金子國義の一周忌記念展が開催に　絵画やデザインきもの、HYDE着用のゆかた衣裳も展示

金子國義一周忌記念展「Kuniyoshi KANEKO's Favorite」がグランフロント大阪にて、2016年5月27日(金)～6月5日(日)の期間で開催される。

金子國義は、フランス文学者の澁澤龍彦との出会いをきっかけに、画家としてのキャリアをスタートした芸術家。イタリア・オリベッティ社から刊行された絵本『不思議の国のアリス』の挿し絵を担当し、近年では十八代目中村勘三郎襲名披露の口上の美術を手がけるなど、幅広い分野で才能を開花させた。

本展では、油彩・版画・書籍・着物・浴衣などの展覧・販売に加え、作品制作の現場であった部屋を再現したセットを展示する。金子國義の遊びの精神が生みだす和洋折衷の妙味を感じることができる展覧会となっている。

 

 

 

■展示会内容
◆『不思議の国のアリス』、未発表の習作などの絵画 (展示と販売)
『不思議の国のアリス』をテーマにした絵画、澁澤龍彦や生田耕作の翻訳本に寄せたG.バタイユ作品を表現したエロスの世界。花柳界や歌舞伎との深い繋がりの中で描かれた墨絵、舞妓絵屏風、代表作の油絵、猫シリーズなど。
出品数 ：油絵、リトグラフ、ジグレーなどの版画 60点余り

◆アトリエ再現 (展示)
グラビア等で広く紹介され定評のある金子國義の自宅の一部を再現。

◆六代目中村勘九郎襲名披露の舞台美術 (展示)
六代目中村勘九郎襲名披露の口上で実際に使用された舞台装置を展示。

◆HYDE着用ゆかた衣裳展示 (展示)
金子國義のファンを公言するHYDEが過去のライブで着用した金子國義デザインゆかたの現品モデルと実際の着用姿の写真を展示。

◆「金子國義のきもの」 (展示と販売)
歌舞伎や新派の衣裳などに影響を受けた江戸好みの粋な着物。アリスからインスパイアされたトランプ柄や墨絵を原画にデザインされた帯など、独特なモチーフも品の良い色使いで古典にアレンジ。2003年に発表。2013年より株式会社瑞穂が取り扱う着物ブランド。
出品数 ：訪問着、小紋、袋帯、染め帯、帯揚げ、帯締など 100点余り

◆「金子國義のゆかた」 (展示と販売)
コウモリやドクロなどをモチーフに墨文字などをデザインしたゆかた。2002年にデビュー以来、ロングセラーの商品。古典を踏まえたモダンなゆかた。
出品数 ：浴衣、浴衣帯など 50点余り

◆和こもの・グッズ・書籍・出版物 (展示と販売)
紀伊国屋書店(グランフロント内)にて、特設コーナーを設置、書籍やグッズを同時販売。
出品数 ：手ぬぐい、うちわ、お守り、マスキングテープなど 10種余り