Cupitron、松本零士を前に「銀河鉄道999」カバー初披露

2016.4.18
レポート
音楽
アニメ/ゲーム

Cupitronと松本零士(左から2番目)。

ニューシングル「銀河鉄道999」の発売を5月25日に控えるCupitronが、本日4月17日に東京・北とぴあ ドームホールにて新曲お披露目イベントを行った。

「銀河鉄道999」は言わずと知れた松本零士原作のアニメ映画「銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)」主題歌のカバー。Cupitronが着用する新衣装は、松本が“デジタル世界の妖精”をテーマにデザインしたものだ。Cupitronは本日の新曲お披露目ライブに、この松本デザインの新衣装で登場した。およそ4カ月ぶりのライブとあり気合い十分の3人は、これまでのレパートリーから「WARP WARP」「バッテリー」「電子計算機の夢」「π」「ピポパトーク」「ユニコーンパレード」「We Are Cupitron」と7曲を歌い、最後に「銀河鉄道999」のヒロイン・メーテルの映像をバックに「銀河鉄道999」を初披露。その後のトークコーナーのために会場入りしていた松本も、客席最前列で彼女たちのパフォーマンスを見守った。

ライブ終了後のトークコーナーは、ニッポン放送・吉田尚記アナウンサーによるMCのもと進行した。大きな拍手で迎えられた松本は、3人が着用した新衣装について「実はこの服、角度によって色が違うんです。赤と青なら紫になるし、黄色と青ならグリーン。そうやって色のかけ合わせも考えたんですよ」とこだわりを明かした。これまでマンガやアニメの中では衣装のデザインも手がけ、自身が着用する服も自らデザインしているという松本だが、実際に女性が着る衣装をデザインしたのは今回が初めてだという。

ライブのMCでCupitronは18歳の山川二千翔が高校を卒業、16歳の浜田彩加が高校2年生、15歳の宮川里奈が高校1年生と、この春それぞれ新たな生活が始まったことを報告した。松本はこれを受け、「僕が最初に新聞連載を始めたのが15歳のときで、福岡から上京したのが18歳の頃なんです。上京するときは行きの切符しか持ってない。画材と切符を持って『死んでも帰らんぞ』と出発したわけです。(「銀河鉄道999」の)鉄郎とメーテルの旅立ちと同じです。ただし、私が旅立ったときはメーテルはいませんでした」と自身の青春時代を振り返った。松本は続けて「私は九州生まれの九州育ちですから……大地震で亡くなった大勢の人に心から哀悼の意を捧げます。お気の毒です。人は生きるために生まれてくるんです。死ぬために生まれてくる者はいない」と、4月15日より続く九州での大震災の被害者へ哀悼の言葉を述べた。

Cupitronのライブパフォーマンスについて、松本は「元気いっぱいな姿を観られてうれしかったです」と話すと、自身の経験を振り返ったうえで「悔しいことだってありますよ。ひどい目にあったときは、見てろよと。九州弁で言うと『みちょれよ』と。そういう毛の生えた心臓、強い意志が大事です。涙を流すのは恥じゃありません。あきらめるのが恥ですから。生涯を賭けてがんばってください」と3人にエールを送った。さらに松本が「また一緒に、今度は映像などで一緒にお仕事ができるといいですね。私、一生懸命台本書きますから」と、Cupitronとのさらなるコラボを希望すると、会場に集まったCupitronファンからは大きなどよめきが起こった。最後はマスコミ向けのフォトセッションに加え、観客による撮影タイムも。サービス精神旺盛な松本はCupitronと一緒に同じポーズを決めた。

またCupitronはライブ中のMCで、6月11日に東京・渋谷WOMBでワンマンライブ「Galaxy Party」を行うことを発表した。情報など詳細は追ってアナウンスされる。

Cupitron Galaxy Party

2016年6月11日(土)東京都 渋谷WOMB
※詳細は後日発表。