西島数博&真矢ミキ夫妻が一日だけの初共演!「ドラマティック古事記」
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「ドラマティック古事記」
日本を代表する脚本家であり劇作家の一人、市川森一がライフワークの一つにしていたのが「古事記」。そんな市川の作品をベースに生まれた「Super神話音楽劇 ドラマティック古事記 神々の愛の物語」が、9月3日(土)東京・新国立劇場オペラパレスにて上演される。
本作は2013年に初演され、以降、古事記・日本神話の発祥の地と言われる宮崎を中心に3度上演されてきた。東京で上演されるのは今回が初となる。たった一日だけの上演、というスペシャルな舞台の芸術監督・演出・振付、そしてこの世に最初に出現した男神イザナキ役を務めるのは、ダンスアーティストとしても著名な西島数博。そして、イザナキの妻であり女神イザナミを演じるのは、西島の妻であり、元宝塚トップスターの真矢ミキ。二人は本作にて、結婚後初共演を果たすこととなる。
真矢ミキ、西島数博
18日(水)、都内で催された製作発表の場には、西島と真矢、そして本作に出演する坂元健児、河野鉄平、川越塔子、浅野瑞穂、市川森一の妻であり女優の柴田美保子らが登壇した。
日本の古き神々を扱った物語ということだが、西島は「男としての考え方、女としての考え方、それぞれ観客に伝わりやすい部分があると思う」と語る。音楽、歌、ダンスなどジャンルを超えた様々なエンターテイメントが混ざり合うことになる本作の演出に今から気合十分といったところだ。
真矢ミキ、西島数博、坂元健児
そして、真矢は、自身が出演することについて「ジャンルを超えて…という話が出ているが、私はそんな中でも異ジャンル…昔、男(役)だったので(笑)、男だった部分がこの舞台で使えるのだろうか」と考えていると言う。また、これまでの「ドラマティック古事記」を何度も観劇しているそうで、「この舞台を俯瞰で観ている、その感覚があることは自分にとって強みかも」と自らを分析していた。
その言葉を聞きながら西島は、「元・男として(笑)生きている時間が長かったので、両方の性を演じることを経験している人がこの役をやると、どういう表現が生まれるのか、すごく楽しみにしている。私は肉体表現しかできないが、彼女は歌という表現もできる。僕の振り付けをどういう風に歌と合わせて表現していくのかが楽しみ」と期待を寄せていた。
坂元健児、川越塔子、浅野瑞穂
実は本作への出演オファーを再三断ってきたという真矢。特に「“貞淑な妻”という点は、どなたかに代わってもらいたい」と訴えていたそうだが、「真矢さん、(イザナミは)変わるんですよ、豹変するんです」と言われ、「それならば…」と出演を引き受けた話に、キャストはじめマスコミからも笑いが沸き起こっていた。
この点について、西島は「途中で女性が豹変、変貌する場面がある。それによって男性の考え方、女性の考え方が生まれる…その切り替えの部分は彼女にしかできないと思う。彼女が180度、がらっと変わる瞬間を出せたら」と、妻の強みを活かした演出の構想を語っていた。
柴田美保子、河野鉄平
2020年に控える東京オリンピック・パラリンピックについて、「開会式では開催国の誕生が描かれることが多い。そのときにこの物語を活かしてもらえたら」とキャスト、スタッフがともに願っているという「ドラマティック古事記」。一日限りの神々の祭典のような物語にぜひ触れていただきたい。
日時:2016年9月3日(土)
会場:新国立劇場オペラパレス
原作:市川森一
神話絵画:マークエステル
台本:市川愉実子
芸術監督・演出・振付:西島数博
音楽監督・指揮:坂本和彦
西島数博、真矢ミキ(特別出演)
東儀秀樹、宝田明、錦織健、柴田美保子
舘形比呂一、坂元健児、浅野瑞穂、河野鉄平、川越塔子、青蓮 ほか