MUCC 約1年ぶりのシングル、そして6月から始まるツアーについてメンバーがいま話せるギリギリのこと
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MUCC/撮影=ひらりい
2017年に結成20周年を迎えるMUCC。パッケージとしては約1年ぶりとなるニューシングル(タイトル未定)を6月に発売すること、そしてすでにアナウンスしていた6月から行なう全国ツアーのタイトルが『MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-』であることを発表したが、その内容はいまだ多くの謎に包まれている。そこで、SPICEはさっそくMUCCにコンタクトをとり、メンバー4人の口からいま話せるギリギリのところまでを語ってもらった。
このツアーから、20周年に向けての大きいプロジェクトが一歩踏み出す感じになると思う。
――6月25日の日比谷野外大音楽堂を皮切りにスタートするツアーは、どういったツアーになってくるのかということを中心に訊いていけたらと思います。まず、タイトル『MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-』に込められた意味から訊いてもいい?
逹瑯(Vo):『孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-』は、特に読み方とかは無いんだけど、これまでのアルバムの頭文字を全部順番に並べた感じ。15枚ってことだね、つまり。
――“MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY”とあるように、来年2017年は20周年だからね。
ミヤ(G):そう。今回のツアーはアルバムツアーではないし、20周年目に向けての予行演習みたいなものになればいいなと思って。
――伏線的なね。ということは、歴代の楽曲たちがセットリスト入りしてくることになると。
ミヤ:1回もやってない曲とかあると思うからね。ライヴではなかなかやらない曲も、ツアーを通してやっていくことになるだろうし。
――聴き手にとっては嬉しいツアーだけど、リハーサルが時間かかりそうだね。
ミヤ:いや、俺に関しては最近、初期の曲はすぐにできるというか、そこまで思い出すのに時間はかかってないから、そこまで大変ではなさそうな気はしてる。
逹瑯:なんかね、すげぇ昔の曲とかの方が、ポッと出てくる感じなんだよね。それよりね、やっぱそのアルバムツアーの時期しかライヴでやれてない曲の方が、結構思い出すのが大変だったりすんだよね。
SATOち(Dr):俺はね、思い出すときに完成したアルバムを聴き返すんじゃなくて、リハーサル音源を聴き直す。そこには、どこをどう気をつけるべきか、“あ、ここちょっと間があるな”とか、そういう改善点がそこに残ってるから、それが1番の復習になるからね。リハ音源を聴かないと思い出せない細かいところも、ちゃんと思い返せるから。1番参考になるのはね、15周年のときにやった『97-12』(※)のライヴのリハ音源が使えるんだよね(笑)。
※2012年『-MUCC 15th Anniversary year Live(s)- 「97-12」』
――『97-12』もかなりレア曲揃いのセットリストだったからね。YUKKEは?
YUKKE(B):曲にもよるけどね。ちょっと思い出して、久しぶりに引っ張り出してきてやってみるっていうのは、ここ最近、2年くらいは、ちょこちょこやってるから、その辺りの曲は問題ないかなって思ってるんだけど。まったく触ってない曲ってのも何十曲とあるからね。そういう曲たちや、“(当時の)アルバムツアーぶりです”っていう曲たちも入れてみたいなって思う。
ミヤ:1回もやってない曲もあるよね?
YUKKE:たぶんね、1回もやってない曲はなくなってるはず。でも、“1回しかやってない曲”っていうのはあると思うよ。
SATOち:うんうん。なんだろ?
逹瑯:「イソラ」ってやったことあったっけ?
SATOち:やったやった。「イソラ」はやってるよ。
ミヤ:野音(日比谷野外大音楽堂※)でやった覚えがあるから。やってるけど、たしかに1回くらいしかやってないかも。
※2010年10月30日『MUCC Tour 2010 “Chemical Parade“』
逹瑯:そっかそっか。でも、そんとき1回やったくらいだよね、たぶん。
ミヤ:たぶんね。「僕等の影」とかも、1回くらいしかやってないと思うな。
逹瑯:そうかも。だってさ、20周年でしょ? ってことは随分曲溜まってるよね(笑)。もう300曲くらいあんじゃない?
ミヤ:たぶんそれくらいだろうね。15周年のときに300近いって話してたから、もう300越えてると思う。
逹瑯:300かぁ。そりゃ全部は触れないわな、普段からは。
――でも、アルバムごとに時期を切ってやるライヴだったら世界観も近いだろうし、とにかくそこに集中すればいいけど、今回みたいに、全部をシャッフルさせての形だと、よりこんがらがりそうだよね。
逹瑯:まぁね。あっちこっちに頭が飛びそうだけどね(笑)。でもね、今年に入ってからやってた『M.A.D』(※)のときも、ちょいちょい昔の曲を引っ張り出してきてライヴしてたんだけど、そこまで大変だって思わなかったからね。今回も、大丈夫なんじゃないかなって思ってる。
※シドのベーシスト・明希のソロプロジェクト・AKiとのダブルヘッドライナー全国ツアー『MAVERICK DC presents DOUBLE HEADLINE TOUR 2016 「M.A.D」』
――たしかに。『M.A.D』のツアーのときも、かなりなレア曲をやっていたからね。
ミヤ:ちょこちょこやったね。それもあったし、『M.A.D』のツアーは、本当に確実にいつもとは違う景色が見れたからね。
YUKKE:『M.A.D』はセッションもあったからか、ツアーの初日から勝手に家族感を感じてしまってたというか(笑)。そこからのスタートだったから、本当に毎回毎回良くなっていったツアーだったし、進化だったり課題だったりが最終日まで尽きなかったツアーだった。いい意味で、最終日だからまとまるっていうこともなく、また何年後かに集まってできるきっかけができたなって思ったツアーだったからね。本当に、楽しいことっていっぱいあるんだなぁって思えた時間だった。
SATOち:ほんとやって良かった(しみじみ)。元克(※)さんが…。
※AKiプロジェクトのドラマー・宮上元克/THE MAD CAPSULE MARKETS
逹瑯:ムカついてしょうがなかった(笑)?
SATOち:うん。って! ちげぇよ(笑)。元克さんは本当に大好きだから!
――あははは。SATOちは『M.A.D』のツアーを振り返るとき、まっさきに元克さんのことを話すくらい、元克さんのこと見てたんだもんね(笑)。
SATOち:そう。それくらい勉強になったからね。最初、怖い人かと思ったけど、めちゃめちゃいい人だったからね。その元克さんがね、ツアーの中盤あたりから、「ツアーもうすぐ終っちゃうね。俺、このツアーが終っちゃったら寂しくなりそうだな。どうしようかな」って。それに俺が「そうっすよね。そうっすよね。」って言うのが、朝の挨拶になってたくらい、楽しいツアーだったんだよね。でも、メンバーだけじゃなく、スタッフも全員が『M.A.D』を楽しんでてくれたのが伝わってきたからね。最初ね、みんなが楽屋で言ってた“M.A.Dロス”っていう意味が分からなかったのね。
逹瑯:SATOちは寂しくなかったってこと?
YUKKE:違う違う。“ロス”の意味が分からなかったんだよね。
SATOち:そう! みんな“M.A.Dロス”って言ってるけど、まったく意味が分からなくて、みんなの会話の中に入れなかったんだよね。内心、“ロス? アメリカの? なんで?”って思ってた。
逹瑯:あははは。ロサンゼルスのロスだと思ったの(笑)!?
SATOち:そうそうそう!
逹瑯:そりゃ意味分からんわな(笑)。
SATOち:でも、後で意味を調べて、ツアーが終ってから襲って来た寂しさに、“あ、このことかぁ!”って思ったんだよね。
逹瑯:なるほどね(笑)。俺はね、終った瞬間は、いつもツアーが終わったときの安堵感と同じで、“明日の喉の心配しなくてもいいから良かった”って思ったんだけど、やっぱしばらくたって寂しさがきたね。でも、みんなそうだったみたいで、AKiから「今、元克さんと呑んでるんですけど、来ませんか?」って電話かかってきたからね(笑)。なんか、本当にいままでにない感覚のライヴだったなって思う。戦ってるつもりはないんだけど、相手のバンドが前回のライヴまでにできてなかったところができるようになってることに対して、“おっ! やった! すげぇじゃん!”って思えることっていままで感じたことが無かったんだよね。自分たち以外のところに、そういう感覚になれたことってなくて。それを受けて、自分たちも頑張んなくちゃって思える刺激になるっていうね。本当にすごくいいツアーだったなって思う。お互いどんどん良くなれたというかね。
ミヤ:ホールツアーだったってのも、すごくいい刺激になったしね。やっぱりホールツアーってのは素っ裸にされる感覚だから。ライヴハウスでは誤摩化せることが、ホールでは誤摩化しがきかないからね。そこもすごくいい刺激になったと思う。ここ数年のツアーの中で、1番収穫があったかなって思う。お客さんも含め、その感覚を味わえた気がしてるからね。そういう意味で、『M.A.D』のツアーに来なかった人は、もったいなかったなと思うというか、この気持ちを共有できなかったことが残念だなって思うんだよね。確実に自分たちも、予想も想像もしていなかった以上のものが生まれたツアーだったから、MUCCの大きな歴史の一つになった気がするんだよね。その瞬間を一緒に味わえなかったのは寂しいな。本当に俺たちも予想しないことがライヴやツアーでは起こるから、本当に見逃さないでほしいなって思う。
――そうだね。本当にライヴって生ものだよね。そのときにしか味わえないものがあるから。1本でも見逃せないんだよね。“見とけば良かった”って、ずっと後悔するからね。その後悔って取り戻せないもんね。
ミヤ:そうそう。
逹瑯:『SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争-』(2014年)もいろんなバンドと対バンしたツアーではあったけど、また違った感覚だったし。あれはあれで仲良い友達と遊んでる感じで楽しかったけど、『M.A.D』は親戚とか家族と一緒にいた感じだったね。近しいんだけど、すごく刺激になったツアーだった。
――17年目にやった『SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争-』も20周年に向かうための試練でもあったけど、『M.A.D』のツアーが助走となって、6月からのツアーに繋がっていくといいよね。
逹瑯:そうだね。楽しみだね。
SATOち:今回は、サブタイトルにいままでのアルバム名が全部入っちゃってる時点で、いろんな曲やるんだろうなって想像がつくと思うけど、まさにそのとおりで。だから、お客さんも、ライヴごとにワクワクして臨めるんじゃないかなって思う。“このアルバムからのMUCCしか知らないから、それ以前のライヴって観たことないんだよな…”っていう人も、最近MUCCを知ってくれた人も、もちろん、ずっと見て来てくれてる人も、“あ! この曲やってくれた! ありがとう!”っていう感想が増えそうなツアーになりそうだなって思う。
――そうだね。当時の楽曲たちを音源で振り返って聴くことはできても、ライヴという形で生音で体感できる機会は、残念ながらそうそうないからね。
YUKKE:そうだね。SATOちも言ったけど、ファンの人たちは、きっとサブタイトルを見ただけで気付いてくれるだろうから、期待感とかワクワク感を煽られるタイトルになってるんじゃないかなって思いますね。アルバムのツアーはもちろん、対バン形式でまわった特殊なコンセプトツアーとかはこれまでもやってきてたけど、ここまで幅広く網羅するライヴって、あんまりやってなかったなって思うからね。10周年のときは関東近郊の縁のあるライヴハウスでアルバムごとに振り返ったライヴをして、15周年のときは幕張メッセ(※)で1本アニバーサリー的なデカいライヴもやってはきたけど、ツアーという形ではやったことなかったし。20周年に向けてこういうツアーができるのは、すごくいいことだなって思いますね。本当に、20周年に向けての助走となるツアーになればいいなって。
※2012年『-MUCC 15th Anniversary year Live-「MUCC vs ムック vs MUCC」』
――でも、ここまでのツアーを20周年目前にやってしまったら、肝心な20周年は何をするの? って思うけど。
逹瑯:いやいや、まだまだいっぱいやれるライヴの形はあるよ。例えばだけど、アルバム1枚ごとを掘り下げたツアーをやってみるってのも面白いだろうしね。今回は逆に、ここまで多くの歴代のアルバムをサブタイトルにはしているけど、1本のライヴでそのすべてをやれるわけではないからね。アルバム1枚1枚は掘り下げていけないだろうから、ちょこちょこ触って、オールタイムベスト的な見せ方になるのかもしれないし。だって、15枚あるってことは、1本のライヴで歴代のアルバムから1曲ずつやっても15曲あるわけでしょ? ってことは、それだけで本編終っちゃうからね(笑)。だから、そこをどう見せていくかってのも、楽しみではあるよね。
YUKKE:でも、各アルバムから1曲ずつやってくってのも面白い気はするけどね(笑)。
――そう思うと見せ方は無限だね。
逹瑯:そうだね。もしかしたら、この会場ではこのアルバムを多めにやって、他のアルバムはあんまりやらないってのもあるかもしれないし、アルバムの1曲目ばっかりでセットリスト組む日もあるかもしれないし(笑)。
YUKKE:あははは。それも面白いかもね(笑)。
逹瑯:全部アルバムの1曲目でセットリスト組んだら、めちゃめちゃ勢いのあるライヴになるかもね(笑)。全曲に始まりを感じるっていう(笑)。
SATOち:あははは。それ面白そうだね、ホントに(笑)。
ミヤ:昔、渋谷公会堂でやったファンクラブライヴ(※)で、マストの曲とアルバムのリード曲ばっかりで構成したライヴはあったけどね。あんときも面白かったな。
※2012年『-MUCC 15th Anniversary year- 「朱ゥノ吐」プレミアムイベント「聖なる渋谷で赤青えんぴ2Days」』
逹瑯:で、次のライヴでは、それがちょっとずつズレて、全部2曲目ばっかりで構成されたセットリストとかね(笑)。まだはっきりとしたセットリストは組んでないから、どうなっていくか自分たち的にも分からないんだけどね。でも、絶対に楽しんでもらえると思うよ。
ミヤ:ただ、再現ツアーではないからね。
YUKKE:6月にニューシングルもリリースされるから、そのシングルも届けられたり、本当にやれることがいっぱいあるツアーになると思う。
――そうだね。『M.A.D』のツアーのときにやってた新曲「JOKER」は、新たなシングルには収録されるの?
ミヤ:うん。カップリングでね。
――「JOKER」はシングルのリード曲でもいいんじゃないかって思うくらい良かった。ラウドでありながら、哀愁を含んだ歌謡テイストの歌メロが中心にあるっていう、現在のMUCCと昔のMUCCの魅力すべてが集約されている楽曲だと思ったからね。
YUKKE:ずっと『M.A.D』のツアーでやってきた曲でもあったから、それが音源として聴けるって、すごく嬉しいと思うから、このタイミングで音源化できて良かったなって思う。
ミヤ:「JOKER」を作ったのは『M.A.D』のツアー前だったんだけど、なんか、ふとひらめいて作った曲だったんだよね。
SATOち:すごくホールに似合う曲だなって、ライヴでやりながら思ってた曲だった。メンバーそれぞれがすごく魅せるライヴができてた曲で、『M.A.D』のツアーにはなくてはならない曲になったなとも思った。逹瑯のいいところとかもすごく出せてたし。
YUKKE:うん。「JOKER」は本当にあのツアーにあって良かったなって思えた曲だったね。いい武器を持ってツアーができたなっていう印象。
――「JOKER」は、ライヴでの見せ方がいままでにない官能的な1曲でもあったよね。曲中での逹瑯くんとミヤくんの濃厚な絡みが、すごく印象的だった。珍しいよね。テイスト的にはMUCCが持ってた色だと思うけど、なぜか新しく感じたところもあって。
逹瑯:ツアーの途中から、前に出て絡もうかって話が持ち上がって。自然とね。ツアー3本目くらいから固まってきて、どんどん育っていった曲だった。
ミヤ:アプローチの仕方が今までにない感じだったから、より新しく感じたのかもね。今回のシングルは「JOKER」を入れて全部で4曲入るんだけど、もちろん、全部が新曲。ちょっと懐かしいMUCCかもね。
――ほほぉ。どの辺りのMUCCなの?
YUKKE:どの辺りのMUCCかな?
逹瑯:俺的に思うのはね、表題曲とカップリング合せて、「赤盤」「青盤」(※共に2001年7月15日にリリースされたシングル)みたいな気がする。
――そこまで遡るの!?
逹瑯:うん(笑)。俺的にはそんな印象だったな。
SATOち:ホントに個性がまちまちではあるよね。4曲とも。空気感が全然違う。それぞれがね。
逹瑯:プレイする側はそんな印象なんだけど、受け取ってくれる人たちにはどう映るのか、そこは楽しみなところではあるよね。
――当然、その辺りのMUCCはエレクトロの要素や4つ打ちの要素はまったくなかったでしょ? ってことは、結構生なバンドサウンドに近いってこと?
ミヤ:そうだね。生に近いだろうね。エレクトロの要素や4つ打ちな感じは無い。けど、昔に戻るっていうことではない感じ。
逹瑯:“現在のMUCCの「赤盤」「青盤」”って感じかな、きっと。
ミヤ:原点回帰ではないからね。昔やりきれなかったことをやろうっていうとこだから、原点に戻るっていう感覚ではない。
――そこは20周年というとこに繋がる意識でもあったりするの?
ミヤ:いや、そこはまた全然関係ない。
――昔やりきれなかったこと、というのは、その頃の自分たちのキャパでは表現しきれなかったところがあるという意味?
ミヤ:そう。音楽的に乏しい時代の曲って、乏しいからこそ愛しさもあるし、ファンにも愛されてると思うけど、音楽的に至ってないから、もう一度、音楽的な面で見つめ直してみたいというか、今のスキルで、もうちょっとちゃんと表現してみたいなと思うというかね、作品として。まぁ、20周年は関係ないとは言ったけど、まったく関係ないわけではなく、このシングルは、自然とこの先のアルバムにも入ることになるだろうし、20周年のウチらを象徴する曲になってくると思うというかね。そこが今回のシングルを通してのテーマでもあるのかなって思う。
YUKKE:今まさに製作中なんだけど、最初デモを聴いたときは「赤盤」「青盤」っていう印象はなくて、なんか、逆に一周回ってすごく先というか、未来の新しいものに聴こえたというか。でも、向き合っていくうちに、だんだん「赤盤」「青盤」の時代に落ち着く感覚になったんだけど。まだ出来上がってはないけど、ずっと1年を通して持って回れるシングルなのかなって思ったというか。タイアップを考えて作った曲たちではないし、純粋にMUCCというか。すごくいいバランスの曲たちが集まった1枚になってるなって思いますね。
ミヤ:バンドのカラーとか関係なく、“日本人として勝てる曲”っていうイメージ。響くというか。日本人なら絶対ね。そんな感じの曲だと思う。ずっと残っていく曲になればいいなっていうのを推してる感じ。
――あるよね、日本人の琴線に触れる音楽って。でも、そここそが邦楽らしさでもあるんだろうから、きっと日本だけじゃなく、海外にも響く音になるんだろうし。
ミヤ:うん。5月1日に茨城でやるフリー野外イベントライヴ『Dappe Rock's』で最初にやる予定。そういう意味合いの曲だから。地元だし、茨城だし。茨城のことを思って書いた曲でもあるし。そこでやらない意味はないからね。そこで最初に届けるつもり。
――MUCCにとって茨城は、バンドを始めた原点でもあるし、それ以上に自分たちが生を受けた土地でもあるしね。特別な場所だからね、地元って。
ミヤ:うん、そうだね。
――では最後に。そんなシングルを持ってのツアーにもなる『MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-』への意気込みを。
逹瑯:このツアーから、20周年に向けての大きいプロジェクトが一歩踏み出す感じになると思うんで、ここから見といてほしいかなってのはありますね。20周年は20周年で大きな動きがあるんだけど、まず、“ここから”っていう感じはするんで、何処か1本でも観に来てもらえたらなと。
ミヤ:20周年じゃないとできないことっていっぱいあるんで。さっきも話に出てたけど、10年ぶりにやる曲もあるから、この機会だからこそできるライヴを1本1本していけたらいいなと思ってるし、シングルも出るんで、今後のMUCCの気持ちを見せられるツアーになればいいなと思ってます。
撮影=ひらりい インタビュー・文=武市尚子
2016年6月8日発売
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
AICL-3122~3 ¥2,315+tax
・予約 https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=AICL-3122
【通常盤(CD ONLY)】
AICL-3124 ¥1,389+tax
・予約 https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=AICL-3124
※CD収録曲、およびDVD収録内容は随時発表予定
孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-
2016年6月25日(土)日比谷野外大音楽堂
2016年7月9日(土)京都FANJ
2016年7月15日(金)札幌PENNY LANE24
2016年7月17日(日)仙台Rensa
2016年7月19日(火)山形ミュージック昭和セッション
2016年7月23日(土)金沢EIGHT HALL
2016年7月24日(日)富山MAIRO
2016年7月26日(火)浜松窓枠
2016年7月28日(木)岐阜club-G
2016年7月30日(土)広島クラブクアトロ
2016年8月13日(土)松山W studio RED
2016年8月14日(日)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2016年8月16日(火)名古屋クラブクアトロ
2016年8月20日(土)水戸club VOICE
2016年8月21日(日)新潟LOTS
2016年8月26日(金)福岡BEAT STATION
2016年8月28日(日)宮崎WEATHER KING
2016年9月3日(土)大阪城野外音楽堂
【一般発売日】
2016年4月23日(土)
【
前売券¥6,000(税込)
当日券¥6,500(税込)
※日比谷野外大音楽堂/指定席・立見席
※大阪城野外音楽堂/指定席・芝生席
※その他の会場/オールスタンディング・ドリンク代別
※未就学児童入場不可
2016年5月1日(日)常総市橋本運動公園内特設ステージ
※雨天決行(荒天の場合は中止予定)
OPEN 11:00 START 13:00
【出演】MUCC、BRAHMAN、THE BACK HORN and more...
イベント公式サイト http://dapperocks.com/