙な男たち、モモの妹リカが絡む。水に沈められた人形を救出しようと巨大な水槽に潜る朝顔。しかし、探し続ける夕顔は、モモにおぶられていたのだ―。混乱を重ねる朝顔に、モモは必死に訴える。「助けて、ビニールの中で苦しいあたしを!」水の中からビニールの城が浮かび上がる。その中にいるのは、モモなのか…。

まさにアングラ演劇最高峰、伝説的作品に挑むのは初主演映画「ヒメアノ~ル」が海外映画祭に選出され、V6としての活躍にとどまらず様々な役どころを演じる俳優として評価が高い森田剛。そして舞台に咲いた大輪の華、日本を代表する女優、宮沢りえ。蜷川組初参加となる荒川良々。このほか、江口のりこ、石井愃一、金 守珍、六平直政といった個性あり、舞台に奥行きを与える実力派俳優が勢ぞろいする。

本作への出演について、森田は「今回の舞台出演が決まり、また蜷川さんとご一緒にお仕事ができることをとても幸せに感じています。蜷川さん演出のもと、素晴らしいキャストのみなさんと一緒に、この「ビニールの城」という舞台に全力で挑みたいと思います」、また宮沢は「唐戯曲に飛び込むということは、私がいつも鍵をかけ、誰にも秘密にしている心の、あそこの扉をこじ開けることです。それは、最高の喜びで、この上ない恐怖で、無限の価値があるのです。ですから、惜しみなく挑もうと思います」、そして荒川は「何から何まで初めての事である。脚本「唐十郎」 演出「蜷川幸雄」 共演者に「森田剛」「宮沢りえ」……0か?100か!? やるか?やられるか!? 「ビニールの城」乞うご期待!」と言葉を寄せている。

蜷川は次のようにコメントしている。
「僕は唐さんの戯曲にさらわれた人間です。この「ビニールの城」も、豊かな私的言語や時空を自在に超えるドラマツルギーに溢れている。そして、ぼくにとっての唐さんの戯曲の凄さ、下々の人間たちの寂しく美しい姿も。
久々に一緒に仕事ができる森田くん、充実期を迎えますます輝くりえさん、その存在に注目をしていた荒川さんたち、才能豊かな俳優たちと共に、観客を遠くに連れ去りたいと思います」

公演情報
舞台「ビニールの城」

■日程:2016年8月
■Bunkamuraシアターコクーン
■作:唐 十郎
■演出:蜷川幸雄
■出演:森田 剛、宮沢りえ、荒川良々、
江口のりこ、大石継太、鳥山昌克、柳 憂怜、石井愃一、金 守珍、六平直政 ほか