BAROQUE これからもっと素敵な場所に連れて行く、そんな期待感をかき立てたツアー初日レポート

SPICER
BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

画像を全て表示(6件)

BAROQUE TOUR
「GIRL //SO// SWEET GIRL //SO// BRAVE」
2016.5.13(Fri)TSUTAYA O-EAST

「今日みんなと共有した気持ちを持って、ツアー行ってきます! その後、また東京公演があるので集まってください。いいですか、バロッカー(=ファンの呼称)さん!」。怜(Vo)の呼びかけに、オーディエンスが大歓声で応えた。

今年3月に東名阪ライヴツアー『G O O D M O R N I N G B O Y S A N D G I R L S』を行なったばかりのBAROQUEが、5月13日(金)、東京・TSUTAYA O-EASTから全国ツアー『GIRL //SO// SWEET  GIRL //SO// BRAVE』を開始した。今回のツアーは北は札幌、南は福岡まで規模を拡大して各地を廻るというもの。本ツアーの初日を飾った東京公演では、現在発表されている6月25日・福岡DRUM Be-1公演の後に、このツアーのファイナルとして15年前にBAROQUEが初ライヴを行なった記念すべき日、そして圭(G)の誕生日でもある8月12日に本ツアーの始まりとなった同場所、東京・TSUTAYA O-EASTに再び戻ってきて最終公演を行なうことをファンにサプライズ発表。ツアー初日を華やかに盛り上げた。

BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

開演定刻になると真っ暗なステージに右手を上げて挨拶をする圭を筆頭に、かどしゅんたろう(Ds)、TOKIE(B)といういつものサポートメンバーに続いて最後に怜が登場。「いこうか」と怜が囁いて1曲目がスタートすると、予想外のオープニング曲にファンは歓喜。盛大なクラップ音を響かせるフロアに、間髪入れずにかどが前につんのめるような性急なドラミングで変速グルーヴを注ぎ込み、オーディエンスはいっきにクライマックスのテンションまで加速。狂騒感の扉がオープンしたところに、さらに超絶懐かしいイントロを届けると、集まったバロッカーたちは“キャー”と大きな悲鳴を上げながら前方へと押し寄せていく。

BAROQUE 怜/撮影=メトロ。

BAROQUE 怜/撮影=メトロ。

冒頭の予想外の始まりかた、さらには懐かしいナンバーの突然のパフォーマンスに曲が終わった後もざわめきがおさまらないフロアを見渡し「びっくりした? これは俺が17、18歳ぐらいの頃の曲。みんなの“キャー”っていう顔見られたから、大成功だな(微笑)」と意気揚々と語りかける怜。ツアーはまだ続いているため、ここでは詳しいセットリストには触れないが、本ツアーは序盤から懐かしBAROQUEの人気ナンバーを使ってフィジカルに攻めまくる展開となっている。

BAROQUEは、現在の2人体制になって初めて作ったアルバム『PLANETARY SECRET』(2015年5月発売)で、サウンド、ライヴが激変したばかり。何度かのツアーを重ね、バンドの表現力とパフォーマンスは格段に研ぎ澄まされ、音響とモノトーンの照明の光、その双方を彼らのパフォーマンスに完全に同期させていくことで、ライヴでは視聴覚をフルに覚醒していくというトリップ感満載のアートフルな音像体験を確立。他のヴィジュアル系、ロックバンドとは一線を画すモダンかつ前衛的なステージングを作り上げたのだ。現在、そのネクストステージにあるアルバムに向かって彼らは邁進中。本ツアーはその“ネクスト”にあるヒントを真っ先に体感できるものとなっている。

BAROQUE 圭/撮影=メトロ。

BAROQUE 圭/撮影=メトロ。

猛烈な閃光と暗闇が繊細に何重にも重なり、芸術的な異空間をライヴハウスに次々と描き出していくラインティングに包まれながら、アルバム『PLANETARY SECRET』からの楽曲をたて続けにパフォーマンスしていく中盤パート。そこにも、ヒントは織り込まれていた。多幸感あるシンセフレーズが宙をキラキラ舞いだし、そこに圭のディレイをかけたギターが美しくレイヤーしていく「DREAMSCAPE」は、怜のエフェクトしたボーカルが印象的な曲だった。しかし、怜はこの日ほぼノンエフェクトでこの曲に挑んでいた。この曲のように、アルバムの中でもツアーを通してファンとの一体感でテンションを高めていくような曲は、より躍動感を求めて生々しい方向へとシフト。逆に、アルバムの中でもサイレントなバラード「ORIGINAL LOVE」。こちらは、圭のアルペジオの響きと怜のたっぷりエフェクトをかけまくったボイス、残像を残して揺れ動く灯り。それらの音、光がこれまで以上に深い余韻を残していく演出で、楽曲が自分の体の一部になってしまったような全能感を体感させていった。聴き終わった後、まるで母親のお腹のなかの羊水に包まれ、ふわふわと泳いでいる浮遊感を疑似体験したような気分にさせていった「ORIGINAL LOVE」は、この日、本編最大の好演となり、場内から惜しみない拍手が送られた。肉感的になれるものはよりフィジカルに寄せ、幻想的なものはより幻想的に。

こうして『PLANETARY SECRET』の楽曲たちをネクストステージへと近づけた新しいパフォーマンスで届けた後は、トークコーナーへ。ここでは圭が“E”という文字がプリントされたTシャツを着た怜の衣装に触れ、「ここがO-EASTだからEなんでしょ?」というと、観客は大爆笑。「違うよ」と怜が否定すると「わかった! めっちゃいい感じの“E”だ! じゃあアンコールは俺も白いTシャツにマッキーで“E“って書て出ようかな」といって場内を盛り上げた。

その後、和んだ空気に包まれたフロアを怜が「バロッカー!」と叫んで何度も何度も鼓舞。後半はキャッチーで開放感あるナンバーを続けざまに披露。ファンと一緒に歌ったり飛び跳ね、一体感あるライヴで本編を終えた。

BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

アンコールを受け、再び彼らはステージに登場。ここでは、最近心をほぐしてくれた珍事件というテーマのもと、圭はマネージャーにゆで卵を買ってきてと頼んだら間違えて温泉卵を買ってきて、ゆで卵だと思い割ったら卵が飛び散ったという話を。怜は圭にラインを送るとき「うん了解」と入れるときに「うん怜だよ」と入れてしまったエピソードをそれぞれ披露。そうして、場内がいい感じの雰囲気に包まれたところで、怜が8月12日、ファイナル公演を同場所で行なうことを発表すると、バロッカーは大喜び。「この日は僕の誕生日なんでよろしくお願いします」と話した圭は、怜の誕生日である7月24日も会場を探したが「全部うまっててなかった」ことも付け加えた。また、この日は15年前に「僕らが結成初ライヴをやった日」だと圭がいい「新宿ロフトで無料ライヴをやったんだけど。来た人いる?」と怜が尋ねると、フロアから何人かの手が上がり、それにはメンバーもびっくり。そして、6月20日はそのロフト40周年記念ライヴに出演することを最後に伝え、アンコールへ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

懐かしいバラードを挟み、新曲「PLAY」からはBAROQUEの次のアルバムへとつながるネクストステージを前面に押し出した大切なブロックが待ち構えていた。彼らの最新曲となる「PLAY」はエレクトロからさらにブラックミュージックを経由したような新種サウンド。そのなかで怜の歌声が心地よい風を引き寄せていくブライトなナンバーだ。そして、ここでプレイした「PLANETARY LIGHT」もボーカルエフェクトを抜くことで、曲の高揚感をよりダイレクトに伝え、フロアにアゲアゲムードを作り出していった。最後に怜が「ツアータイトルにもなったこの曲は、どんなときもみんなの心の強い光になって欲しい」という曲紹介から新曲「GIRL」が始まると、照明がこの日初めて鮮やかなピンクの明かりを灯した。手を上げてジャンプを繰り返すオーディエンス。カラフルに羽ばたいて踊るメロディ。このブロックで『PLANETARY SECRET』にはないアッパーでカラフルなポップ感へと覚醒させ、これからもっともっと素敵な場所にみんなを連れて行く、そんな期待感をかき立てて、初日のライヴは幕を閉じた。

ツアーはこの先も続いていくので、ぜひいまのBAROQUEのアクトを体感して欲しい。

撮影=メトロ。 文=東條祥恵


 
 
ライヴ情報
GIRL //SO// SWEET GIRL //SO// BRAVE
■2016/05/13(金) TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:15 / START 19:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/05/27(金) 名古屋 ell.FITSALL
OPEN 18:30 / START 19:00
info. SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100
■2016/05/29(日) ESAKA MUSE
OPEN 17:30 / START 18:00
info. SOUND CREATOR 06-6357-4400
■2016/06/03(金) 仙台MACANA
OPEN 18:00 / START 18:30
info. GIP 022-222-9999
■2016/06/05(日) 札幌KRAPS HALL
OPEN 17:30 / START 18:00
info. SMASH EAST 011-261-5569
■2016/06/11(土) 西川口Hearts
OPEN 17:30 / START 18:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/06/12(日) 西川口Hearts
OPEN 17:30 / START 18:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/06/24(金) 岡山IMAGE
OPEN 18:30 / START 19:00
info. CANDY PROMOTION岡山 086-221-8151
■2016/06/25(土) 福岡DRUM Be-1
OPEN 17:30 / START 18:00
info. BEA 092-712-4221
 
チケット料金:スタンディング¥5,400(ドリンク別)


GIRL //SO// SWEET GIRL //SO// BRAVE FINAL
2016/08/12(金)TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:30 / START 19:00
チケット料金
スタンディング ¥5,400(ドリンク別)
⦿チケット一般発売日:6/25 (sat)
<先行販売>
イープラスプレオーダー抽選受付(PC/携帯)
http://eplus.jp/baroque812/
受付期間:05/13(fri) 22:00~05/29(sun) 23:59
入金期間:05/31(tue) 00:00~06/03(fri) 21:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)


<イベント出演>
SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY
“master+mind 〜Sense of Pulse #10〜”

2016/06/20(月)新宿ロフト
出演:Muddy Apes、BAROQUE
OPEN 18:15 / START 19:00
チケット料金:スタンディング
お問い合わせ:SHINJUKU LOFT 03-5272-0382
[40周年特設サイト] http://loft-prj.co.jp/LOFT/40th/

 
 

 

シェア / 保存先を選択