松居大悟と次世代を担う俳優たちが、阿佐ヶ谷スパイダース名作『イヌの日』を甦らせる

2016.5.2
ニュース
舞台

『イヌの日』左から、松居大悟、尾上寛之、玉置玲央、青柳文子


「十年くらい閉じ込めてたら人ってどうなるかなって、これ興味あるだろ?」 (from 『イヌの日』)

「阿佐ヶ谷スパイダース」が2000年に下北沢駅前劇場にて初演、2006年には本多劇場にてリメイク上演した『イヌの日』。長塚圭史が自身の創作のターニングポイントと位置づけるこの戯曲に、劇団「ゴジゲン」主宰であり、『アフロ田中』『ワンダフルワールドエンド』『私たちのハァハァ』など映画監督としても評価を高める新進気鋭のクリエイター松居大悟が挑む。その独自の感性で、不器用にしか生きられない人々の日常を切り取り、繊細にそして真摯に表現してきた松居が、初演から16年が経った今夏、『イヌの日』をどのように蘇らせるのかー。

キャストには、その確かな存在感から長塚・松居はもちろん様々な演出家の作品で活躍を続ける実力派俳優 尾上寛之、人気劇団「柿喰う客」の看板俳優でそのビジュアルを卓越した驚異の身体能力を持つ 玉置玲央、ファッションモデルと女優業をこなし20代女性より絶大な支持を持つ人気モデル 青柳文子、少年性と狂気をあわせもつ独特な存在感が魅力の劇団「イキウメ」の大窪人衛、松居作品には欠かせない「ゴジゲン」所属の怪優 目次立樹など、次世代の演劇界を担う俳優陣が集結する。松居が絶大の信頼を寄せる同世代の俳優・クリエイター達とのコラボレーションからも目が離せない。

<松居大悟コメント>

高校生の時に福岡で阿佐ヶ谷スパイダースの『ポルノ』という公演を、何か見ちゃいけないものを客席皆で共犯関係のように目撃した衝撃からずっと、長塚作品の演劇に魅了されてきました。自ら演出したいと思っていた『イヌの日』は、小学校の初恋の女の子を15年間防空壕に監禁する物語で、登場人物と重なる30歳前後の同世代のメンバーで危険なものを作ります。下北沢で共犯関係になりましょう、お待ちしています。

 
<STORY>

高校を卒業後、進学も就職もせずに悪友たちと遊び暮らす広瀬幸司。ある夏の始め、仲間の1人である中津正行からある仕事を頼まれる。それは、中津が留守にする間、「ある人たち」の面倒を見てくれというものだった。大金に釣られ安請け合いした広瀬だが、その「ある人たち」とは恐るべき状況下にある者たちだった…。

 
公演情報
舞台『イヌの日』

■作:長塚圭史
■演出:松居大悟
■出演:尾上寛之 玉置玲央 青柳文子 大窪人衛 目次立樹 川村紗也 菊池明明 松居大悟 本折最強さとし 村上 航
■日程:2016年8月10日(水)~8月21日(日)
■会場:ザ・スズナリ(下北沢)
一般発売:6月25日(土)
■主催/企画製作:ゴーチ・ブラザーズ
■公演に関する問い合わせ:ゴーチ・ブラザーズ TEL.03-6809-7125(平日10:00~18:00)

 
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