伊藤若冲の世界観をもとにしたファッションアイテムが登場 

2016.5.24
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アート

中川政七商店 jakuchu

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伊藤若冲の描いた鮮やかな作品や技法から着想したテキスタイルを用いた、カバンや帽子、ポーチなどのファッションアイテムが発売された。

これらを手がけるのは、創業300周年を迎えた奈良の老舗「中川政七商店」のテキスタイルブランド「遊 中川」。今回発売されるアイテムは、中川政七商店と同じく今年生誕300周年を迎えた江戸時代の絵師・伊藤若冲の世界観を元にしたテキスタイル「jakuchu」から作り上げられている。

今年6月には細見美術館での展示会も予定されるなど、まだまだ盛り上がりが続きそうな伊藤若冲。この夏は、若冲作品の世界観を身にまとって、お出かけされてみてはいかがだろうか?

 

■hakuou
若冲の描いた「老松白鳳図」(宮内庁 三の丸尚蔵館)をモチーフにしたテキスタイル。レースのように美しい白羽と評される白鳳の羽の重なりや模様を富山県の刺繍メーカー、ルジャンタンの繊細なエンプロイダリ―レースで表現している。

■irourae
若冲が用いた絹の裏に表と異なる色を彩色し、表からの効果を上げる「裏彩色」という技法。絵に奥行きを出したり、ふわっとした印象を与えるこの技法にヒントを得て、裏の色を感じるテキスタイルとなっている。

■hanamaru
香川の金刀比羅宮の奥書院の襖に描いた障壁画「花丸図」(金刀比羅宮 所蔵)をモチーフにしたテキスタイル。障壁画に描かれている花の中から、夏の花である「向日葵」「紫陽花」「水葵」「難波茨」「面高」を、いろいろなステッチを用いて表現している。

■kajitsu
京の老舗の青物問屋の長男として生まれ、大根やかぼちゃといった野菜や果物を題材にした作品も残している若冲。kajitsuは絵巻物「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(佐野市立吉澤記念美術館所蔵)という98種の野菜や果物と約56種の昆虫を描いた作品をモチーフにしたテキスタイルだ。

■masume
若冲独自の技法である「枡目描き」は、画面を1.2cm四方の正方形に分割し、ひとつひとつを2~3色で塗り分けたタイル画のような絵画。織りと染めの工夫で、枡目が浮き上がるように仕上げられている。

 

<販売場所>
・中川政七商店 公式オンラインショップ 特設ページ
http://www.nakagawa-masashichi.jp/Form/Product/ProductList.aspx?shop=0&cat=c01001012
・全国の「遊 中川」直営店、中川政七商店 表参道店
http://www.yu-nakagawa.co.jp/shoplist/