高畑充希と門脇麦が来年1月、ミュージカル『わたしは真悟』にダブル主演

2016.4.19
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高畑光希・門脇麦

高畑充希と門脇麦が、新作ミュージカル『わたしは真悟』にダブル主演する。この作品は、楳図かずおによる同名の長編SF漫画(1982年~86年、ビッグコミックスピリッツ連載)が原作。小学生の悟(さとる)と真鈴(まりん)の愛の逃避行により、二人の遊び道具だった産業用ロボットが自我に目覚め、以後、波乱の展開が描かれる。

演出・振付は、フランスの演出家・振付家、フィリップ・ドゥクフレ。1992年アルベールビル冬季オリンピックの開会式を手掛け、サーカスとダンスを融合させた美しく幻想的な演出でその名を世界に轟かせたことは有名だ。

脚本を谷賢一が、音楽をトクマルシューゴと阿部海太郎がそれぞれ手掛ける。

現在NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で主演を務める高畑は、過去『ピーター・パン』でタイトルロールを演じるなどミュージカル経験が豊富で、今回は2013年の『スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師〜』以来のミュージカル出演となる。対する門脇麦は今回初めてミュージカルに挑む。

今年12月、横浜のKAAT神奈川芸術劇場を皮切りに、静岡(浜松)、富山、京都、東京で巡演される予定。

以下、ホリプロサイトより転載。

【原作について】
1982年から1986年まで「ビッグコミックスピリッツ」に連載された、楳図かずお氏の長編SF漫画。“神とは何か”、“意識とは何か”、“人間とは何か”といった形而上学的テーマに挑んだ意欲作です。まだインターネットの利用が一般的ではなかった時代に、人工知能がネットワークを通じて自ら進化していく様子が描かれ、原作者の先見眼の鋭さがそこここに顕れています。 
 
 
【舞台化にむけて】
本作が世に出た1980年代、産業用ロボットが知能を有するなど夢物語だったかもしれません。2016年となった今、知能を有する家電が次々と発売され、人工知能は物珍しいものではなくなりました。だからこそ、ロボットが導入されはじめた時代を描いたこの物語は、現代を生きる私たちに新鮮な驚きを与えるのでしょう。かわいらしい姿形をしたロボットを見慣れた私たちからすると、「真悟」はグロテスクと言っても良い程に機械的。鉄腕アトムのように擬人化していず、容姿は機械でありながら、意識は人間である“真悟”をどう描くか、ハードルが高いゆえに、アーティストの創作欲を駆り立てます。
 
 
【ストーリー】

奇跡は誰にでも一度おきる
だが おきたことには誰も気がつかない
 
少年は“真鈴・マリン”(高畑充希)という少女に恋をした。
真鈴もまた“悟・サトル”(門脇 麦)という少年に恋をした。
違う学校に通う2人は、放課後に悟の父の働く工場に行き、作業用ロボットで一緒に遊んだ。
ロボットには悟と真鈴のあらゆる情報が蓄積されていった。
会えない時は、暗号のメッセージをロボットに残し、2人はロボットを通じて会話をした。
悟と真鈴は幸せだった。しかし彼らは子どもで、無力だった。
2人の一途な愛は大人たちによってひきさかれようとしていた。
この愛を守るため、悟と真鈴は子供をつくろうと決意した。
その方法を尋ねられたロボットの答えは、「333ノテッペンカラトビウツレ」
2人は高さ333mの東京タワーから飛び降りることを決意した…。
悟と真鈴におきた奇跡とは?
そして“真悟・シンゴ”の正体とは?
 
マリン、ボクハイマモキミヲアイシテイマス
サトル、ワタシハイマモアナタガスキデス
 
 
【関係者メッセージ】

楳図かずお
ボクも絶対、見にいくぞ!! グワシ!!
高畑充希の“真鈴”はどうか?
門脇麦の“悟”はどうか?
2人はありえない子供の世界を演じなくてはなりません!!
さあ大変だ!!
でもやってのけるのは間違いありません!!
だって2人ともやわでない面構えですもん。
高畑充希さんはテレビ(東京センチメンタル)で一瞬のシーンですがご一緒しましたね。
その時思いました。「女優だ!!」
門脇さんもお会いするのが楽しみですね。
そして何と言っても“真悟”。
どのように舞台で表現するのでしょうか。
演出家のフィリップ・ドゥクフレさん、きれいでドキドキする舞台をお願いします。
最後にもう一度。「グワシ!!」
 
 
フィリップ・ドゥクフレ
「わたしは真悟」は偉大な漫画家、楳図かずお氏が描いた、
2人の子供“真鈴”と“悟”の思いもよらないラブストーリーです。
2人の遊び道具だったロボットに自我が宿り、“真鈴”と“悟”の特異な子供“真悟”が誕生します。ロボット“真悟”の視点から語られる、大人たちの狂気渦巻く工業化された世界で葛藤する子供たちの物語は魅惑的で、私はすっかり心を奪われました。
今回私は、2人の素晴らしい日本の女優さんとご一緒する機会に恵まれました。お2人には驚かされるばかりです。
高畑充希さんの純白さと表現者としての素晴らしい力量が、
“真鈴”の繊細さ、そして楳図かずお氏の作品に漂う恐怖の空気を、
舞台にもたらしてくれるでしょう。
そして門脇麦さんの聡明さと表現の奥行きは、制御不能で複雑な
“悟”を表現する上で大きな強みとなるでしょう。
この予測不可能な物語を、ミュージカルとして新たに創造すると思うと、本当にワクワクします!
この作品が間違いなくユニークな経験となることをお約束します。
 
 
高畑充希([真鈴]役)
楳図かずおさんの漫画は、絵を目にしたりポーズを真似することはあったのですが、本作の出演が決まるまでしっかり読んだことはありませんでした。
「わたしは真悟」を読んでいる間中、ずっと不気味で、ずっとピュアで、ずっと後頭部を大きな手で掴まれ続けているような感じがしました。、、うまく表現出来ないんですけれど。、
このミュージカルに出演することが決いてから、どんなものになるか全く想像出来なくて、出来上がりが全く想像できないものに参加できることに、ワクワクが止まりません。
演出のドゥクフレさんやスタッフさん、麦ちゃんはじめとしたキャストさんと共に、その時起こることに沢山センサーを張りながら、“真鈴”という役を大好きになって、演じたいです!
共演する門脇麦ちゃんはとっても好きな女優さん。共通の知り合いも多いので以前から知っているような気もするし、でも、お会いしたことはなくて。
やっと逢うべき時が来た!と嬉しくなっています。“悟”と“真鈴”みたいに。

門脇 麦([悟]役)
ずっとミュージカルに挑戦してみたいと思っていましたので、出演が決まった時は純粋に「ミュージカル万歳!」という気持ちでした。そして「わたしは真悟」を読みまず「何だこれは!?」と衝撃を受けました。
私の役は、小学生の男の子。年齢、性別、越えなくてはいけないことが多いですが、少年の無垢さや粗野な部分などきちんと示し、作品の起爆剤になれたら。
歌は初心者ですが、まっさらな気持ちで向き合い、新しい境地に行くことができるよう頑張ります!
共演の高畑充希さんのことは、実は充希さんがデビューして間もない頃から一方的に知っていました。「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」という映画の主題歌を歌っているのを聴き、「何て綺麗な声なんだ!」と衝撃を受け、それ以降ドラマなどでも拝見していました。
私も「まれ」(NHK連続テレビ小説)に出演して、近くで(土屋)太鳳ちゃんが身を削って頑張っている様子を見ていたので、充希さんが今どれだけ大変なさなかにいるかよくわかります。とにかく足を引っ張らないように頑張りたいと思います。

公演情報

◆プレビュー公演:2016年12月上旬
公演場所:KAAT神奈川芸術劇場
◆地方公演:2016年12月中旬~下旬
静岡(浜松)、富山、京都を予定
◆東京公演:2017年1月
公演場所:新国立劇場 中劇場
 
原作:楳図かずお『わたしは真悟』(小学館刊)
脚本:谷 賢一
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
音楽:トクマルシューゴ/阿部海太郎
演出協力:白井 晃
 
制作協力:KAAT神奈川芸術劇場
企画・制作:ホリプロ